作者インタビューにもあった通り、「SUPER当馬君」はユーザーが予想ファクターを選定し、独自の「予想屋」を作成してレースを予想できるのが最大の特徴だ。とはいえ、ソフトをインストールして、予想するまでにあれこれ悩まなくてはいけないのでは使いづらい。その点「SUPER当馬君」は、最初から基本となる「予想屋」、「SUPER当馬君」が収録されているので、データを登録すればすぐに予想を始めることが可能である。予想にかかる時間も非常に短い。パソコンの性能にもよるとはいえ、最新のパソコンならほとんどボタンを押したと同時に出馬表と予想結果が表示されるくらいの感覚だ。

　 ひと通りの操作に慣れれば、今度は独自の「予想屋」を作成してみよう。細かな条件を指定して作成した「予想屋」の的中率、回収率を計算できるため、試行錯誤しながらより当たる「予想屋」を作ったり、あるいは逆に、作成した「予想屋」がどんな条件を得意としているのか検証してゆくことが可能である。

　もちろん、予想に役立つ騎手や競走馬のデータを閲覧することも可能。ほかに、自身の買い目を記入して収支をチェックする「買目帳」機能、そして「前走２着だった馬の連対率は？」などという疑問を簡単に解決できる「指数グラフ」の閲覧機能、そして競馬新聞印刷機能など、様々な機能を搭載したソフトだ。

的中実績

※予想ソフト重賞レース星取表より馬連的中レースを抜粋

上記の表は「予想ソフト重賞レース星取表」をもとにしたものである。予想するタイミングによって予想結果が異なる場合があるので注意したい。詳しくは作者のサイト「http://www.toumakun.com/」のオンラインヘルプへ。

ワイドの高配当にも要注目！

　上に掲載した表は、サイト内にある「予想ソフト重賞レース星取表」をもとにしたものである（予想家はソフト付属の「SUPER当馬君」）。本ソフトは作者サイトの「SUPER当馬君」→「オンラインヘルプ」→「予想結果が変わる」で説明されている通り、予想した「SUPER当馬君」のバージョンや、その後のデータ登録などによって予想結果が変わる可能性がある。よって、本来ならば馬連以外にも馬単、３連単などの的中実績も調べたいところだが、今回は不可能だ。そのため、「予想ソフト重賞レース星取表」から、馬連とワイドから推定した３連複的中実績のみをピックアップしているので注意していただきたい。

　この表のように馬連だけをピックアップすると一見、堅い配当をきっちり当てる傾向にあるように見える。しかし、元になった「予想ソフト重賞レース星取表」を見ると、ニュージーランドＴのワイド6180円や、桜花賞の1570円、大阪杯の1720円など、ワイドの高配当を多く的中していることがわかる。買い目の提示は馬連の組み合わせになるが、予想印を参考に買い目を自分で組み立てれば、３連複や３連単予想で穴馬をピックアップする際の参考にもなりそうな印象だ。

　また、実際に馬券を購入する際には、資金配分機能も参考にしたい。詳しくは後述するが、「予想家」を作成する際に予想結果やオッズを利用した資金配分の方法が指定でき、これを利用すれば回収率の一層の向上も期待できるだろう。

6月2日のユニコーンSの予想結果（画面は6月18日時点のもの）。1着ロングプライド、2着フェラーリピサをズバリ◎→○で的中だ。