天才数学者ピーター・フランクルの勝ち組の方程式X 競馬DE頭の体操 払い戻し計算を工夫して暗算能力を磨く

※このページは、弊社が配布する広報冊子に掲載した記事を、ピーター・フランクル氏のご厚意により一部説明を加筆してご紹介してい ます。

 


ピーター・フランクル●大道芸人という肩書きを持つハンガリー生まれの数学者。1971年国際数学オリンピック金メダリスト。11カ国語を話し、1988年より日本に在住。

競馬ファンなら、日ごろからオッズと賭け金を暗算して、儲けとリスクをはじき出しておられるはずです。そこで自分の計算能力をもっと高める方法はないものかと、探しておられる方もいらっしゃることでしょう。

巷では脳トレブームもあって、2、3年前は猫も杓子も百枡計算の万能性を信じていたかと思うと、この1年間はインド式計算術の教科書で本屋の棚が埋めつくされています。

百枡計算もインド式も、それをもとに練習すること自体悪いことではありません。しかし、自分の計算技術を高めたいのならば、形式にあまりこだわらず、いろいろな計算問題に集中して取り組むことが大切です。それが、どんな計算問題であってもいいのです。それこそ皆さんがやっている馬券の計算を、集中して繰り返すことが何より効果的な脳のトレーニングになるわけです。

僕は4歳のときに自力で2桁の数字の暗算ができるようになったのですが、それによって(そろばん大会で優勝者がやる暗算のように)特別計算が速くなったわけでもなく、そしてそのことで得したこともありません。2桁数字の掛け算を覚えていなくても、小学校でだれもが習う九九ができれば、何桁の数字の掛け算でも筆算で計算できるのです(だから世界中どこを探しても、2桁の掛け算のすべての結果4,000種類以上を暗記させる学校の話を聞いたことがない)。

たとえ2桁の掛け算を全部記憶したとしても、使わないと、その記憶はどんどん怪しくなっていきます。大切なことは、「おぼつかない記憶」に頼るのではなく、数学的な知識や頭脳の力を駆使して「確かな」答えを得ることなのです。たくさんの情報が提供される競馬予想も同じです。よさそうな情報を手にすることより、その確かさ、信頼度を判断する能力のほうが大切だと思われます。

それでもなおオッズの計算で2桁の掛け算が上手になりたいなら、まず平方数(4×4のように同じ数同士を掛ける形の整数)から始めるべきです。10×10=100、20×20=400、90×90=8100は明らかですから、ここでは下桁が5の場合の便利技をお教えしましょう。15×15=225、25×25=625、95×95=9025などです。計算のしかたを65×65で説明すると、十の位の6と、それより1つ多い7を掛けてまず42を得ます。それに25をくっ付けると、答えの4225が現れるのです。35×35なら、3と4を掛けた12に25を付けて1225ですね。

では、78×78はどうするの? 75×75=5625と、80×80=6400を比べると、その差がおよそ800だとわかります。つまり75から80まで平方を求めている数字は、5増えるとき平方はだいたい800=160×5増える。78=80−2なので、最初の近似値は6400−(160×2)=6080です。いっぽう8×8=64ですから、一の位が4であることも用いると、正解の6084にたどり着きます。

そこまで苦労するなら電卓を叩いたほうが早いって? そのとおり。だから馬券を買うときは、どうぞ電卓を使用してください。ただし、くれぐれも打ち間違いと小数点の誤りに気を付けて。その確認作業で暗算は最も役に立つかも知れない!
 


競馬DE頭の体操|問題

牧場にそれぞれ0〜9までのゼッケンをつけた馬が10頭いるとします。下の式は、1桁+2桁+3桁の数字の和が4桁の数字になる足し算を表しています。10個の□の中に0〜9のゼッケンの馬を1頭ずつ入れて式を完成させると、和の4桁の数(ゼッケンの並び)はいくつになるでしょう。


      □
    □□
+□□□
□□□□

足し合わせる3つの数字の和が、最大でどのくらいになるのかを考えてみましょう。百の位に9を、十の位に8と7を置いてみるとどうなりますか?
正解はこちら

 


勝ち組の方程式W

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