私の競馬はちょっと新しい
第25回 タレント 六車奈々さん
- 「みんなで語り合うことが、競馬の一番の楽しさだと思います」
- 1973年生まれ、京都府出身。15歳でモデルとしてデビュー。96年夏からJRA「ターフトピックス」のリポーターをつとめたことをきっかけに競馬と出会う。02年から現在まで関西テレビ「サタうま!」に出演。ほかにサンケイスポーツ紙面でコラム「奈々の第六感」を執筆するなど、各メディアで活躍中。
ブログには競馬を語り合う楽しみがある
市丸:その「復習」の作業はお休みの日にされているのですか?
六車:お休みの日もありますし、今日も朝起きて一番にシンザン記念の復習をしました(笑)。菊花賞とか天皇賞とか、3000mもあるレースだと1レースに4時間とかかかって、全然遊びに行けなくて。
市丸:でも、それだけ見られると役立つことも多いのではないでしょうか。
六車:予想にも役立ちますし、復習するようになってわかったことも多いですね。あと、アドマイヤフジが先に行かれた馬の騎手にかみつきにいって、「こらっ」て引っ張られているのを見てかわいいなあ、と思ったり。あと(ゲートでおしっこをしないと走らないと言われている)エアシェイディに、「今日はちゃんとおしっこしてね」と思ったり。ずっと見ていると、いろいろありますね。こんなに競馬に「はまる」とは思っていませんでした。
市丸:重賞は基本的に全部そのように見られているのですか?
六車:全部見ます。あと、新馬戦も見ていたのですけれど、これを続けていたら髪が全部白髪になるんじゃないか、というくらいしんどかったので、さすがに辞めました(笑)。
市丸:オープン特別あたりはどうですか?
六車:オープンも、サンケイスポーツさんでコラムを書かせていただいているので(土曜「奈々の第六感」)見ることが多いですね。辛いですけれど、一度途切れるとそれで辞めてしまいそうなので、「ひとつなにか続けよう」と思ってやっています。また、それだけの思いをして予想をして、それで馬券が当たると、すごくうれしいですから。
市丸:以前の複勝から、馬券の種類とか買い方も変わりましたか?
六車:少ないお小遣いで大きな夢を買いたいと思っているので、同じ1万円でも1000円で10倍ではなく、100円ずつ10点で万馬券を獲れたほうがわたしはうれしいです。それで、万馬券を獲れたときは、本命馬に感謝の気持ちを込めて戦利品を買うんです。
市丸:たとえば、どんなものを買われたのですか?
六車:(身近にあるもので)これはエイブルインレース、これはダイワスカーレット、これはJBCのアルドラゴン……、家の加湿器はカノヤザクラで、物干し竿はタスカータソルテ、あとちぢみを焼く鉄板はショウワモダンの斑鳩Sです。
市丸:ショウワモダンはダービー卿チャレンジTとか、安田記念ではなく、斑鳩S(08年)ですか!
六車:そのときからずっと応援していたので、去年は感動しましたよ。14回も(重賞に)挑戦して、得意の道悪でもないのにダービー卿チャレンジTを勝って……。それで、ショウワモダンのときはブログでみんなに、なにを買うか投票していただいたんです。ちぢみの鉄板と小さな花瓶と……、それで「競馬だから鉄板がいいんじゃないの?」と(笑)。それからファンの方にも、なにか馬券が当たったとき、記念になにか買われる方が増えてきましたね。
市丸:そういうのは良いですよね。さきほどもブログ(「うまンティックが止まらない☆」)のお話しがありましたが、日々のできこどや「復習」など熱心に更新されていますね。
六車:みんなでいろいろお話しできるのが楽しいですね。タレントですとどうしても一方通行になりがちですが、みんなで語り合うことが、競馬の一番の楽しさだと思うんです。レース前は「なにが来ると思う?」とか、もうレースが永遠に来ないほうが良いというくらいに。でも、レースが終われば当たった人は自慢をし、外れた人は反省をしたり、というのもありますし。わたしだけではなく、競馬ファンの方みなさんで楽しんでくれたらうれしいです。
市丸:コメントをたくさんつけていただいて……。
六車:そうですね。今年も「あなたが選ぶ年度代表馬」とか、皆さんが参加できる企画もやっていますので、ぜひ参加していただきたいです。
市丸:年度代表馬って、ファンの数だけいてもいいくらいですからね。いろいろな名前が出たのではないですか?
六車:亡くなってしまったカノヤザクラとか、セントライト記念で大逃げを打ったヤマニンエルブという方もいらっしゃいましたね。
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