DataLab.(データラボ)第8回 KeiBa DataBase Server(KBDBS) など
- 「自分がお金を出してでも使いたい、と思うようなソフトを作っていきたい」 渡邉賢(team-nave)
- 兵庫県出身、33歳。システム開発関係の会社に就職し、後に独立。現在はフリーの立場でコンシューマ向けに競馬、競艇関係のソフトを制作するほか、ビジネス向けのblog作成システムや、商品販売システムなどの開発も手がける。Webサイトも複数運営。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2007/9)
KeiBa DataBase Serverのインストール
各ソフトからも呼び出して利用される「KeiBa DataBase Server」のインストールから解説しよう。「KeiBa DataBase Server」は、本ページ右上の「このソフトをダウンロード」アイコンからダウンロードページに移動してダウンロード可能だ。
今回紹介する各ソフトはいずれも、インストールに必要なファイルを指定したフォルダに展開した後に、インストーラーが自動的に起動する形になっている。インストールが終了すれば、これらのファイルは削除して構わない。
インストーラーが起動してから、インストールが終了するまでは、他の一般的なソフトと大きな違いはない。規約への同意や、インストール先の指定などを行うのみであり、Cドライブの容量に不足がなければ、特に問題なく終了するだろう。
注意が必要なのは、初回起動時にデータベースを利用するためのデータベースエンジン「Firebird」をさらにインストールする必要がある点だ。説明文は英語表記になっているが、基本的にすべて初期設定のまま変更せず、指示通りに進めてゆけば問題はない。インストール終了後は、下の画面にある通り一旦パソコンを再起動する。
インストールに使用するファイルの展開先を指定する。他にファイルのないフォルダを新たに作成しておけば、インストール終了後に削除しやすい。展開が終了すると自動的にインストーラーが起動する。
「KeiBa DataBase Server」初回起動時には、データベースの利用に必要となる「Firebird」のインストールを行う。インストーラーは英語表記だが、初期設定通りに進めてゆけば問題はない。
パソコンを再起動後にもう一度「KeiBa DataBase Server」を起動すると、今度は初期データの登録作業、設定を行う。JRA-VAN DataLab.で提供されている1986年以降のデータをすべて登録するとかなりの時間を要するため、試用する際はとりあえず1〜数年分のデータだけ登録してもいいだろう。特に、リアルタイム系のソフトであれば、最近のデータを登録するだけでも問題なく試用は可能である。
続いて環境設定画面が表示され、ここで登録するテータの種類などを指定する。各ソフトで利用するデータは、team-naveのサイト「製品案内」にある、それぞれのソフトのヘルプに掲載されているので、利用するソフトに応じてチェックを入れれば良い。なお、これらの設定は、後にメニューの[設定]→[データセットアップ]や、[設定]→[環境設定]→[データベース]タブで指定することも可能だ。
セットアップ画面。利用するパソコンの処理能力にも左右されるが、1986年以降のすべてのデータを登録すると相当な時間がかかるため、試用時は最近のデータを登録するだけでも問題ない。
環境設定画面。利用するソフトに応じて、必要な項目にチェックを入れておく。各ソフトで利用するデータについては、team-naveのサイト内のヘルプが参考になる。
KeiBa DataBase Serverの使い方
前述の通り「KeiBa DataBase Server」はSQLを利用して単体で利用したり、Excelなどと連携して利用する方法と、次ページ以降で紹介する各ソフトから呼び出す形で、ユーザーは「KeiBa DataBase Server」の存在を特に意識せずに利用する方法がある。他のソフトから利用するのみの場合は、次ページ以降をご覧いただきたい。
SQLを利用したデータベースへのアクセスは、メニューの[データベース]から[SQL検索]を選択し、上のフィールドにSQL文を入力して実行すればよい。ほかに[データベース]→[GUI検索]も利用できるため、SQLについての知識がまったくなくても、簡単なデータを表示することが可能だ。
逆に、SQLに関する知識を持っており、自らSQL文を記述してデータ検索を行いたい場合は、team-naveのサイトにおいてデータベース構造などが解説されているので、参考にしていただきたい。Excelなどから参照するODBC接続についても同様だ。なお、SQL文で抽出したデータは、メニューの[ファイル]→[エクスポート]でCSV形式などで出力することもできる。
「GUI検索」画面。検索したいデータベースのテーブルやデータを抽出する範囲を指定できる。
上の画面にある「GUI検索」を実行した例。「SQL検索」画面上部のフィールドに自動的にSQL文が入力され、実行結果が画面下に表示されている。「SELECT」で「RACEDTL(レース詳細)」テーブルを指定した上で、07年9月の「RCOURSECD='06'(中山)」の情報を抽出している。
各ソフトのインストール方法と、「KeiBa Paper」の使い方