第25回 2011年作者懇談会レビュー
- 〜第6回 JRA-VAN Data Lab.競馬ソフト作者懇談会〜
- 2011年11月6日、東京競馬場フジビュースタンドの「ダービールーム」において、JRA-VAN Data Lab.のソフト作者が一堂に会する「第6回 JRA-VAN Data Lab.競馬ソフト作者懇談会」が開催された。今回はその模様をリポートしたい。
競馬ソフト作者懇談会(2011/11)
参加者の皆さんとアンケート結果(2)
ご協力いただいたアンケート、続いてはソフト開発者がどのようにWIN5に挑戦されているかについて。まず、購入したことがあるかをうかがうと、3分の1ずつきれいに分かれた。13名は継続して購入中、13名が購入したことがない方。そして残る13名のうち、何度も購入したがやめた方が4名、数回の購入でやめた方も9名。つまり、今現在でみれば、購入している方が13名、していない方が26名という結果である。
現在、購入されていない方にその理由を複数回答でうかがったところ、1位の9票を集めたのが「買い目が増えすぎる」、2位の7票が「当たらない」。自由記入で「高配当は当たりそうにない」というご意見もあった。その他の理由として「馬王4」の馬王運営事務局・荒井さんは「ソフトの仕様としてレースをまたがって予想しづらい」、「ドリーム競馬EX」の吉田さんの「研究中」など、ソフトの対応を理由に挙げられる方が何名も見られたのは、このソフト作者懇談会ならではだ。また会場からは、購入されている方も含め「WIN4でも残念賞が欲しい」「WIN5ではなく複勝5があれば」という声も聞かれた。
一方、既に的中されたという方も「Adinhunter」の森下さんなど3名いらっしゃった。その森下さんは1万円台の配当だったそうだが、買い目を絞って4〜8点くらいしか買わないとのこと。高額配当に目がいきがちなWIN5だが、大穴ばかりがWIN5ではないのだ。
また、皆さんの買い方についてもアンケートでうかがったが、1レースあたりの頭数は「レースによって1〜3頭」という方がほぼ半数。次いで「ほぼ1〜2頭で、難解なレースは10頭でも」という方も2割ほどいらっしゃった。人気については「人気馬中心も、5レース中1〜2レースは人気薄を混ぜる」という方が約6割。ある程度は買い目を絞りつつ、うまく人気薄が来れば高配当も、という狙いの方が多い。購入されていない理由の1位が「買い目が増えすぎる」でもあり、勝ち馬を的確に予想することはもちろん、いかにして買い目を少なく抑えるかも課題になっているようだ。
そしてもうひとつ。購入資金に余裕がある場合、WIN5の「必勝法」に近いものは、という難題もぶつけさせていただいた。「あれば教えて欲しいです!」(前出のBasisさん)というごもっともなご意見や、「買わない」(HRPTV5C・井野さん)、「必勝法はない」(夢馬券パラダイス・森戸さん)という記入もいただいた中、もっとも票を集めたのは「買い目を絞って人気馬中心」で12票。10票で「多点買いで高確率で当てる」と続き、「買い目を絞って穴狙い」(7票)、そして「多点買いで超高配当狙い」(4票)となった。買い目を絞るのがトップで、2位は正反対の多点買いというだけでも、皆さん大いに悩まれている、そして意見も分かれていることがよくわかる。
また「統計的な優位性のあるロジックによる攻略」(前出の吉田さん)など、まずはデータをしっかり分析することから、というご意見もいくつかいただいた。馬券攻略には並々ならぬ熱意を持たれている皆さんのこと、WIN5攻略に一歩でも近づけるソフトを開発してくれることを期待したい。皆さん、貴重なご意見、そしてご協力ありがとうございました。