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セレクションセール 今年の見どころ

合羽を着込んだ6〜7人の理事、職員が1頭の馬を取り囲む。やや緊張した面持ちでそれを見守る生産者。引き手は、審査員が見やすいように馬にポーズを取らせて、そして歩かせる。セレクションセールの最大の特徴といえる実馬検査は、なぜか雨にたたられることが多い。春の雨は、生産者の涙雨。

5月上旬。今年も、2班に分かれた審査団が、全国から寄せられた500頭を超える上場希望馬を審査した。父はどうか、母系は優秀か。馬格は十分か。馬体のバランスは。さらには成長度合いと馴致の行き届きなど。審査員は、馬の一挙手一投足を審査用紙に書き込んでいく。1頭に、およそ10分から15分程度だろうか。これが十分かどうかは意見のわかれるところだろうが、500余頭を1週間程度で見てまわるには、これが限界だ。なぜならば、1歳馬の成長は早い。審査する期間が間延びしてしまえば、それだけ公平性が損なわれる恐れがあるからだ。

そして、審査。これは夜を徹して行われることもある。審査員が複数に分かれているということが審査を難航させるが、納得いくまで話し合い、そして、今年は254頭(牡177頭、牝77頭)の1歳馬が選ばれた。

はっきりいえば、決して高額落札予測馬ばかりを選出するわけではない。あと1ヶ月の時間があれば、もっと成長が見込めそうな良質馬にはあえて厳しい選択をすることもあるという。北海道市場の購買者は、長年のキャリアの中で厳しい独特の選択基準を持つ人が多い。7月のセレクションセール、8月のサマーセール、そして10月のオータムセール。どの市場を選ぶことが、その馬にとってベストの選択か、ということも選考基準のひとつだそうだ。セレクションセールの最高値が、北海道市場の最高落札馬にならないケースもあるというのには、そんな背景もある。

しかし、当然ながら選ばれなかった馬の所有者たちの中には不満を持つものもいるし、落胆するものもいる。上場馬決定後、しばらくの間は激しい意見交換が行われることもあるという。それは、プロフェッショナルであるならば当たり前のことかもしれない。プライドとプライドのぶつかり合い。そうしたひとつひとつの気持ちがセレクションセールを支えている。

「上場を許された販売申込者は、自分たちの馬が日高の代表だという自負と誇りをもって上場して欲しい」と主催者は言う。

そんな馬たちによるセレクションセールは、セレクトセールの翌週に北海道新ひだか町の北海道市場で行われる。例年にない豪華ラインナップ。一昨年の朝日杯フューチュリティS勝ち馬セイウンワンダーの半妹「セイウンクノイチ21」(牝、父ファスリエフ)や秋華賞優勝ティコティコタックの半弟「ワンアイドバンブーの2009」(牡、父アドマイヤムーン)。また、JBCスプリント優勝フジノウェーブの半弟「サニートロワ」(牡、父フレンチデピュティ)やJBCスプリント優勝マイネルセレクトの半弟「ウメノアスコットの21」(牡、父プリサイスエンド)らがラインナップを彩る。ほか、重賞勝ち馬の弟妹、重賞勝ち牝馬の産駒が占める割合は例年を遥かに上回る。セレクトセールのような強烈なインパクトを与える派手さはないが、1頭々々に込められた生産者の“思い”は負けていない。上場を許された生産者の数、また上場を許された産駒を種牡馬別にみると、その数はセレクトセールを上回る。渾然一体となった強さ。そしてスケールメリット。多様化する購買者のニーズに応えられるバラエティに富んだラインナップ。それがセレクションセールだ。名実ともに日高を代表する1歳市場。そのキャッチコピーに恥じない活発な市場になることを期待したい。

また、セレクションセールには当歳市場もある。購買者のニーズが当歳から1歳、1歳から2歳へとシフトする中で、北海道市場が主催する唯一の当歳市場だ。こちらも厳しい選考をクリアした110頭(牡88頭、牝22頭)がラインナップされた。1週間前にはセレクトセールが行われるとあって、年々開催規模は縮小しているもののサイヤーランキングの上位を争う種牡馬の産駒に出会える市場だ。2004年にサウスヴィグラスの半弟に4350万円、2008年にはダーレーグループの参入でカワカミプリンセスの全弟に6050万円の高値がつけられた。他にもエーシンホワイティ(ファルコンS)、ラッシュストリート(佐賀記念)、ジャミールやスマートギアなどがこの当歳市場から巣立っている。

今年も現在サイヤーランキングのトップを争っている種牡馬の産駒が多数上場予定で、目は離せない。

ライタープロフィール

山田康文(道新スポーツ記者)

1963年東京生まれ。
道新スポーツ馬事通信部記者。北海道新聞中央競馬本紙予想担当でもある。

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