私の競馬はちょっと新しい
第44回 タレント 岡部玲子さん
- 「競馬を知らない方が、足を踏み入れるお手伝いをしていきたいです」
- 1979年生まれ、東京都出身。幼少期よりモデルとして活躍し、高校時代にタレントに転身。テレビ番組のレポーターなどを務める。現在はグリーンチャンネル「中央競馬中継」や、福島テレビ「エキサイティング競馬」出演など、競馬の世界でも幅広く活躍中。
アローキャリーの桜花賞で競馬のとりこになる
市丸:実際に中継がはじまってからはいかがでしたか?
岡部:競馬が楽しいというよりは、苦しかったですね。毎回のように「ダメ出し」があって、中継が終わるとディレクターさんが廊下を歩いてくる足音が恐怖でした。
市丸:競馬を好きになるきっかけになるような出来事などがあったのでしょうか?
岡部:アローキャリーが勝った桜花賞でした(02年)。最初に競馬を教えてくださった長谷川雄啓さんが穴党でいらして、気づいたら、穴馬が来るとテンションが上がるように育てられていたんですね(笑)。その桜花賞は馬券は当たらなかったのですが、ホッカイドウ競馬でデビューしたアローキャリーが、中央でデビューした馬たちをすごい人気薄(13番人気)で負かして、テンションが上がっていたんです。すると、今度は池添騎手のインタビューが流れて、男泣きされているんですよ。年齢が同じ、誕生日も1週間違いくらいの方がこんなに活躍されていて、「競馬ってどんな角度から見てもドラマがあるな」と思ったら、すっかり競馬のとりこになってしまいました。それからは、各地の競馬場に遠征する日々を送っています(笑)。
市丸:現在は土曜午後の中継ですが、最初は土曜の午前中の担当でいらしたでしょうか。
岡部:そうですね。日曜日がオフになると、マネージャーさんに「明日オフなら小倉に行きたいんですけれどいいですか?」「日帰りで帰ってくるのでいいですよね?」と言って、一人でいろいろなところへ行っていました。
市丸:ローカルの競馬はお好きですか?
岡部:大好きです(笑)。あと、当時は東西で中継が分かれていて、関西の午前中を担当していたのですが、今でも関西の午前中のレースは好きです。もちろんG1や特別戦もまた違ったテンションになるのですけれど、勝負したくなるのは特別レースに入る前くらいまでのレースが多いですね。
市丸:そのあたりのレースですと、馬名からすぐに成績が思い浮かぶような馬ばかりではないと思いますが……。
岡部:その馬がどんなレースをしてきたのかを調べたり、考えたりしながら予想をするのはおもしろいですよね。
市丸:午前中から特別レースの前あたりですと、未勝利戦や500万条件……。
岡部:あと、ダート戦が多かったり。ビギナーズラックのようなものだったと思うのですが、関西のダート短距離戦は坂路で好時計を出している馬がよく来て、それで穴っぽいレースを当てたんですね。それから、ダートの短距離戦といえば、坂路の調教タイムが良くて人気のない馬ばかりを買っています(笑)。
市丸:かっこいいですよね。いや、そういうのを「かっこいい」と思う感覚は競馬ファンだけかもしれませんが(笑)。
岡部:競馬ファンだけでもないようですよ(笑)。2年前に結婚したのですが、旦那さんと出会ったのが自転車のロードレースだったんです。あるラジオ番組の罰ゲームで、「30歳までに彼氏ができなかったらレースで110キロ走りなさい」というのがあって、実際に走ることになったんですね。それで、ハードな坂道の後、みんなヘトヘトになっていた休憩地点で、わたしがサドルの下から競馬新聞を取り出してPATで馬券を買っているのを見て「こいつ、ただ者じゃない!」「なにがあっても倒れない気がする」と思ったそうなんです。
市丸:そんななれ初めがあったのですね(笑)。
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