JRA-VANサービス20周年おめでとうございます。サービス開始以前よりライターという立場で関わっていた者として、ここまでの見事な進化に敬意を抱かずにはいられません。

20周年ということで、サービス開始直後に自ら執筆した競馬ソフト関連本を読み返してみました。その本は「パソコンとは何か?」に始まり、「MS-DOS」「モデム」「モジュラージャック」「ハードディスク」などの説明にかなりのページを割いていました。

PC自体が黎明期であった当時、Windows3.0はまだメジャーな存在ではなく、対応ソフトもほとんどなく、PC98でMS-DOSを動かすのが一般的でした。「PC初心者の競馬ファン」に対し、いかにMS-DOSを教えるか。「パソコン通信」という高いハードルをどうやって越えてもらうか。JRA-VANデータを購入していただく前に、まずそこを考える必要がありました。

現代に立ち返れば、隔世の感があります。PCの高機能低価格化、OSの進化、LANの拡充などにより、もはやPCは当たり前のように家庭に入り込み、そして高速回線に接続されています。JRA-VANサービスでもデータラボがはじまり、ユーザーはソフトの「データ登録」ボタンを押すだけで最新のデータを自らの競馬ソフトに入れられる時代がやってきました。

それだけではありません。NEXTのサービス開始により、ユーザーは競馬ソフトを使うことなく、さまざまなデータを自由に扱えるようになりました。ケータイに対応し、スマートフォンに対応して、PCを持たずに競馬を楽しめるようにもなりました。レーシングビュアーとの提携により、今ではレースも楽しめますし、過去のレースも一発で見ることができます。

いずれも、JRAシステムサービス株式会社のみなさまの輝かしい業績だと思います。さまざまなご苦労を乗り越え、今があるのだと拝察いたします。

20年でここまで来ました。さて、これから10年、20年後にはどこまで進歩するのか。ともにお仕事をさせていただく立場の者として、楽しみに今後を過ごしたいと思っています。

市丸博司