DataLab.(データラボ)第4回 『SUPER当馬君』Data Lab.
- 「携帯電話と連携した『当馬君』を作りたい」藤井卓哉
- 山口県宇部市出身、競馬歴約15年。競馬を見始めてから1年と経たぬうちに最初のソフト「当馬君」を開発した。無類の釣り好きで、過去には本マグロを釣り上げた経験も。最近は仕事やソフトのサポートなどが忙しく、趣味に没頭する時間がなかなか取れないと嘆く44歳。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2007/6)
作成した「予想屋」の的中率、回収率を検証する
ユーザーが「予想屋」を作成しても、数レースの結果を見ただけでは、それが本当に「当たる(あるいは当たらない)」予想なのかどうか判断するのは難しい。実戦に投入する前に、まずは「予想結果の検証」機能を利用して、予想精度を確かめたい。
「予想結果の検証」は、メイン画面の[データを分析する]ボタン→[予想結果の検証]で行う。デフォルトでは「全てチェック」という「検証パターン」が保存されているが、ここでは重賞に絞って検証する「検証パターン」を作成してみよう。
「検証パターンの設定」画面で[新規作成]ボタンをクリックし、検証パターンの名前を入力する。ここでは「重賞」とした。すると、画面右に[ページ1]から[ページ4]のタブが表れ、検証するレースの条件や買い目の数、そして検証する予想屋を指定してゆく。今回は重賞のみを検証するので、[ページ1]でオープンや条件戦のチェックを外した上で、[ページ3]で買い目は6点目まで、そして[ページ4]では先に作成した「予想屋テスト」を指定した。
「検証パターンの設定」画面。予想するレースの条件や買い目の数、そして検証する「予想屋」などを指定する。
すべての設定が終了したら、検証する年度と月を選んだ上で[検証開始]ボタンをクリックする。検証結果は下の画面のように月日別に集計され、的中率や回収率が表示される。
今回作成した「予想屋テスト」では、今年の重賞57レースを集計すると、14点(レース)の的中で、回収率は95.0%。簡単に作成した割には相当な高回収率、と言ってもいいだろう。ただし的中率はあまり高くなく、高配当に助けられたムラっぽい印象だ。
こうした検証結果を参考に、各予想ファクターを調整したり、別の「検証パターン」で得意な条件を探るなどして、より高的中率、高回収率を求めてゆく、というのがユーザー独自の「予想屋」の作成、的中精度向上方法である。
先に作成した「予想屋テスト」で今年の重賞を検証すると、回収率は95.0%。短時間で作成した割には上出来だ。こうした検証結果をもとに、各ファクターを調整したり、得意な条件を探ってゆく。
「SUPER当馬君」には、こうした「予想屋」による予想のほか、データベースの検索や、収支を計算する買目帳機能など、ほかにも多くの機能が搭載されている。詳しくは、オンラインヘルプを参考にして、各機能を使いこなしていただきたい。
ここでは、数ある機能のひとつ「指数グラフ」を最後に紹介しておこう。これは、「SUPER当馬君」の予想屋のファクターとして利用されているもので、メイン画面の[データを分析する]→[指数のグラフを見る]から参照可能だ。ローテーションや馬体重の増減、そして前走の着順などから、どういった馬が好走しやすいのかをグラフで確認できるので、「SUPER当馬君」の予想機能を利用しない場合でも、このデータを参考にすれば普段の予想に大いに役だつに違いない。
「指数グラフ」の「前走着順別連対指数」画面。画面下のボタンでクラスを切り替えて表示する。未勝利戦では前走好走馬の連対率が圧倒的に高く、前走2着では30%を超えるが、オープン(画面)になると差は小さくなる。