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セレクトセール2009特集

世界のせり事情

セレクトセールの発足(98年)以前、日本では良血馬の多くが、生産者、馬主、調教師といった関係者が相対で交渉を行う「庭先取引」と呼ばれる方法で売買されていたが、世界的に見るとこれはかなり特異な状況であった。日本以外の馬産国では、競走馬流通の主流は「市場取引」であり、馬はせり市場に出向いて買うというのが長年の慣習なのである。

例えば、馬のせり市を主催する会社として世界で最も古い歴史をもつ「タタソールズ社」が設立されたのは、1766年であった。この年、リチャード・タタソールズがロンドンのハイドパークで催したセールが、世界で初めての競走馬市場であったと言われている。

1766年と言えば、世界最古の3歳クラシックである英国セントレジャー(日本の菊花賞にあたる競走)の創設(1776年)より、10年も前である。すなわち、競馬発祥の地イギリスでは、クラシック体系が整う前から、市場を通じて馬を売買するシステムが構築されていたのだ。

以来、240年以上が経とうとしている現代も、生産者が自ら馬主として所有するオーナーブリーディングホースを除くと、競馬場を走る現役馬の多くが、若駒の時に市場で取引された履歴を持っている。

諸外国ではなぜ、セールが一般的となったのか。買う側から見ると、牧場を個別に廻る手間が省ける。そこに行けば、複数の生産者が持ち寄った若駒が集まっているから、豊富な品揃えの中から、好みの馬体や血統の馬を、それぞれの予算に応じた価格帯で見つけることが可能なのだ。

売る側からしても、そこに生産馬を持っていけば、馬を買いたい人たちが集まっているのだ。複数の購買希望者がいれば、競り合いが演じられて、相対交渉で決めるよりも値段が高くなるのである。すなわち、買う側にも売る側にも利点がある、合理的な流通手段がせり市場なのだ。

なおかつせり市場は、どんな血統の馬が、いつ、どこで、誰から誰に、いくらで売却されたのか。そうした情報をガラス張りにするという役目も担っている。売買が公の場で行われることで、流通という過程を含めた競馬の公明性が保たれ、ファンもまた、競馬の流通という側面を楽しむことが出来るのだ。せり市場は、キング・オヴ・スポーツと呼ばれる競馬のスポーツ性を維持する上でも、極めて重要なシステムなのである。

 

合田直弘
合田直弘(海外競馬評論家)
1959年生まれ。東京都出身。「世界の合田」でおなじみの海外競馬評論家・キャスター。

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