市丸：それでは、よろしくお願いします。岡村さんとは「競馬予想ＴＶ！」でご一緒させていただきましたが、まずはそれ以前のお話しからうかがいます。ご出身は……。

岡村：神奈川県、横浜です。

市丸：大学はお茶の水女子大とのことですね。

岡村：はい。「食物科学」を勉強していました。少し変わった学科で、日本でも少ないのですけれど。

市丸：具体的には、どのようなことを学ばれていたのでしょう？

岡村：やっていることは化学科と一緒なのですけれど、研究内容が食品関係ばかりなんです。たとえば、においの成分を分離して、その中のなにが一番影響を与えているか調べたり、ソバから「ルチン」を抽出する研究をしたり、ジャガイモのゆで方でおいしさがどう変わるかを調べたり。みんな、この学科を選んでいる時点で食品会社に就職したいという人ばかりでした。

市丸：岡村さんも、はじめはそうだったのですか？

岡村：アイスを作る会社に行きたかったんです、小さいころからの夢で。

市丸：それが、芸能界デビューとなったわけですが、お姉さん（ＴＢＳ・岡村仁美アナウンサー）の影響はあったのでしょうか？

岡村：いえ、実はまったく関係なかったんです。大学３年の就職活動中に声をかけていただいたのですが、そのころ姉はまだテレビには出ていませんでした。わたしはちょうど就職活動のためにバイトを辞めていて、「大学生の間だけでも」ということだったので、ちょっとやってみようか、と。

市丸：似たところもある仕事ですが、きっかけはまったく違ったのですね。

岡村：事務所もしばらくは姉がアナウンサーだということを知らなくて、後になって「それ、先に言ってよ」と言われました（笑）。

市丸：それからは芸能活動と就職活動を並行して進められていたのですか？

岡村：はい。ただ、事務所に入ってほとんど最初に受けたオーディションが「ギャルサー」というドラマで、それに奇跡的に受かったんです。全然「ギャル」ではなかったのに、それが逆に目立ったようなのですけれど。それで、出演が決まってから髪を金髪にしたんです。

市丸：そうしたら、もう就職活動どころではなくなってしまいますね（笑）。それから「競馬予想ＴＶ！」に出演されるまでは、どのようなお仕事をされていたのでしょう。

岡村：舞台やドラマもありましたし、声優もやったことがありますし、あと、スポーツ関係がすごく多くて、野球の番組もありました。キャスター的な立ち位置になったのはここ２〜３年くらいで、いろいろなことをやっていました。

市丸：競馬に出会ったのは、芸能界に入られてからだったのですか？

岡村：はい。家の近くに乗馬クラブがあったので、小さなころからちょくちょく乗馬をしていて馬は好きだったのですけれど、競馬場には行ったことがありませんでした。

市丸：初めて競馬場に行かれたのは、どんなきっかけだったのでしょう。

岡村：「競馬予想ＴＶ！」のオーディションを受ける１年くらい前に、初めて競馬場に行きました。ある番組でたまたま競馬好きの方がいらっしゃって、「わたし、競馬場に行ったことがないんですよ」と言ったら、「打ち上げで競馬場っていうのもおもしろいね」と。稼いで豪華な打ち上げにしようという計画だったのですが、豪華じゃない打ち上げになってしまいました（笑）。

市丸：印象はいかがでしたか？

岡村：とてもきれいで、感動しました。それ以来、仕事のメンバーでたまに行くようになりましたね。