特別編 中央競馬騎手 藤田菜七子さん(3/6ページ)|私の競馬はちょっと新しい

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特別編 中央競馬騎手 藤田菜七子さん

「たくさんの人に信頼され、愛される騎手になりたいです」
藤田菜七子さん写真
1997年生まれ、茨城県出身。根本康広厩舎所属。2016年に競馬学校を卒業し、JRA史上7人目、16年ぶりとなる女性騎手としてデビュー。3月24日の浦和競馬3レース・アスキーコードで初勝利を挙げ、4月10日の福島9レース・サニーデイズでJRA初勝利。7月10日現在、中央競馬では4勝を挙げている。

多くのファンに囲まれて初勝利を実感

市丸:今日はパソコンを持ってきましたので、これまで騎乗したレースを見ながらコメントをいただきたいと思います。騎乗したレースの一覧が出るんですが……、パソコンは使っていますか?

藤田:スマホでは見ていますけれど、パソコンは使っていないです。すごいですね。

市丸:まず川崎競馬場でデビューされて2着になるなど結果を残されたあと、中央のデビュー戦はネイチャーポイントで2着でした。好スタートを切って、中団あたりから。

藤田:(根本)先生からは前へ行ってくれと言われていたのですけれど、行けなかったんです。それで控える形になりました。

市丸:作戦とは違う形だったんですね。それでも、あせった感じは全然なかったように見えました。

藤田:内心はすごくあせっていました(笑)。

市丸:インで詰まってしまうのは怖くなかったですか?

藤田:内枠でしたので、こういう形で枠を生かしていくのが良いのかと思っていました。

市丸:そして直線、素晴らしい脚を見せました。これは、もしかしたら……。

藤田:勝てるかも、と思いましたけれど、そういうときはゴール板が近く感じます。もっと直線が長ければ、ゴールが先にあれば良かったのに、と。

市丸:しかし、デビュー戦でそのような感覚を味わえるのはすごいですね。

藤田:乗せていただいた馬主さんには感謝しないといけないですね。

藤田さんインタビュー写真5

市丸:その後、3月24日に地方の浦和競馬場でアスキーコードで初勝利を挙げ、すぐに連勝しましたけれど、そのときのお気持ちをもう一度……。

藤田:アスキーコードは、スタートでポンと速く出てくれましたし、内枠だったので、楽に先頭に立てました。そこからは馬のリズムを崩さないように、という意識で乗りました。最後の直線は、もう誰も来ないで欲しいと思いながら追っていました。馬に助けられた勝利だと思います。

市丸:そして、すぐ次のレースもウインアンビションで連勝しました。

藤田:JRAの所属馬ということでは初めてで勝たせていただいて、ほんとに嬉しかったですね。1勝目ももちろんですけれど、この2勝目も嬉しかったです。

市丸:それから半月ほどして、JRA初勝利は4月10日の福島、サニーデイズでした。すんなり2番手につける競馬でしたが……。

藤田さんインタビュー写真6

藤田:逃げたリバーコンサートが速いのはわかっていたので、2番手の外にいられればいいかな、と。理想的な位置で運べたと思っています。

市丸:あまり力むこともなく、楽に追走できましたね。

藤田:これも馬に勝たせてもらったレースで、調教のときから良い動きをしていたので、馬を信じて乗りました。

市丸:ゴール前は余裕があるようにも見えました。

藤田:そんなことはないです、必死でした(笑)。

市丸:また、福島のお客さんからの歓声はすごかったですね。

藤田:福島のダートコースは内馬場も近いので内からも外からも、たくさん聞こえました。また、初勝利のインタビューにも多くの方が来て下さって、とても嬉しかったですし、それでやっと勝ったんだと実感もしました。

JRAでの2勝目は4月30日のリンガスヴィグラスで、東京競馬場での初勝利でした。

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