DataLab.(データラボ)第1回 競馬シミュレーション◎○▲2
- 「競馬予想に決められた価値観なんてないはずなんです」岡崎豊(saru2)
- 茨城県出身、競馬歴約20年。システム・エンジニアとして活躍する過程で得た知識をもとに「競馬シミュレーション◎○▲2 Data Lab.」を開発。休日は愛娘たちの「今日は家族サービスの日じゃないの〜?」と言わんばかりの冷たい視線に 耐えながら、ソフトの改良を重ねる39歳。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2007/3)
良い予想条件を作れたら、どんどんメールで送って欲しい
市丸:ソフトを一般に公開するきっかけのようなものってなんだったのでしょう。たとえば「これだけ当たるんだから、よ〜し、表に出してやろうか」みたいな……。
岡崎:あ、そういうのはまったくなかったですね。自分で考えていろいろと予想を変えられるという発想が面白いですし、いろんな人に使ってもらえるんじゃないかと。あと、知人に「これくらいなら公開してもいいんじゃない?」とか結構言われるようになったり。ただ、最初はボタンの作りとかすごくいい加減でしたから(笑)、いろいろと手は加えました。
市丸:公開してなければ、自分さえ使えればいいわけで、どうしてもそういうところはいい加減になりますよね(笑)。なにかソフトを公開して変わったことはありますか?
岡崎:やはり、ユーザさんの声が多く届くようになって、自分では考えていなかったような機能をつけていったり、ですね。あと、ユーザさんといえば、このソフトには予想条件を出力したり取り込んだりする機能があるので、これをもっと使って欲しいです。
市丸:逆に言うと、今のところはそういう人は少ない、と?
岡崎:そうなんです、機能としてほとんど生きてない(笑)。せっかくなので、これを読んだ方でもし「こんなすごい予想条件が出来たぜ、これでバッチリだぜ」みたいなのがあったら、どんどんメールしてください(笑)。
市丸:最初はそう簡単には当たる予想条件を作るのも難しいと思うんですが、ポイントのようなものはありますか?
岡崎:さきほども言いましたけれど、汎用の予想条件を作るのは難しいのですが、最初のとっかかりとしては汎用的な幅広いものを作った方がいいと思います。それをシミュレーションで検証してゆく過程で、当たる条件に絞っていく方が作りやすいですから。
市丸:たとえば、最初はダート1800mの予想条件を作ったんだけど、中山はすんごく当たるのに阪神はからっきしダメだから、中山専用にしよう、とか……。
岡崎:そういうことです。ほかに開催月とか距離とかでも絞っていけますね。あと、同じ東京の予想でも、たとえば今年の1回東京を分析して春の東京に使うのではなく、前年とか前々年の春の東京のデータでシミュレーションをして、今年の春に使った方が良い結果が出やすいと思います。
市丸:今後の展開などは考えてられますでしょうか?
岡崎:せっかく「シミュレーション」機能があるので、これを活用して指数を検証するシステムを作ろうと思ってます。今はいろいろな指数がありますけれど、そういう指数を入力して、どんな条件を得意としているのかを分析するようなものです。あとは、ソフトの高速化ですね。
市丸:本日はありがとうございました。
「競馬シミュレーション◎○▲2 Data Lab.」ってどんなソフト?