私の競馬はちょっと新しい
第22回 オリオンファーム場長 三浦啓一さん
- 「少数精鋭で日本のトップを目指しています」
- 1962年生まれ、北海道出身。酪農学園大学卒業後、カナダに留学。帰国後は三浦牧場富川分場で競走馬の育成に携わる。06年に富川分場が生産中心のオリオンファームに装いを改め、場長に就任。オリオンファーム所有馬のアンペア、オノユウが2年連続でエーデルワイス賞を制覇するなど活躍中。
交換留学生としてカナダの牧場へ
市丸:それでは、よろしくお願いします。そろそろ(北海道は)寒くなってくる時期ですね。
三浦:ひと雨ごとに寒くなる感じですね。今は晴れの日がそんなに長くは続かなくて、2日晴れたら1日雨とか。まだ今日は19度とか20度とか暖かいですけれど、日中12〜3度という日もありますし。
市丸:ただ、こちら(日高)は冬になってもあまり雪は降らないようですね。
三浦:そうですね。トラクターを出してするような雪かきは年に2回とか3回とか、そんなに多くないです。
市丸:では、本題のインタビューのほうに……。
三浦:これは今井りかさんの次に掲載されるのでしょうか?
市丸:ええ、そうなります。
三浦:こちらで競馬中継に出られるようになって、ずいぶん人気があるようですよ。でも、彼女の後だと絵づらが悪いですねえ(笑)。
市丸:いやいやいや、そんなことは(笑)。まず、プロフィールからうかがいたいのですが……。
三浦:実家は少し先にある賀張三浦牧場で、大学は酪農学園大学に行っていました。
市丸:酪農学園大学では、サラブレッドについては?
三浦:酪農中心なのですけれど、研究室で「家畜育種」という遺伝的なことをやっているところがあって、そこでは馬も研究の対象になっていました。そこで、馬の遺伝的寄与率についての卒論を書きましたね。
市丸:具体的にはどのような?
三浦:おおまかには、種牡馬集団にどの血統のどの馬が寄与しているのかという……。あのころだとネアルコとか1〜2世代前の馬が多くなるのですが、今やったら全然違う結果になりそうですね。
市丸:卒業後は、すぐに牧場で働きはじめたのですか?
三浦:いえ、カナダに留学しました。北海道とカナダのアルバータ州が姉妹提携をしていて、農業の交換留学システムがあったんです。
市丸:それであちらでも馬を?
三浦:サラブレッドではなく、純血アラブの「ショーホース」の世話をしていました。あと、学生時代にアイスホッケーをやっていたので、あちらでも町のチームに入ったりして。
市丸:カナダは本場ですからねえ。どのくらいの間、行かれていたののですか?
三浦:最初は1年の予定だったのですけれど、牧場主の方に気に入っていただいて、ビザも伸ばせたので2年近く行っていました。
- JRA公式データの充実度はそのまま!なのに、携帯画面でも見やすい!
- 基本情報からお役立ち機能、お楽しみ要素までしっかりご用意しています