私の競馬はちょっと新しい
特別編 中央競馬騎手 藤田菜七子さん
- 「たくさんの人に信頼され、愛される騎手になりたいです」
- 1997年生まれ、茨城県出身。根本康広厩舎所属。2016年に競馬学校を卒業し、JRA史上7人目、16年ぶりとなる女性騎手としてデビュー。3月24日の浦和競馬3レース・アスキーコードで初勝利を挙げ、4月10日の福島9レース・サニーデイズでJRA初勝利。7月10日現在、中央競馬では4勝を挙げている。
明るい雰囲気の根本康広厩舎
市丸:JRAでの2勝目は4月30日のリンガスヴィグラスで、東京競馬場での初勝利でした。地方競馬も含め、多くの競馬場で騎乗されていますが、東京は……。
藤田:やっぱり広いですし、直線は長いですね。
市丸:しかし、すごい追い込みでしたね。
藤田:展開も向きましたし、力がある馬だとわかっていたので、道中我慢していれば最後に脚を使ってくれると思っていました。
市丸:後方になってもあせらずに……。
藤田:それは意識して乗っていましたね。前のレースでも良い脚を使って最後は伸びてきてくれたので、そのときの反省を生かして乗りたいと思っていました。
市丸:3勝目は5月15日のピュアリーソリッド、新潟の直線芝1000m戦でした。
藤田:ほかの競馬場にはない、本当に特殊なコースで難しいと思います。
市丸:好ダッシュから外ラチ沿いへ行きましたけれど、これは15番枠を引いたときから決めていたのですか?
藤田:決めていました。枠も良かったですし、絶対に外ラチぴったりを走ろうと。
市丸:追い出しのタイミングなども難しいと思いますが、そのあたりは先輩の騎手に聞いたり?
藤田:そうですね。質問しに行ったり、レースを見るなどして考えました。ゴールするまでは勝ったかどうかわかりませんでしたけれど、その瞬間に横に馬がいなかったので「勝ったんだなあ」と思いましたね。
市丸:外ラチ沿いはお客さんが近いですが……。
藤田:ほんとに、ひと言ひと言が聞こえます。全部わかりますね(笑)。
市丸:そして自厩舎での初勝利(5月28日)はデビュー戦で2着になったネイチャーポイントでした。人気馬が前で競り合っていたのを中団の外から差し切りましたね。
藤田:その前のレースでゲートがあまり良くなかったのですが、前へ行かなくても終いはしっかり走ってくれると思っていました。
市丸:根本先生は昔から気さくな方で……。
藤田:いつも厩舎ではにこにこされています。それで雰囲気も明るくなりますし、本当にいい先生のもとでデビューできて良かったと思います。
市丸:先生が映画(優駿)に出演されていたのはご存じでしたか?
藤田:ずっと前に映画は見ていましたが、まさかあれが根本先生だったとは。後から知りました。
市丸:また、厩舎には丸山元気騎手、野中悠太郎騎手と2人の先輩が所属されていますね。
藤田:わからないことがあったり、アドバイスが欲しいと思うことがあれば全部先輩に聞いています。とても話しやすく、あれこれ教えてもらえますので、いろいろ聞いて勉強になっています。
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