第30回 2016年作者懇談会レビュー
- 〜第11回 JRA-VAN Data Lab.競馬ソフト作者懇談会〜
- 2016年8月20日、「第11回 JRA-VAN DataLab.競馬ソフト作者懇談会」が行われた。11回目を迎えた今回は初めて、真夏の小倉競馬場での開催となった、この懇談会の模様をお伝えしたい。
競馬ソフト作者懇談会(2016/8)
みなさんとの歓談の様子(3)−競馬ソフト作者になって良かったことは?
また、競馬ソフト開発自体は順調に進んでいても、今回のような場に参加できる意義が大きいとおっしゃるのは「PC-KEIBA Database」の幸山公俊さんで、「競馬のソフトを作っている人間など、まず職場にはいない」と。また「馬王Z」の荒井俊也さんは「1人でやっていると横の繋がりがまったくないので、こうして情報交換の機会を作ることは、作者にならないとできない」とのことだった。たとえこうした場に出席しなくても、ユーザーからいただいたさまざまな意見から新たな着想を得ることもあるだろう。こうした声は、他のソフト作者のみなさんからも多く聞かれた。
ほかにも「グーグルが本気で作ったらどうなるのか」「人工知能に予想をさせたらどうなるのか」といった、新世代の競馬ソフトを考えた話もあった。最近は将棋や囲碁でソフトがプロ棋士を倒す例も見られるようになってきたが、現在のところ競馬・馬券の世界では、なかなか新しいものが登場していないのも事実。「まだ30歳くらいなら頑張ろうという気にもなる」(荒井さん)とのことなので、その30歳前後の方にはぜひ、競馬ソフト界に新風を吹き込むような作品を開発していただけることを期待したい。
TARGET開発者・久根崎透(BLITZ)さんがプレゼンターに
また、この日は「TARGET frontier JV」の開発者・久根崎透(BLITZ)さんが、小倉競馬第10レース・小郡特別のプレゼンターをつとめられた。優勝したのは1番人気のビットレート号、そして鞍上は川田将雅騎手。レース終了後には、久根崎さんから、馬主・キャロットファーム様と、川田将雅騎手にトロフィーが手渡された。