セレクトセール 2010丹下日出夫のセレクトセール日記|せり特集|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

丹下日出夫のセレクトセール日記

7月13日(火)

生まれて3カ月に満たない当歳馬は、ある程度馬体が固まった1歳馬と比べて、カタログの写真と実際のイメージに、ズレが生ずることも多い。

ただ、踏み出したその一歩に、生命力の在り処や確かさが見て取れる。その勢いが、落札額となってハネ返ってくるような気がするが、上場最初のキングカメハメハ×ピンクパピヨンが、いきなり4700万円で落札。これでセリに勢いが生まれた。

続いてディープインパクト×ロレットチャペル。ゼンノロブロイ×エグジジェの6700万円で、さらに勢いが加速。

たぶん今日の目玉の一頭だったろう、ロジユニヴァースの全弟・ネオユニヴァース×アコースティクスのミリオン超えで(1億1200万)、いつものセレクトの活気と息吹が完全に戻ってきた。

同馬に対抗するかのように、ゼンノロブロイ×フェスタデルドンナもミリオンを突破。スカーレットインクを柱とする、スカーレット一族の血統はもちろんだが、骨量豊富なスケール溢れる馬体は、二年後のアレコレをいろいろと刺激してくれる。
ハーツクライ×モテックも、半姉サンテミリオンのオークスでの叩き合いが、ふと頭をよぎったりし。

ま、落札最高価格は譲ったものの、ディープインパクト産駒の購買も前日以上に活発。シーズオールエルティッシュの2010の肢体は、まさにディープのそのまま。エアグルーヴの近親・ソニックグルーヴの2010、ロレットチャペルの2010、マジックストームの2010も、随所にディープの雰囲気を漂わせているし、ディープ産駒というのは、幼年時の姿をそのまま拡大コピーすればいいから、実にわかりやすい。
なんて、細かな点にこだわれば、それぞれに違いもある。ただ、ディープのミニチュア版を何頭も目の前にすると(当歳は15頭)、夢にまでディープがゾロゾロ出てきそうで怖いが(笑)、南米系の母をもつデータの2010のような、文字通り肌合いの違う仔もときにはいたりする。

キングカメハメハやゼンノロブロイは、固定ファンがいるというか。極端に価格が割れることもなく、アンダーラインは2000万円レベルで堅調。久しぶりにラインナップを揃えたウォーエンブレム産駒も、セシルカットの2010やホッカイセレスの2010をはじめ、味のある中距離馬を送り出してきた。

新鮮味でいえば、まずはメイショウサムソン。カタログを見たときから、父譲りの太い首差しと、大振りな骨格やトモの厚みが目を引く仔が多かったが、マストビーラヴドの2010は、桜花賞馬ラインクラフトの弟という血統を抜きにしても、やっぱりいい馬だよなぁ。

同じく新種牡馬チチカステナンゴ産駒も、四肢が丈夫でバランスの取れた健康感のある仔がズラリ。特にフサイチミニヨンの2010は、同種牡馬を代表する馬体の持ち主のような気がしたが、気のせいか(笑)。

7月12日(月)

 今年のセレクトセールは、1歳馬のラインナップが充実。というワケで、前日の日曜日からセリ会場に入り、できるだけ馬を見て回ったつもりだが、遠目から見ても、しなやかさと、緊張感のある歩きをしている馬は、やっぱりディープインパクト産駒。

 ま、1歳のディープインパクト産駒は、11頭と、それほど多くはないものの、6600万で落札されたアイルドフランスの09を筆頭に、キッスパシオンの09年が6000万。トロピカルブラッサムの09が5200万。アグネスミネルバの09、ディスカバリングビューティーの09と、トップ10の中に、ズラリとディープ産駒が顔をそろえた。

なんて、アイルドフランスの二つ上の兄は、一昨年のセレクト1歳で落札されたキングレオポルド(東京マイルのベゴニア賞をレコード勝ち)。父はフジキセキからディープに代わったが、この一族は、プリプリとした肉体派というか。首差しも腹構えもズッシリと厚みがあって、なんか美味しそうな(?)馬なんだよなぁ。

キッスパシオンの09の姉は、武豊騎手が、「お嫁さんにしたい馬」と評していたアドマイヤキッス(父SS)。父がディープにスイッチしても、この一族は、馬体のラインも性格も、なんかオットリとして品がいい。

アグネスミネルバの09は、函館スプリントS他中央で7勝を挙げたアグネスラズベリ。若干、首が高めの造りに出る血統ですが、いやぁ〜。四肢のラインが実にしなやかで、例えるなら足だけは佐藤江梨子(笑)。体型も、スプリンターというよりはコンパクトなマイラーに出た。

なんだかディープという種牡馬は、年を経るごとに、産駒を自分の身体のラインに似せて平均化する感じがある種牡馬になってきたように思うが、トロピカルブラッサムの09も、そうしたディープ特有の運動神経の良さと健やかさを感じさせる馬。個人的趣味で言えば、実はディープ産駒の一番のお気に入りだったりして。

ディープ産駒以外では、キングカメハメハ×ジェイズミラクルの、ズシリとした重量感と威圧感は、なかなか。なるほど、叔母プロモーションを軸に、近親はアドマイヤメイン(ダービー2着)に、アドマイヤジュピタ(天皇賞・春)。うん、再来年のダービーが楽しみになった(気が早い)。

アグネスタキオン産駒も堅調。まだ日本では馴染みのない血統ですが、マリーキャサートの09は(祖母ゴージャスは、その名の通り米国GT・3勝)、ミシっと筋肉の張った、父を彷彿させる栗毛。一本芯の通った、タキオン産駒に映る。

肉体美云々を言うなら、やっぱり持ち込みとマル外。A.P.Indy×アーマインは、既存の日本馬とは、ちょっと馬の造りが違う。もちろん、母はアップル・ブラッサムH勝ちのGT馬。セカンドクロップ、サードクロップと、ずっと追っかけたい血統ですね。

プリエミネンスの09は、母はダート交流重賞8勝を含め、ダートシーンで13勝を挙げた砂の女王。でもって、父Medaglia d’Oroは、あのレイチェルアレクサンドラを送り出し、世界のダートシーンの頂点も見える勢いのある種牡馬。再来年のジャパンCダートが楽しみになってきたが、気のせいか。

ライバルは、クロフネ×ビーポジティブ。とりあえず二年後のユニコーンSや大井のJDDで、プリエミネンスの09と、鎬を削る戦いを繰り広げているような気がするが、さて。

今回のセレクトのテーマの一つに掲げていたダイワメジャーのその後ですが、クラシックローズの09は、母系はスラリとしたローズ一族。ダイワメジャー産駒にありがちの、変に肉々していないのがいいですね。

ネオユニヴァース×ジュメイラビーチも、健康的で隙のない馬。ダイワメジャー×スリーダイメンションズは、いざ実物を目の前にしても、やっぱいい馬なんだよなぁ。サムライハート×シグナチュアフラッグも、単に話題作りだけじゃないぞ(笑)。

ライタープロフィール

丹下日出夫(競馬評論家)

「ホースニュース馬」を経て現在は毎日新聞本紙予想。POG大魔王の通称も定着している。

競馬の総合情報ツールの決定版
JRA-VAN NEXT(ネクスト)

  • 予想機能・リアルタイムのオッズ・馬券購入など役立ち機能がたくさん
  • JRA公式データをリアルタイムで提供!

NEXT(ネクスト)詳細

今すぐお試し!1ヶ月無料(お試し版ダウンロード)

JRA-VAN
ケータイサービス

  • JRA公式データの充実度はそのまま!なのに、携帯画面でも見やすい!
  • 基本情報からお役立ち機能、お楽しみ要素までしっかりご用意しています

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN