私の競馬はちょっと新しい
第15回 キャスター 小倉勝茂さん
- 「できることは一生懸命やって、視聴者の方に楽しんでもらいたいです」
- 1974年生まれ、青森県出身。グリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターをつとめ、土曜午前の「WEST」を担当。また、08年より「明日の勝ち馬検討社」に司会(デスク)として出演。本年からは番組前半でJRA-VANを活用したデータ予想も紹介している。
「もう落ちた」と思ったグリーンチャンネルのオーディション
市丸:それからは、ずっと東京で活動されていたのですか?
小倉:いえ、一度青森の実家に帰る期間があったんです。そのころWINS津軽、当時は田舎館という名前でしたが、これがようやくできて、毎週友達を連れて行っていました。
市丸:時間はどのくらいかかるのですか?
小倉:1時間くらいでしょうか。冬はその1.5倍かけて毎週のように。それで「青森もこんなに競馬ファンいるんだな」「意外に熱いじゃないか」と。その大型スクリーンの前で見た武蔵野Sのクロフネ(01年)の衝撃、ファンのどよめき、全部思い出として残ってますね。その後のジャパンCダートのときは、駐車場で止める場所が見つからなかったり……、よく覚えています。
市丸:それから、今のお仕事をされるようになるいきさつは?
小倉:親父が病気になって実家に帰っていたのですが、元気に快復して「もう一度東京でやればいいんじゃないの?」という話になったんです。それで、しゃべるお仕事ができればと、アナウンス系の専門学校に1年通った後、ひとつ前の事務所にお世話になりました。
市丸:グリーンチャンネルはオーディションを受けられたのですか?
小倉:そうですね。「顔出し」の仕事をする気はなかったのですけれど、「受けてみないか」と言われて、もう視聴者でしたから「是非いかせてください」と。
市丸:どんな感じだったのでしょう?
小倉:スタジオで本番さながらの雰囲気の中……。
市丸:そうなんですか!
小倉:それで本当に緊張して、なにもしゃべれなかったんです。「もう落ちた」「いい経験をした」と思って、これを糧に今度こういうオーディションがあったら緊張せずにがんばろう、と、すがすがしい気持ちで帰りました(笑)。
市丸:だけど受かっていたのですね(笑)。
小倉:後から聞くと、声のマイク乗りが良かったから、とか。本当のところはどうかわかりませんけれど。
市丸:それから今で何年くらいになりますか?
小倉:6年です。競馬のお仕事をするのはうれしかったのですけれど、テレビで見ていた方たちがいて「大変なところに来てしまった」とも。どのカメラを見たらいいのかもわからない、台本も特になくて進行をどうしたら良いかもわからない。どきどきしながら毎日こなしていました。
市丸:最初はどなたとご一緒の担当でしたか?
小倉:岡部玲子さんで、もう彼女に「おんぶにだっこ」でした。たどたどしい進行で、あのときの映像は見たくないです(笑)。
市丸:その後「アフターレーシングカフェ」で馬の声とか、馬の名前は……。
小倉:年ごとに変わっていたのですが「ねぶた馬」とか。
市丸:「ねぶた馬」! ありましたねえ。
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