DataLab.(データラボ)第8回 KeiBa DataBase Server(KBDBS) など
- 「自分がお金を出してでも使いたい、と思うようなソフトを作っていきたい」 渡邉賢(team-nave)
- 兵庫県出身、33歳。システム開発関係の会社に就職し、後に独立。現在はフリーの立場でコンシューマ向けに競馬、競艇関係のソフトを制作するほか、ビジネス向けのblog作成システムや、商品販売システムなどの開発も手がける。Webサイトも複数運営。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2007/9)
リアルタイム競馬情報報告ソフトウェア「KeiBa Reporter(KBR)」
「KeiBa Reporter」は、レースの発走時刻や馬体重、払戻金などをリアルタイムに報告するソフトである。4ページ目一番下の画面にあるように、他のソフトを起動して作業を行っていても、新たな情報が取得されたり、レースの発走時刻を迎えた際にメッセージと音で「お知らせ」されるので、情報の見落としやレースの見逃しを防止することが可能だ。
また、発走時刻の数分前にお知らせするように設定することも可能で、10分前程度に指定しておけば馬券の買い逃しを防ぐために役立てることもできる。ほかに、単勝や馬連オッズ、馬体重、払戻金の表示などといったリアルタイムデータの表示に加え、気になる馬や騎手のチェック機能なども備えている。
こうして説明してしまうと非常に簡単な機能ばかりではあるが、レース当日に起動しておくと、まさに「かゆいところに手が届く」という言葉がぴったりの1本。特に、平場まで含めて「このレースだけは絶対に買い逃せない」というレースがある日、あるいは1日3場36レースを購入するようなヘビーなファンにはオススメのソフトだ。
「KeiBa Reporter」の「レース」画面。ここで「お知らせ」して欲しいレースを指定すると、そのレースの発走時刻などに画面上にお知らせが表示される。表示例は4ページ下の画面にある通り。
「NEWS」画面の例。当日の天候や馬場状態、騎手変更の情報などが表示される。これらの変更があった際に「お知らせ」するかどうかはメニューの[設定]から指定できる。
「環境設定」の「レース」タブ。メッセージの表示方法やサウンドの有無、そして発走時刻前のお知らせ(タイマー設定)などの項目がある。「タイマー設定」をしておけば、買い逃しの防止が可能だ。
リアルタイム競馬情報表示ソフトウェア「KeiBa TeleVision(KBTV)」
「KeiBa Reporter」と同様に、主にリアルタイムの競馬情報を表示することに主眼を置いているのが「KeiBa TeleVision」。両者が異なるのは、「KeiBa Reporter」が主に他のソフトを利用している際にバックグラウンドに隠れて動作し、必要に応じてメッセージを表示するのに対し、「KeiBa TeleVision」はテレビの実況中継風の画面で様々な情報を表示する点だ。
数多くの「チャンネル」が設定されており、オッズや馬体重、払戻金、レースアニメなど、表示したい情報に応じてチャンネルを選択しておくことで、それに応じた情報が逐次切り替わって表示されてゆくという仕組み。また「競馬総合」にチャンネルを合わせておくと、その時々の状況に応じて適した情報を表示することが可能になっている。
基本的なコンセプトが「テレビ」であるため、ユーザーは特に操作を行う必要はない。テレビの競馬中継で見逃した情報を表示したり、テレビのない環境でIPAT投票を行っている際など、利用法は様々である。
もちろん、コンセプトが「テレビ」とはいっても、実際はパソコンのソフトウェアであり、その利点を生かして早送りや巻き戻し、一時停止、といった機能も設けられている。IPAT投票の合間に表示させる「環境ソフト」的な使い方もありそうだ。
競馬中継風の画面。「テレビ」だけあって、BGMを流しつつ、リアルタイムで提供される様々な情報が順に表示されてゆく。
レースアニメーション画面。タイムやコーナー通過順、上がりタイムなどをもとにレースの様子がアニメーション表示される。競馬中継が見られない環境でも興奮できるかも?
払戻金を表示した例。ほかにオッズや馬体重、天候、馬場状態など、リアルタイムで様々な情報が提供される。
「コントローラー」を表示した例。「100:競馬総合」のチャンネルでは、状況に応じた最新の情報が表示される。特に知りたい情報があれば、該当のチャンネルに合わせればそれに応じた情報も表示可能だ。