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第1118回 穴馬を探せ! 波乱傾向が強い安田記念を分析する
2017/6/1(木)
日本ダービーが終わり、東京競馬場5週連続G1のトリを飾るのは古馬マイル王決定戦の安田記念。昨年は8番人気ロゴタイプが1番人気モーリスを寄せ付けず、逃げ切り勝ちを決めた。毎年8番人気以下の伏兵が3着以内に入っており、波乱傾向が強い一戦となっている。今回は過去10年の安田記念のデータから好走馬の特徴ならびに今回激走が期待できそうな穴馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
■表1 安田記念の人気別成績(2007年以降の近10年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1番人気 | 4- 1- 0- 5/ 10 | 40.0% | 50.0% | 50.0% | 112% | 76% |
2番人気 | 3- 1- 0- 6/ 10 | 30.0% | 40.0% | 40.0% | 152% | 76% |
3番人気 | 0- 3- 1- 6/ 10 | 0.0% | 30.0% | 40.0% | 0% | 111% |
4番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
5番人気 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% | 0% | 125% |
6番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% | 0% | 94% |
7番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
8番人気 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% | 508% | 99% |
9番人気 | 1- 0- 2- 7/ 10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% | 293% | 203% |
10番人気以下 | 0- 2- 5- 75/ 82 | 0.0% | 2.4% | 8.5% | 0% | 78% |
まず表1は安田記念過去10年の人気別成績。1番人気馬は一昨年のモーリスら最多の4勝をあげている。昨年のモーリスは2着で、近4年は続けて連対している。2番人気馬は12年ストロングリターンら3勝をあげているが、近4年はいずれも4着以下に敗れている。以下、8番人気馬が昨年のロゴタイプら2勝、9番人気馬は11年リアルインパクトの1勝。
勝ち馬以上に2着馬・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、特に3着馬は9番人気以下の人気薄が過半数の7頭と多く激走している。昨年8番人気1着のロゴタイプら毎年8番人気以下の伏兵が1頭は激走しているのが大きな特徴といえるだろう。
配当面では馬連での万馬券が10年・11年・14年の3回。3連単で10万円以上となったのは昨年を含めて7回と過半数を占めている。昨年は12頭と出走数が少なかったが、今年はフルゲート18頭となりそうで、波乱の目がかなりありそうだ。
■表2 安田記念出走馬の所属別成績(2007年以降の近10年)
調教師分類 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
美浦 | 6- 2- 3- 41/ 52 | 11.5% | 15.4% | 21.2% | 182% | 80% |
栗東 | 4- 7- 7- 82/100 | 4.0% | 11.0% | 18.0% | 11% | 96% |
外国 | 0- 1- 0- 19/ 20 | 0.0% | 5.0% | 5.0% | 0% | 23% |
続いて表2は所属別成績。出走数は栗東所属の関西馬が多いものの、美浦所属の関東馬が一昨年のモーリス、昨年のロゴタイプら過半数の6勝をあげている。関東馬の中でも堀厩舎の管理馬は【3.2.1.5】と非常に好成績をあげているが、今年は出走予定馬がいない。
関西馬は14年ジャスタウェイら4勝も、2・3着が7回ずつと多い。昨年は3着馬フィエロが該当しており、11年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。関東馬の3着以内馬がすべて9番人気以内なのに対し、関西馬は10番人気以下の穴馬が7頭も激走している。 「穴は関西馬から」というのは頭に入れておきたい。
なお、海外馬は20頭来日して、08年香港馬アルマダの2着1回のみ。ただし、上位人気に推されることは少なく、アルマダは5番人気での好走だった。外国馬で5番人気以内に推されたのは5頭で、【0.1.0.4】。今回は前走香港・チャンピオンズMの連対馬2頭が遠征してきており、上位人気に推されるようなら面白い存在となりそうだ。
■表3 安田記念の前走レース別成績(2007年以降の近10年)
前走レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
ヴィクトリアM | 2- 0- 1-15/18 | 11.1% | 11.1% | 16.7% | 32% | 50% |
ダービー卿CT | 2- 0- 0- 3/ 5 | 40.0% | 40.0% | 40.0% | 812% | 146% |
ドバイターフ | 2- 0- 0- 1/ 3 | 66.7% | 66.7% | 66.7% | 203% | 100% |
京王杯SC | 1- 3- 1-34/39 | 2.6% | 10.3% | 12.8% | 17% | 57% |
高松宮記念 | 1- 0- 0- 6/ 7 | 14.3% | 14.3% | 14.3% | 57% | 28% |
NHKマイルC | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% | 976% | 236% |
メイS | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 1390% | 470% |
マイラーズC | 0- 2- 7-31/40 | 0.0% | 5.0% | 22.5% | 0% | 124% |
大阪杯 | 0- 2- 1- 3/ 6 | 0.0% | 33.3% | 50.0% | 0% | 156% |
香港・チャンピオンズM | 0- 2- 0-19/21 | 0.0% | 9.5% | 9.5% | 0% | 28% |
マイルCS | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0% | 2200% |
その他の出走馬 | 0- 0- 0-28/28 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
表3は前走レース別成績。ヴィクトリアM組の2勝は08・09年連覇のウオッカ。10年以降は9頭出走して、3着以内馬なしと苦戦傾向にある。ダービー卿CT組は一昨年モーリス、昨年ロゴタイプら近2年続けて優勝している。両馬は前走のダービー卿CTで連対していた。ドバイターフ組は14年ジャスタウェイら2勝も、今年は出走予定馬がいない。
他では京王杯SC組・高松宮記念組・NHKマイルC組・メイS組が1勝ずつ。勝ち馬の前走は7レースと多くのレースから出ている。高松宮記念組は13年ロードカナロア、NHKマイルC組は11年リアルインパクト、メイS組は10年ショウワモダンがそれぞれ勝利。前走オープン特別組は【1.0.0.12】で、好走したのは10年ショウワモダンのみ。同馬は前走メイSを勝利していたが、2走前のダービー卿CTも1着と重賞実績があった。
出走数が最も多いマイラーズC組からは勝ち馬が出ていないものの、3着が昨年のフィエロら7回と非常に多い。また、昨年までG2だった大阪杯組は連対率33.3%・複勝率50.0%と好相性だ。この組の3着以内馬3頭はいずれも前走5着以内だった。これら距離短縮組の好走馬はドバイターフ組・メイS組・大阪杯組の3つのレースから出ている。
■表4 マイラーズC組好走馬のマイル重賞実績(2007年以降の近10年)
年度 | 馬名 | 人気 | 着順 | マイル重賞実績 |
2016 | フィエロ | 6 | 3 | マイルCS2着 |
2015 | クラレント | 12 | 3 | 京成杯AH1着ほか |
2013 | ダノンシャーク | 12 | 3 | 京都金杯1着 |
2012 | コスモセンサー | 15 | 3 | アーリントンC1着 |
2011 | スマイルジャック | 3 | 3 | 東京新聞杯1着ほか |
2010 | スーパーホーネット | 6 | 2 | マイラーズC1着 |
スマイルジャック | 5 | 3 | 関屋記念1着 | |
2008 | エーシンドーバー | 9 | 3 | なし |
2007 | コンゴウリキシオー | 3 | 2 | マイラーズC1着 |
表4は出走数最多のマイラーズC組好走馬のマイル重賞実績。この組の3着以内馬9頭はいずれも3番人気以下で、10番人気以下の激走も3頭と多い。逆に2番人気以内に支持された馬は【0.0.0.5】と好走できていない。9頭中7頭は芝マイル重賞での勝利経験があり、昨年のフィエロは重賞勝ちこそなかったもののマイルCS2着などG1連対実績があった。この組は芝マイル重賞勝利実績ならびに安田記念での人気に注意したい。
■表5 京王杯SC組の前走脚質別成績と前走上がり別成績(2007年以降の近10年)
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | |
逃げ | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
先行 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
差し | 0- 1- 0-16/17 | 0.0% | 5.9% | 5.9% | 0% | 24% |
追い込み | 1- 2- 1- 7/11 | 9.1% | 27.3% | 36.4% | 60% | 167% |
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
3F 1位 | 0- 2- 0- 4/ 6 | 0.0% | 33.3% | 33.3% | 0% | 110% |
3F 2位 | 1- 1- 1- 5/ 8 | 12.5% | 25.0% | 37.5% | 83% | 200% |
3F3位以下 | 0- 0- 0-25/25 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
表5は京王杯SC組の前走脚質別成績と前走上がり別成績。この組の3着以内馬5頭はすべて前走差しか追い込みだった。特に前走追い込み馬は【1.2.1.7】で連対率27.3%・複勝率36.4%と優秀だ。また、前走上がり順位別成績でも上がり2位以内の馬がすべて好走しており、この組は前走での脚質ならびに上がり順位に注目したい。
■表6 香港・チャンピオンズM組の3着以内馬(2007年以降の近10年)
年度 | 馬名 | 人気 | 着順 | 前走成績 |
2016 | モーリス | 1 | 2 | チャンピオンズM1着 |
2008 | アルマダ | 5 | 2 | チャンピオンズM2着 |
表6は香港・チャンピオンズM組の3着以内馬。08年香港馬アルマダ、昨年モーリスが2着と好走している。この組の前走着順別成績は、前走1着馬【0.1.0.3】、前走2着【0.1.0.5】。08年のアルマダは前走2着で、チャンピオンズM以前に香港で芝マイルG1の勝利経験があった。
■表7 安田記念の前走着順別成績(2007年以降の近10年)
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
前走1着 | 5- 3- 0- 33/ 41 | 12.2% | 19.5% | 19.5% | 61% | 48% |
前走2着 | 2- 4- 0- 22/ 28 | 7.1% | 21.4% | 21.4% | 146% | 62% |
前走3着 | 2- 0- 4- 18/ 24 | 8.3% | 8.3% | 25.0% | 140% | 157% |
前走4着 | 1- 0- 1- 19/ 21 | 4.8% | 4.8% | 9.5% | 31% | 33% |
前走5着 | 0- 0- 3- 11/ 14 | 0.0% | 0.0% | 21.4% | 0% | 111% |
前走6〜9着 | 0- 3- 1- 17/ 21 | 0.0% | 14.3% | 19.0% | 0% | 179% |
前走10着以下 | 0- 0- 1- 22/ 23 | 0.0% | 0.0% | 4.3% | 0% | 32% |
表7は前走着順別成績。前走1着馬は一昨年のモーリスら最多の5勝をあげているが、連対率・複勝率19.5%とそれほど高くない。勝ち馬10頭はすべて前走4着以内だった。 ただし、複勝率は前走4着馬・前走10着以下を除くと、それほど変わりない。前走6〜9着からの巻き返しも4頭出ており、前走1ケタ着順ならどこからでも狙えそうだ。
■表8 安田記念の馬体重別成績(2007年以降の近10年)
馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
400〜419kg | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
420〜439kg | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
440〜459kg | 0- 0- 1- 14/ 15 | 0.0% | 0.0% | 6.7% | 0% | 45% |
460〜479kg | 0- 1- 3- 31/ 35 | 0.0% | 2.9% | 11.4% | 0% | 69% |
480〜499kg | 5- 2- 3- 38/ 48 | 10.4% | 14.6% | 20.8% | 153% | 86% |
500〜519kg | 4- 6- 3- 35/ 48 | 8.3% | 20.8% | 27.1% | 58% | 140% |
520〜539kg | 1- 1- 0- 16/ 18 | 5.6% | 11.1% | 11.1% | 24% | 17% |
540kg以上 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
最後に安田記念での馬体重別成績。勝ち馬10頭はすべて480kg以上で、480〜499kgの馬が昨年のロゴタイプら最多の5勝をあげている。また、連対率・複勝率が高いのが500〜519kgの馬。昨年は2・3着が該当しており、近5年は毎年2頭ずつ3着以内に入っている。逆に460kg未満、540kg以上の馬からは連対馬が出ておらず、苦戦傾向にある。
<結論>
■表9 今年の安田記念の出走予定馬(5/31現在)
馬名 | 所属 | 前走成績 | 前走馬体重 |
イスラボニータ | 美浦 | マイルCS 1着 | 488kg |
レッドファルクス | 美浦 | 京王杯SC 1着 | 474kg |
コンテントメント | 香港 | チャンピオンズM 1着 | 516kg |
ビューティーオンリー | 香港 | チャンピオンズM 2着 | 514kg |
ロゴタイプ | 美浦 | 中山記念 3着 | 498kg |
ステファノス | 栗東 | 大阪杯 2着 | 482kg |
ディサイファ | 美浦 | 大阪杯 10着 | 500kg |
クラレント | 栗東 | 京王杯SC 2着 | 488kg |
サトノアラジン | 栗東 | 京王杯SC 9着 | 524kg |
ヤングマンパワー | 美浦 | マイラーズC 3着 | 514kg |
サンライズメジャー | 栗東 | マイラーズC 5着 | 492kg |
エアスピネル | 栗東 | マイラーズC 2着 | 484kg |
トーキングドラム | 美浦 | 京王杯SC 6着 | 478kg |
アンビシャス | 栗東 | 大阪杯 5着 | 470kg |
グレーターロンドン | 美浦 | 東風S 1着 | 472kg |
ロジチャリス | 美浦 | ダービー卿CT 1着 | 560kg |
デンコウアンジュ | 栗東 | ヴィクトリアM 2着 | 444kg |
ブラックスピネル | 栗東 | マイラーズC 4着 | 502kg |
ダッシングブレイズ | 栗東 | 京王杯SC 7着 | 500kg |
ロンギングダンサー | 美浦 | メイS 10着 | 484kg |
今年の出走予定馬は表9のとおり。
昨年のモーリスほどの確固たる本命候補がおらず、今年は混戦ムードが漂っている。前走マイラーズCで久々の勝利を飾ったイスラボニータが一番人気となりそうだ。しかし、昨年の安田記念では5着に敗れており、絶対視は禁物だ。表4で述べたようにマイラーズC組で今回2番人気以内の人気馬が凡走しているデータもある。鞍上予定のルメール騎手が現在3週連続G1勝利中で、実力以上に人気に拍車がかかる恐れがある。あくまで押さえまでの評価としたい。同じ組のエアスピネルも今年のマイル3戦がすべて1番人気ながら、人気ほど信頼度は高くない。G1の舞台で馬券圏外に崩れても不思議ではないだろう。
上記2頭をものさしにすると、マイラーズC組からは3着ヤングマンパワーと4着ブラックスピネルが穴候補として浮かび上がる。ヤングマンパワーは昨秋の富士Sでイスラボニータ、ブラックスピネルも今年の東京新聞杯でエアスピネルに勝利している。ともに芝マイルでの重賞勝利経験があり、前走での馬体重から複勝率が高い500〜519kgのゾーンに入ってきそうだ。穴は関西馬からということでブラックスピネルを上位に評価するが、2頭ともに穴候補で積極的に狙って面白いだろう。
京王杯SC組からは前走上がり1位で差し切ったレッドファルクス。馬体重が前走474kgで勝ち馬が出ている480kg以上に満たない点は不安だが、左回りは得意で直線で一気に突っ込んできてもおかしくない。この組からは前走追い込みで上がり2位タイのサトノアラジンも押さえておきたい。
他では好相性の大阪杯組で2着に好走したステファノス。速めの流れを先行してキタサンブラックに最後詰め寄った点は高く評価できるし、3歳時には富士Sで同舞台を勝利している。こちらは前走482kgと勝ち馬が出ているゾーンに入っており、勝ち切る場面も十分ありそうだ。この組からは前走5着のアンビシャスまで押さえておきたい。
最後に香港馬の2頭からチャンピオンズMを勝ったコンテントメントよりも2着ビューティーオンリーを上位に評価したい。昨年末の香港マイルではコンテントメントや遠征した日本馬3頭に完勝している。初来日となるが、いきなり好走してもおかしくない実力がある。なお、グレーターロンドンはまだ出否が未定だが、前走オープン特別組で重賞実績がなく、データ的には割り引きたい一頭だ。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。