第28回 2014年作者懇談会レビュー
- 〜第9回 JRA-VAN Data Lab.競馬ソフト作者懇談会〜
- 2014年11月8日、「第9回 JRA-VAN DataLab.競馬ソフト作者懇談会」が開催された。昨年までの東京競馬場から、今年は京都競馬場に会場を移して行われたこの懇談会の模様をお伝えしたい。
競馬ソフト作者懇談会(2014/11)
WIN5予想大会の結果は!?
今年で4回目を迎えた懇談会恒例「WIN5予想大会」。対象5レースの勝ち馬予想を行い、少ない指名頭数で的中された方が上位になるというルールで行われている(最大30頭。5レース的中者が10名に満たない場合は、4レース的中者から指名頭数が少ない順に上位とする。3レース以下でも同様)。
第1回は当時のWIN5最低配当・13720円で的中者が続出、第2回は一転して587万馬券となったが、それでも2名の方がWIN5を的中された。そして昨年は、これを上回る1586万馬券の大波乱だったにも関わらず、なんとなんと2名が全5レースを的中。実際のWIN5のような資金面のハードルがないとはいえ、ソフト作者のみなさんの、凄まじいまでの予想力を毎年のように見せつけられているこの大会。果たして今年はどんな結果を迎えることになるのか。今年の懇談会は土曜開催のため、馬券としての「WIN5」発売はなかったが、その分、この大会の豪華賞品獲得を目指し、みなさん、いっそう予想に力が入っておられたようだ。
本年の予想大会賞品一覧 | |
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1位 | iPad Air 2 |
2位 | Windows 8インチタブレット dynabook Tab |
3位 | PlayStation 4 |
4位 | ドクターエア 3Dマッサージシート |
5位 | ヘルシオお茶プレッソ |
6位 | Newニンテンドー3DS |
7位 | 松阪まるよし 松阪牛景品目録セット |
8位 | スイーツ・デザートメーカー「ヨナナスメーカー」 |
9位 | デジタル耳せん |
10位 | QUOカード3千円分 |
今年の予想大会対象レースは、東京10レースのノベンバーSから。ここは単勝3番人気・5.8倍のアイスフォーリスが優勝し、参加24名中19名が的中と、まずは平穏にスタートが切られた。ところが。続く京都10レースの渡月橋Sを、半年ぶり・プラス22キロだった9番人気のスズカロジックが優勝。この段階で多くの方が「WIN5」から脱落されてしまった。
しかし、この程度は序の口だったのが今年の「WIN5予想大会」である。荒れそうな雰囲気もあった福島メインのハンデ戦・磐梯山特別こそ2番人気のイルミナティが優勝したものの、ここからが大波乱。東京メイン・京王杯2歳Sは11番人気のセカンドテーブルが逃げ切り勝ち。そしてトドメは、みなさんの目の前で行われた京都メイン・ファンタジーSで、なんと単勝92.3倍、14番人気のクールホタルビが優勝したのだ。
これで対象レースの優勝馬は3→9→2→11→14番人気。単純な「単勝ころがし」でも、その配当は4億1317万4560円。そして「TARGET frontier JV」で算出された「仮想配当」は、最高6億円の上限を突破する17億円! 仮にWIN5が発売されていたとしても、かなりの確率でキャリーオーバーが発生しそうな結果だ。
こうしてまれに見る大波乱となったため、これまでかなりの波乱も乗り越えてWIN5的中者を輩出してきたこの大会も、ついに史上初の「WIN5的中者ゼロ」。そして序盤でいったん入賞圏内から脱落したかと思われた方にも、敗者復活の可能性が十分にある展開で、10位入賞ラインは、2レース的中の指名頭数29頭以下。実に4位までが的中2レース(指名頭数21頭)という結果になった。
そんな中、大友美喜さん(BigdreamSpecial)は、東京10レース、福島11レースと堅いところ2つに加え、ファンタジーSも見事に的中され、指名頭数29頭で第3位。「PlayStation 4」を獲得された。
第2位には、まさにこの波乱の1日にふさわしく、序盤2連敗からの3連勝(指名26頭)という大逆転劇を演じた荒井俊也さん(馬王4)。賞品の中で「これが一番欲しかったんです」とおっしゃる「Windows8インチタブレット dynabook Tab S38/26M」を狙い通りにゲットされた。
そして第1位は、これほどの波乱の中で京王杯2歳S以外の4レースを的中された、桑名鋼さん(馬王4)。参加24名中、ただ一人の4レース的中(指名27頭)という文句なしの結果で「第4回WIN5予想大会」の王座に就かれ、優勝賞品「iPad Air 2」を手にされた。
非常に難しいレースが続いた「WIN5予想大会」だったが、それでも4レース、3レースと的中される方がおられ、改めてみなさんの予想力の高さを実感することができた今回の大会だった。入賞されたみなさん、おめでとうございます。
こうして予想大会の表彰式が終了すると、JRAシステムサービス・山田VAN事業部次長からの挨拶をもって「第9回 JRA-VAN Data Lab.競馬ソフト作者懇談会」は閉会した。
山田英一VAN事業部次長からのご挨拶
本日はお忙しい中、また遠いところをご参加いただきまして、まことにありがとうございました。今回、みなさまの日ごろのご協力、ご支援への感謝の意を込めまして、準備をしてまいりました。
限られた時間の中ですが、競馬を楽しみ、また親睦を深めていただけておれば幸いです。貴重なお話し、アドバイス等々もいただきまして、たいへん有意義な懇談会になったと感じております。また、システムの改善や新データの提供なども、これから進めて参りますので、これまで以上にご支援、ご協力をいただければと思います。本日はありがとうございました。