私の競馬はちょっと新しい
第16回 競馬予想家 亀谷敬正さん
- 「JRA-VANのある競馬じゃないと面白くないんです」
- 1976年生まれ、東京都出身。競馬ゲーム「ダービースタリオン」をきっかけに競馬ライターとなり、血統を中心としたさまざまなデータから独自の理論を構築。21歳から「競馬予想TV!」(フジテレビTWO)に出演。数々の著書を世に出している。
安藤勝己さんの取材と本の執筆
市丸:亀谷さんと言えば安藤勝己さんの取材をライフワークにされていて、アンカツさんの本も何冊か出されてますね。これは、どんなきっかけで?
亀谷:競馬王という雑誌で連載をやらせてもらうことになってからです。今でも、ギャラはなくてもいいから続けさせてくださいとお願いして、2ヶ月に1回お話を伺いに行ってます。
市丸:はじめは、笠松時代?
亀谷:ええ、そうです。というか、中央に入られてからでは取材はできなかったでしょうね。安藤さんと言えば、地方に在籍されているのに、中央の超一流馬にどんどん乗られてたじゃないですか。安藤さんに聞けば、ほとんどのことはわかるなあと思ってましたし、実際お話を聞いてみたらその通りでした。
市丸:亀ちゃんというと、なんか現場からは遠いイメージだけど、トレセンとか行って取材するんですか?
亀谷:いえいえ、地方時代は健康ランドの食堂で取材してました(笑)。安藤さんがサウナで減量されたあととかに待ち合わせして。今はさすがにトレセンの近くですけど、やっぱりサウナが近くにある取材室とかでやらせてもらってます。だから、トレセンの中には入りませんね。
市丸:安藤勝己さんのすごいところって、どんなところでしょうか。
亀谷:とにかく強い馬から弱い馬まで全部乗られてますし、中央も地方も両方経験されている。海外にも行かれている。キャリアも非常に豊富。コメントも的確ですし、競馬というものが本当によくわかります。
市丸:亀ちゃん以外でアンカツさんを取材したものをほとんど見ない気がするんですが。
亀谷:僕から言うのも何なんですが、亀谷君の取材はなるべく時間を作るようにするって言っていただいているらしいです。らしいというのは、僕にはそんなこと何も言わないから。全然恩着せがましくないんですよね。もし僕が同じ立場だったら、「おまえには特別にやってるから」なんて偉そうに言っちゃいますよ(笑)。
市丸:すごい信頼関係なんだね。うらやましいです。でも、本当に亀ちゃんって本を出すペースが早いよね。もちろん売れるから出るんだろうけど、よくそんなにネタがあるなあと思うんですが。
亀谷:いや、そんなに売れませんよ(笑)。でも、ともかく平日は毎日法則を考えている訳なので、次から次に「これを本にしたい」と思うようなことが出てきちゃうんです。編集者の方に恵まれてるので、なんとか出させてもらってます。ただ、「TARGET Frontier」がなければ、もっと出せるし、売れるのになあとは思いますよ(笑)。
市丸:おお、TARGETについては最後に詳しく聞きたいですね。
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