私の競馬はちょっと新しい
第6回 タレント 見栄晴さん
- 「競馬には仕事でも助けてもらっています」
- 1966年生まれ、東京都出身。幼少時から子役として多くの作品に出演。82年に「欽ちゃんのどこまでやるの!?」における「萩本見栄晴」役オーディションに合格、以来ドラマやバラエティなどで幅広く活躍。「競馬予想TV!」の司会やコラムの執筆など、競馬との関わりも深い。
競馬好きが仕事にも役立つ
市丸:話は少々変わりますが、芸能界には競馬好きで有名な方も多いですね。
見栄晴:そうですね。武豊騎手の奥さんが事務所の後輩だったりもしますし(笑)。
市丸:この世界の先輩から競馬について教わったり、あるいはご一緒に楽しまれたりはしたのですか?
見栄晴:ええ、それはいろいろと。三木のり平さんは、初めてお会いしたときには芸能史に名を残すような方だとは知らなかったのですが、「欽坊のところの……、浅井のとこか」って、大将のこと欽坊なんて呼ぶし、うちの社長呼び捨てで。後から、社長が以前マネージャーをやっていたと知りました。それで「次のレースなに買った?」「こう買いました」とか言っていて、終わったら来なかったんです。
市丸:それで怒られたとか(笑)。
見栄晴:「お前が『来る』って言うから買っちゃったじゃないか、俺の本命は来たのに」と(笑)。そのうち、マークカードを替わりに塗ったり、馬券を買いに行ったりするようになって……、それでお小遣いをくれるんです。こんなことを言うと申し訳ないのですけれど、ケチで有名な方だったんですよね。でも、正月に「(競馬場に)来ないのか」と電話がかかって来て、「お金がないから行けません」と言うと、「お年玉やるから」と。まわりの方には、「お前あの先生からお年玉もらったのか!」なんて言われましたね。
市丸:そういうのは嬉しいですよね。
見栄晴:今でも競馬場に行くと思い出します。のり平先生のこと…。ほかにも競馬がきっかけというのは多いですよ。とんねるずの(木梨)憲武さんとか、今はまわりの人が競馬好きだと認知してくれているので、新しい現場に行ってもすぐに話しかけてくれるんです。石橋蓮司さん、寺田農さん……。最近では、初対面だったのですけれど、俳優の伊藤英明くんが結婚式で同じ席になって「今日買いました?」とか。
市丸:競馬から新たな繋がりというか、輪が広がっていくという……。
見栄晴:競馬場とかで一度会った後に現場で会うのと、現場で初めて会うのでは違いますしね。競馬には仕事でも助けてもらっています。その分「収めて」ますけれど(笑)。
市丸:収めてますか(笑)。でも、ある意味で回収しているとも言えますよね。
見栄晴:東映の太秦(京都撮影所)に初めて行ったときは助かりましたね。太秦は怖い、特にバラエティ出身の人には冷たいなんて聞いていたのですが、最初に競馬好きの衣装さんから「見栄晴、競馬好きなんだろ?」って。
市丸:共通の話題があるとわかっていると、初対面でもすんなり入れますよね。
見栄晴:でもそれから「今週なにかいいレースはあるか?」とか言う話になって、それが松方弘樹さん、ケーシー高峰さん、池上季実子さん、口づてにみんなに広がっちゃったんです。
市丸:そういうときって得てして当たらないものですが(笑)。
見栄晴:1番人気でぶっ飛んじゃって、次の週に行ったらもう大変(笑)。いつまで待っても衣装を着せてくれないんですよ。「着させてくださいよ」って言ったら「なんで着せないのか、わかってるやろ!」。
市丸:怖い!(笑)
見栄晴:そんなこと言われてもしょうがないじゃないですか、僕が走ってるわけじゃないし(笑)。こういうことがあるから「太秦は怖い」って言われるんだ、東京に帰ったら言いふらしてやる、なんて。
市丸:でも、そんなことがありつつ仲良くなっていくわけですね。
見栄晴:ドラマでも、監督が競馬好きだからって呼ばれたこともありましたよ(笑)。「見栄晴と競馬の話をしたかった」ってキャスティングに入れてくれたり。
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