私の競馬はちょっと新しい
第10回 旅打ちライター 井上オークスさん
- 「自分が見てきたものを生かしてリアリティのある競馬小説を書きたいです」
- 佐賀県生まれ、愛媛県出身。大学在学中にエッセイコンテストに応募したことをきっかけにライターとしてデビュー。現在は新聞、雑誌等での執筆活動のほか、テレビやイベントにも出演するなど多方面で活躍中。趣味は競馬のあるところ全国各地を飛びまわる「旅打ち」。
自宅にはほとんど帰らず「旅打ち」で北から南まで
市丸:お仕事では地方競馬関係のことを書かれていることが多いですね。
井上:そうですね。あと内田利雄騎手、「ミスターピンク」をずっと追いかけたり。
市丸:ミスターピンクを追いかけるの、大変ですよね? 海外にも?(内田利雄騎手は、所属していた宇都宮競馬の廃止後、国内、海外を問わず各地の競馬場を転戦して騎乗)
井上:マカオ、韓国と……。内田さんを追いかけていると、すごく知り合いが増えて、視野が広がりますね。
市丸:地方競馬の仕事が増えたきっかけというのは……。
井上:いろいろな地方競馬に行っているうちに、「これはめっちゃ面白い」「もっと知られるべきだ」と勝手に使命感に駆られて(笑)。それで企画を出したりしているうちに、「地方競馬に良く行っているライター」と認識してもらえるようになりました。あと、安藤勝己騎手や岩田康誠騎手、小牧太騎手と、(当時)地方から乗りに来た騎手が活躍されるようになったのも大きかったですね。
市丸:ひとくちに地方競馬といっても、いろいろなところでお仕事をされていますよね。
井上:今は高知の「夜さ恋(よさこい)ナイター」で……。
市丸:高知のブログはよく更新されていますね。高知に行かれるのは月1回くらいですか?
井上:行っているときはもう住んでるみたいな。ホテル1泊が3500円とかなので有り難いです(笑)。最近はひと月くらい行かないと「久しぶりだなあ」とか言われますね。
市丸:高知は1回だけ行ったことがあるのですけれど、いいところですよね。あったかくてほのぼのしていて。そういえば高知競馬のサイトには「売店の平田さん」というコーナーがありますが、売店の方がどういうきっかけでオフィシャルのブログを書かれることになったのか不思議で(笑)。
井上:謎なんですれど、もともと書かれるのが好きなのかと。かわいらしい方で、密かな人気者ですよね。そういうキャラが隠れているんですね、高知には(笑)。
市丸:高知以外ではどうですか?
井上:「国内全場制覇」のゴールが福山だったんですけど、焼きそばのうまさにビックリしました(笑)。
市丸:広島県ですから、やっぱり「おたふくソース」系ですか(笑)。あと、福山はこの前ブログに「ジョッキーのど自慢」とか。お客さんの前で……。
井上:マニアにはたまらない企画が多いです(笑)。コースは1周が1000mで、スタンドから全部見えるんですよ、道中でなにがどうなっているのか。
市丸:ほかにもあちこちへ行かれているようですが、拠点はあくまで京都なんですよね?
井上:そうなんですけれど、ほとんど帰らないです。
市丸:行きっぱなしですか。家賃とかもったいなくないですか?
井上:そんな生活をするので、家賃1万円のアパートを借りています。
市丸:ええっ! そうなんですか。では、ほとんど毎日のように北から南まで。
井上:そうですね。北海道へはそう頻繁には行けないですけれど。
市丸:中央競馬はどうですか?
井上:地方ほどではないですけれど、行きますよ。ずっと「地方寄り」になっていたのですけれど、最近になって「同じ競馬だな」「面白いな」と思うようになりました。
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