DataLab.(データラボ)第4回 『SUPER当馬君』Data Lab.
- 「携帯電話と連携した『当馬君』を作りたい」藤井卓哉
- 山口県宇部市出身、競馬歴約15年。競馬を見始めてから1年と経たぬうちに最初のソフト「当馬君」を開発した。無類の釣り好きで、過去には本マグロを釣り上げた経験も。最近は仕事やソフトのサポートなどが忙しく、趣味に没頭する時間がなかなか取れないと嘆く44歳。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2007/6)
競馬を見始めるとほぼ同時に「パソコン競馬」に興味を持つ
市丸:競馬との出会いはいつ頃だったのでしょうか?
藤井:メジロマックイーンやライアン、あと、トウカイテイオーなどが走っていた頃ですから、今から15年ほど前になりますかね。オグリキャップの後くらいで、ちょうど競馬もかなり盛り上がっていた時期ですね。
市丸:今は44歳とのことですが、そうすると社会に出てからすぐに始めたとかではないですよね。
藤井:ちょうどその頃、転勤した先の部下に競馬好きがおりまして、その影響で。その頃の馬はやっぱり結構好きで、引退後に北海道まで見に行ったりもしていました。
市丸:パソコン競馬を始められたきっかけはなんだったのでしょう?
藤井:勤務先のPCにWindows 3.0と、ロータス1-2-3が入っていて、「これをなにか使えないかな」と思ったんです。それで最初は、競馬雑誌を見ながらオッズを入れて、何倍だったら的中率がどうだとか、調べるところから始まりました。もう、競馬を始めてからすぐのことでしたね。
市丸:なるほど。今でも表計算ソフトを利用されている方はいらっしゃいますよね。そこからソフトの作成に移る過程は?
藤井:どうも「そんなんじゃ面白くない」と思い始めまして、そこで競馬のソフトを探してみたんです。そうすると、MS-DOSで動くものは見つかったのですが、Windowsでは見つからなかったんですよ。
市丸:ああ、MS-DOSですよね、その頃は。Windowsが一般に普及したのは95になってからですし。それで「ないなら作ってしまえ」ということですか。
藤井:データをどうやって入れようか、というのが最大の問題だったのですが、たまたま本屋でJRA-VANを扱った本を見つけまして、「これは便利そうだ」と。そこからは早かったです。すぐにPCとVB(Visual Basic)を買って、最初の「当馬君」はひと月くらいで作ってしまったと思います。