私の競馬はちょっと新しい
第4回 中央競馬騎手 松岡正海さん
- 「その馬の目標だったレースを勝てると嬉しいです」
- 1984年生まれ、神奈川県出身。03年に騎手として中央競馬でデビューし、07年のヴィクトリアマイル・コイウタでJpn1初制覇。08年には91勝をマークして、中央リーディングトップ10入り(10位)を果たす。本年はリーディング6位(4月19日現在、関東3位)と躍進、4月18日にはJRA通算 300勝を達成した。
目標のレースを勝ったときには「仕事したな」という達成感がある
市丸:騎手になって良かったと思うことには、どんなものがありますか?
松岡:お金をいっぱい稼げることです(笑)。いや、競馬が好きだったというのが一番ですけれど。でも、使い過ぎちゃったりとかありますよね。「後で税金いっぱい来るよ」と税理士さんに言われて……。
市丸:でも、稼がないことには使えないですからね。競馬学校のころから自信はあったのですか?
松岡:根拠のない自信はありましたね(笑)。競馬学校の成績が良かったわけではないのですけれど、「競馬に行ったら負けないぞ」と。今でも大した腕はないですが、気持ちで乗る騎手なので。
市丸:乗られていて、たとえば着順がひとつ上がれば10万円違うぞ、というところで「10万! 10万!」とか(笑)。
松岡:いや、それはないです(笑)。やっぱり前の馬に負けたくないという気持ちで、それが重賞なんかですと後になって「良かったな」と(笑)。
市丸:ガッツポーズの練習とかは(笑)。
松岡:しないですねえ……。あれはその時の感情が出るものですから。でも、ゴールしてからテレビに映っている間の何秒間は、そのレースを勝った騎手の特権ですよね。
市丸:最近の話に戻りますが、先週の桜花賞はツーデイズノーチス、そして今週の皐月賞もイグゼキュティヴと、ここ最近は毎年、クラシックや多くのG1に騎乗されていますね。
松岡:それも楽しみな馬に乗せていただいて。やり甲斐がありますし、楽しいですね。
市丸:コイウタ(07年ヴィクトリアマイル優勝)は一昨年ですか。
松岡:もうそんなになりますか。
市丸:やっぱり、G1だと全然違うというのはありましたか?
松岡:Jpn1ですけれど(笑)。でも、特にこのG1を、というのはないんです。それぞれの馬が目標とするレースを勝ちたいと思っているので、それで勝てたときは嬉しいですよね。
市丸:そのレース、そのレースで、その馬の目標を達成させるという……。結果として、それがオープン馬ならG1やJpn1だったり。
松岡:でも、競馬って勝ちたいレースほど勝つのが難しいんです。そういう意味で、コイウタは嬉しかったですね。「仕事したな」という達成感がありますから。
市丸:昨年はバンブーエールでの交流G1(JBCスプリント)制覇もありましたね。
松岡:バンブーエールはずっと前から、乗りたいと思っていた馬だったんです。それで夏に乗せてもらったときに、秋にはJBCスプリントを勝てると思ったので、これも嬉しかったですね。
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