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セレクトセール2015特集

セレクトセール 2015総括

「セレクトセール2015」の2日目となった14日。当歳セッションの最中に行われた合同取材において、このセールで5頭(1歳馬3頭、当歳馬2頭)を落札した、Winstar Farmのエリオット・ウォルデンCEOは、セレクトセールに足を運んだ理由について聞かれると、

「日本の競馬が世界中からも注目を集めていること。そして日本で繋養されている繁殖牝馬のレベルが上がっていること」

と答えていた。

同様の言葉は「セレクトセール2015」の後で記者会見に応じていた、市場長の吉田照哉氏からも聞かれていた。

「海外のバイヤーの中には、上場馬のブラックタイプがこんなに凄いとは思わなかった、と驚かれていた方もおられました。4年ほど前、円高(1ドル=80円台)だった時期に輸入してきた繁殖牝馬の子供たちとなりますが、このこともまた、活発な取引への追い風となったと思います」

「セレクトセール2015」の名簿だが、母が国内のG1勝ち馬であるメジロドーベルの2014(牡、父ルーラーシップ、母はエリザベス女王杯連覇などG1を5勝)や、ピースオブワールドの2015(牡、父ノヴェリスト、母はG1阪神JF優勝)などが名を連ねれば、兄弟にG1勝ち馬がいるトキオリアリティーの2015(牝、父ゼンノロブロイ、半兄はG1安田記念とG1ジョージライダーSを勝ったリアルインパクト)も上場された。

その一方で海外でG1を制した母の産駒や、そしてG1勝ち馬がいる兄弟たちも、今回のセレクトセールには多数上場されている。その中には仏オークスを含むG1を4勝したサラフィナの2014(牡、父ディープインパクト)や、G1レースで5勝をあげ、チリの年度代表馬にも輝いたベルワトリングの2015(牡、父ディープインパクト)といった、世界に知られる名牝の産駒が、競走馬市場に出てきたのは驚きとも言える。

日本を代表する競走馬市場であるセレクトセールだが、それでも毎年の様に、落札総額といった様々な数字を更新し続けているのは、優れた血統を導入にも証明されている、上場馬側の弛まぬ努力のたまものであり、そしてセリ出身馬の活躍が、バイヤーからの信頼を更に高めたと言えるだろう。

「セレクトセール2015」では2日間での落札総額が131億7350万円と、昨年のセールを5億9845万円も上回ったが、その内訳は当歳セッションが60億6900万円と前年(65億4705万円)を割り込んだのに対し、1歳セッションではセール史上最高となる71億450万円を記録。最高落札馬はジョコンダ2の2014(牡、父ディープインパクト)の2億3500万円と、昨年の取引馬であるリッスンの2013(牡、父ディープインパクト)の2億6000万円に及ばなかったものの、過去最高となった3383万円という平均価格、そしてこちらも過去最高の売却率88.2%に象徴されるように、活発な取引が平均価格と売却率を押し上げた。

セールが始まった当初はサンデーサイレンス産駒、近年はディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒など、その時々のリーディングサイアーの産駒たちが最高額馬となり、売却総額も押し上げてきたセレクトセール。現在はそこに「名牝」というファクターも加味されたことで、これまで以上にバイヤーの購買意欲を高め、それが高い売却率に繋がっている印象もある。しかも海外で優れた競走成績や繁殖成績を残してきたような牝馬の産駒が上場されるセレクトセールは、今や世界中のバイヤーにとっても非常に魅力的な競走馬市場に見えているのだろう。

エリオット・ウォルデンCEOは、

「サンデーサイレンスの血はガリレオと並び、世界中のサラブレッドの血統に影響を与えるはず」

とも話しており、実際にこのセールでもハーツクライ産駒のヒルダズパッションの2014(牡)と、ステイゴールド産駒のナンの2015(牡)を購入している。ヒルダズパッションはG1バレリーナSの優勝馬であり、ナンはG1デルマーオークスの2着馬。共に母が優れた競走成績を残しており、そこに世界の競馬を沸かし続けるサンデーサイレンスの血を持った種牡馬という要素が加わったことが、更に競走馬としての魅力を高めた印象も受ける。

それはセレクトセール自体が、既に国際的な競走馬市場であるという証明でもあるのだろう。近年における日本産馬の活躍だけでなく、日本に導入されてきた繁殖牝馬の質の向上。そのバックボーンにあるのはサンデーサイレンスの血であり、その要素が全て揃った日本産馬のトップホースたちが揃うのがセレクトセール。昨年の総括の原稿では、

「1歳セクション、当歳セクションの区分無く、「最高額」と「売却率」の双方でハイアベレージの市場が行われた」

の言葉を最後に記したが、今年のセリ結果や海外からの日本馬に対する評価を加味していくと、来年の総括でも、

「今年のセレクトセールも、従来のセールレコードを塗り替える…」

との一文は、必ずどこかで書き加えられそうだ。

※取引価格は全て税抜き
(村本浩平)

ライタープロフィール

村本浩平(競馬ライター)

北海道在住の“馬産地ライター”として、豊富な取材をもとに各種競馬雑誌で活躍中。

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