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DataLab.(データラボ)第20回 服助、実況服助PRO

「服色のデータを集めるのには苦労しました」木下彰
写真[木下 彰]
昭和30年生まれ、長野県出身。オフコンの時代からシステム開発を担当。その後、自作の予想ソフト開発(非公開)などを経て、勝負服をイラスト表示する「服助」を公開。さらに溝渕氏の協力のもと、実況現場での利用にも耐える「実況服助PRO」を開発する。
「『服助』の存在を知りすぐに木下さんへ電話をしました」溝渕信
写真[溝渕 信]
昭和38年生まれ、北海道出身。STVラジオのアシスタントディレクター、ディレクターを経て、現在は競馬中継の実況も担当する。実況デビューした頃に「服助」の存在を知り、木下氏とともに「実況服助PRO」を開発。

インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2008/9)

自作ソフトで苦労を重ねその後「服助」に出会う

市丸: 実況デビューされた頃は、やはり「塗り絵」をなさっていたのですか?

溝渕: そうですね。新人時代から、勝負服をリアルに出せる方法を探して、普通は色鉛筆を使うのですけれど、マーカーを使っていました。「なんでマーカーなの?」と聞かれましたけれど、カラープリンターで出したような「パキパキ」っとしたのが好きだったんです。

木下: それで、最初はソフトをご自分で作りかけていたんでしたっけ?

溝渕: そうなんです。当時のパソコン、Pentiumの120MHzとかだったと思いますけれど、ビットマップで画像を作ってやっているとすぐフリーズして(笑)。なんかやるたびに(ハードディスクが)「ガリガリガリガリ」……。

市丸: それで悩んでいたところで、「服助」に出会われたのですね。

溝渕: この手のソフトがあると聞いてインターネットで検索すると「服助」「勝負服を表示」とあって、「えーっ!」と。それで木下さんに電話したんです。「もしかして『服助』というソフトとか作ってらっしゃいますか?」って。

市丸: それがきっかけで「実況服助PRO」が生まれた、と。

溝渕: よく木下さんが乗ってくれたなあ、と。放送関係が望んでいるから、作りませんか、って。

木下: あまり忙しくなかったので(笑)。

溝渕: 木下さんはデータがなくて困ってられましたが、私はレーシングプログラムなどすぐに入手できる環境に住んでいますし、データには困らない。ただ、ソフトが……。

市丸: 相性バッチリですね(笑)。実況で使いやすくするために、どんなところを変えていったのでしょうか。

木下: 表示する画面の色と、印刷する色がどうしても違ってきてしまうので、それを調整できるようにしました。

溝渕: それは私がうるさかった(笑)。CMKYなら良くてもRGBにしたら色が変わるとか。あと、薄紫と水色の見分けがつかないとか……。

木下: 色の種類と服のパターンは何種類って決まっているのですけれどね。

溝渕: 今は良いですけれど、昔の(性能の良くない)プリンタではなかなかうまく再現できませんでした。

木下: 以前は印刷機能がなくて、画面のイメージをとって印刷していましたし。VB(Visual Basic)を使っているのですが、印刷関係が弱くて大変でした。

市丸: いろいろな要望があったと思いますが、木下さんが「これはできない」とか「苦労した」というのは……。

溝渕: ありましたよねえ(笑)。

木下: まず枠順を右と左、両方から並べるという切り替え機能には苦労しましたね。

市丸: 「服助」と「実況服助PRO」の違いというのは……。

溝渕: 各種印刷が充実していて、放送を含めて、紙資料の欲しい人にはすぐに使える! 騎手や服色の変更などにも対応しています。

市丸: 「実況服助PRO」を利用するようになって、変わったことってありますか?

溝渕: 調べ物が楽になりました。「タニノマティーニ、札幌函館強いじゃん!」とか(笑)。実況中継ではアナログとデジタルが常に一緒で、放送用に使っているの(印刷した勝負服出馬表)にはすさまじい赤ペンが入ってます。

市丸: 重賞勝利一覧……、というのもありますね。

木下: これも「実況服助PRO」だけですね。

溝渕: 「重賞何勝目!」とか。

市丸: グリーンチャンネルの中継に出演していると、レースが終わってすぐなにか言わなきゃいけないんですけれど、たまに馬券に夢中になっていると大変で、そういうときに助かりますね(笑)。

木下: あと「服助」の方には予想機能がついてますね。予想はオッズのみ、単勝と馬連の比率で予想しているのですけれど……。

溝渕:「オッズのみ」なんですけれどねえ……、当たるんですよ、とてつもないのが(笑)。「服助」に関して私はヘルプくらいしか手伝えないので、HTMLのヘルプを作っているのですが、ソフトの内容はそれでいろいろと覚えました(笑)。

市丸: 今は、JRA-VAN DataLab.でも服色のデータが配信されるようになりましたよね。

木下: そうですね。ただ「実況服助PRO」は、さらに進んで「自分で作れる」ようになりました(笑)。

市丸: 自分で入力して作れるんですか?

木下: ソフトに服色の文字列を入れれば、表示も印刷もできます。

市丸: 今後については……。

木下: 「服助」は勝負服だったんですけれど、今は(ソフトを作れば)誰でも出せるようになったので、データ量を小さくしたいと思っています。コンパクトにして、予想だけのソフト、「予想版服助」みたいのもありかなあ、と。

市丸: 一方「PRO」の方はさらに……。

溝渕: コアな感じに(笑)。札幌芝1200m【3.0.0.1】とか、調教タイムを出すとか。実況をしない方でも使って頂ければ面白いと思います。

市丸: 本日はいろいろと面白いお話しを、ありがとうございました。

「服助」「実況服助PRO」ってどんなソフト?

このソフトのダウンロードはこちら!

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