私の競馬はちょっと新しい
特別編 中央競馬騎手 藤田菜七子さん
- 「たくさんの人に信頼され、愛される騎手になりたいです」
- 1997年生まれ、茨城県出身。根本康広厩舎所属。2016年に競馬学校を卒業し、JRA史上7人目、16年ぶりとなる女性騎手としてデビュー。3月24日の浦和競馬3レース・アスキーコードで初勝利を挙げ、4月10日の福島9レース・サニーデイズでJRA初勝利。7月10日現在、中央競馬では4勝を挙げている。
リサ・オールプレス騎手と出会い、刺激を受ける
市丸:それから競馬学校に入られましたが、実は競馬学校でJRA-VANの講義があったということですね。この写真なんですが…。
藤田:(写真を見て)すごい! これはいつごろでしたか?
市丸:2年前、2月の模擬レースのときですね。
藤田:1年生の終わり、なつかしいですね。
市丸:JRA-VANについて習ったということはなんとなく覚えてられますか?
藤田:はい、なんとなく(笑)。
市丸:そんな座学もあり、そして実技もあり、やはりトレーニングは大変でしたか?
藤田:同期の子がみんなできるのに、私だけできないことがあるのは辛かったです。
市丸:体力的な部分ですか?
藤田:みんなやっぱり運動神経が良くて、私はそんなにいい方ではなかったので、悔しくて辛かったですね。
市丸:そうすると、終わってから自分だけトレーニングをしたり……。
藤田:自主トレーニングの時間には木馬に乗ったりしていました。
市丸:空手や剣道をやっていたことが馬に乗ることに役立ったりは?
藤田:精神的に鍛えられていたので、そういう部分では役立っていたと思います。
市丸:それから実習では、現在も所属されている根本康広厩舎へ行かれましたが、競馬学校とは違う環境で……。
藤田:競馬学校とはまったく違う生活で実習はとても楽しかったです。実際の競走馬にたくさんの人が携わり、そこには責任も出てきますけれど、やりがいがあって楽しかったです。
市丸:そのころ、短期免許で来日されていたリサ・オールプレス騎手に出会い、いろいろなことをお話しされたそうですね。
藤田:大きく心を動かされましたね。身近に女性騎手がいなかったのでお会いするのはリサ騎手が初めてで、女性でもこれだけやれる、ということを知りましたし、私もリサ騎手のようになりたいと思いました。
市丸:具体的にはどのようなところを……。
藤田:上を目指し続ける姿勢ですね。2人のお子さんをお持ちになっても辞めないで続けられていますし、ニュージーランドでリーディング1位を取っても、今度は違う国で1位を取りたいと続けらるのはすごいと思います。また、騎乗技術なども満足されていなくて、今度はここを修正したいなどと今でもずっと考えられているのは尊敬しています。
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