私の競馬はちょっと新しい
第32回 タレント 斉藤慎二さん(ジャングルポケット)
- 「いろいろな方々に競馬の素晴らしさを知って欲しいです」
- 1982年生まれ、千葉県出身。短大の芸術学部卒業後、文学座附属演劇研究所を経て、東京NSC(吉本総合芸能学院)に入学。07年にトリオ「ジャングルポケット」を結成し、現在はテレビ、舞台などで幅広く活躍中。
予想は競馬場と枠に注目
市丸:これまで、馬券で大もうけしたレースや、記憶に残るレースはありますか?
斉藤:短大を卒業して文学座にいたとき、お金がなくて、なんとかしなくてはいけなかったんです。バイトをしたくても芝居の稽古が深夜まであったりして、「このお金でどうやって生活するんだ」となって、もう「勝負するしかない」と(笑)。そのときは、かなり冴えていたんでしょうね。大井競馬でずっとパドックを眺めていて、「これだな」という馬を見つけて3連単を300円ずつ5点買いしたら、2700倍ついたことがありました。
市丸:払い戻し、81万ですか!
斉藤:それで1年生活しました(笑)。あと、忘れられないのはサラリーマンだったときのことですが、ボーナスと給料と、あと「新人賞」というのがあって、合わせて100万円をひとつのレースに使ったことがあります。
市丸:どのレースだったのでしょう?
斉藤:9レースくらいの……、3歳のレースでした。
市丸:勝負するのも重賞じゃないんですね(笑)。
斉藤:8頭立てくらいのレースで、複勝で2倍台の馬をまず50万円買いました。ただ、締め切りベルが鳴ってから、まだ30秒くらい買えますよね? わたしは「チャンスタイム」って呼んでいるのですが、その「チャンスタイム」にその馬のオッズが上がったんです。それで「これは行くしかない」ともう50万円買って……、そうしたら、写真判定の末4着だったんですよ。それからメインも最終も終わって、警備員の方に「お客さん、もうお帰りの時間です」と声をかけられるまで動けませんでした。警備員の方も、ハズレ馬券を見て言葉を失ってましたね(笑)。
市丸:それはおいくつのころでしょう?
斉藤:22〜23ですね。東中山から、あんなに下を向いて帰ったことはないんじゃないかと思います(笑)。これが、今まで賭けた最高金額ですね。
市丸:的中されて、払い戻しの最高はさきほどの大井のレースですか?
斉藤:払い戻しは、カンパニーとマイネルファルケで決まったマイルCS(09年)が最高です。馬単を1万円ずつ3点買って、90何倍かでした(9640円)。
市丸:馬券の検討では、どんなファクターを一番重視されているのでしょう。やはりパドックですか?
斉藤:パドックをよく見るというのもありますけれど、一番は競馬場と枠です。人気馬の中には、コース取りなどが良くて好成績を残せていた馬もいると思うんです。そういう過剰人気馬は買わずに、最近は負けていても、ずっと外枠で1秒以内に来ていた馬が、開幕週で内枠を引いて前残りがありそうなら複勝で狙ったりします。
市丸:カンパニーのマイルCSも、そのような狙いだったのですか?
斉藤:前々走の毎日王冠で、経済コースを通ってウオッカを差し切ったのを見て、内枠を引いたマイルCSは良いだろう、と。カンパニーは人気でしたから、相手の1頭には人気薄で前に行くマイネルファルケを選びました。ほかに、菊花賞のスリーロールス(09年)も枠ですね。長距離だから枠順は関係ないという考え方もありますが、(京都3000mは)スタートしてすぐに3コーナーですし、京都は4コーナーで内が開くので、みんなが外へ行ったときに内を突けそうなスリーロールスの複勝を買っていました。終わってから単勝にしておけば良かったと思いましたけれど(笑)。
市丸:馬券は単複が中心ですか?
斉藤:複勝がつくときは複勝ですね。競馬場に1日いたら、8割9割は複勝です。先にお話しした大井のレースでは3連単を買いましたけれど、ふだんはほとんど買いません。まず1頭が当てられないのに、なにが3連単だという話にもなりますし、3連単で多点買いしてしまうと、払い戻しは複勝1点とあまり変わらなかったりもしますから。
市丸:買おうと思った馬が人気馬のときは、馬単などになりますか?
斉藤:1着候補が固定できる堅そうなレースでは、馬単で勝負することもあります。その2頭で決まったときの気持ち良さといったらこの上ない(笑)。ただ、少頭数限定ですね。
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