私の競馬はちょっと新しい
第52回 予備校講師 林修さん
- 「出馬表やレース結果、オッズなどは頻繁にJRA-VANで見ています」
- 1965年生まれ、愛知県出身。東京大学卒業後、銀行勤務などを経て92年より東進ハイスクール講師。同校のCM「いつやるか? 今でしょ!」の台詞が話題を集め、テレビのバラエティ番組などに数多く出演。この春よりスポーツニッポンにG1コラム「いつ買うか? 今でしょ!」を執筆中。
馬に脚質があるように、人にもそれぞれ脚質がある
市丸:授業で競馬の話を絡めるようなことはありますか?
林:少しは入れることもありますけれど、(受講生は)未成年ですから、あまり多くは入れづらいですね。ディープインパクトとか、オグリキャップくらいのスターホースがいれば話は別ですが、社会現象まで行かないと使いづらいです。バランスオブゲームとか、あんなにG2で強い馬はなかなかいませんけれど、授業では使えませんよね(笑)。ただ、センター試験の前などに「お互いマークミスには気をつけよう」とは言いました。
市丸:「お互い」ですか(笑)。
林:試験でマークミスをしたことはなかったのですが、馬券では本当にボロボロ間違えるんですよね。なんででしょう、あれは。
市丸:また、マークミスをして当たることってないんですよね。
林:また、授業ではないですが、生徒を見ていて「この子の脚質は……」などと考えることはあります。
市丸:脚質ですか(笑)。でも、それぞれ適性みたいなものもありますよね。
林:まず、芝タイプ、ダートタイプと分けますね。小器用でキレのあるタイプなのか、パワーで押してくるタイプなのか。
市丸:ご自身はいかがでしたか?
林:芝の短距離馬なんですよ。最後に一気に追い込んできて、届くかどうかというぎりぎりの人生なので(笑)。ただ、大学時代にこつこつとやっている人たちって、ものすごい強力な先行馬なんですよ。高校のときは直線一気のレースでもなんとかなったのですけれど、大学に入ったら、スタートから出ムチを入れて11秒8くらいのラップを刻んで、そのままゴールしちゃう人が1番になるんです。
市丸:上がり最速で押し切ってしまう逃げ馬のような(笑)。
林:どうやっても届かないですよね。そういう人たちが、今は官僚をしていたりします。こうして競馬で説明すると、競馬ファン同士ではわかりやすいのですが、授業では使えませんよね。
市丸:なるほど(笑)。さきほど、以前は36レースを……、というお話もありましたが、馬券の買い方や、予想方法などについてもう少し詳しくお聞かせください。
林:馬券の買い方、難しいですよね。連単体質の人と連複体質の人がいると思いますが、わたしは連複体質なんですね。競輪とか競艇で鍛えられた連単体質の人は、アタマを固定して裏を買わない、それで難しくないのかと聞いても、難しくないとおっしゃるんです。ただ、わたしは「人気薄が2着に来ればいいや」という買い方なので馬連になりますし、馬単では裏も買ってしまいますから、結局同じなんですね。
市丸:そうすると、3連単よりも3連複とか……。
林:そうなのですけれど、3連単の配当にだまされて買ってしまうんです。それで買い目が増えてしまい、トータルでは沈む。非常にわかりやすいですね(笑)。競馬というのは、馬に脚質があるように、買う側にも脚質があって、それがわかる人は勝てるのでしょうけれど、それを見極めないで買ったり、出るレースを間違えたりすると勝てないですよね。
市丸:さきほどご自身のことを「短距離の追い込み馬」とおっしゃっていましたが、レースとしての得意条件はありますか?
林:とにかく短距離戦、1200mとか1000mの成績は良いですね。逆に1800mなど目も当てられない成績だと思います。
市丸:短距離戦で、特に記憶に残っているレースなどありますか?
林:一昨年のアンコールSです。有馬記念で結構儲かって、それで小倉の最終でも当たって、あの年はいい年でした。サンダルフォンと酒井学ジョッキーとは、相性がいいんですよ。
市丸:サンダルフォンが走るときはいつも人気薄ですね。
林:ぼくのために走ってくれる馬で、ありがたい馬です(笑)。でも、そんな年はめったになくて、基本的には負けてますよね。
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