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トロットサンダー 生涯マイル戦無敗[1996年]

連戦連勝で浦和競馬から中央入り

 ここまで突出してマイル戦を、マイルのレースだけを得意とした馬も珍しいだろう。トロットサンダーのことである。

 父はダイナコスモス、母は地方未勝利のラセーヌワンダという血を持ち、兄や姉もほとんどが地方で走っていたトロットサンダーは、自身も1992年夏に公営・浦和競馬でデビューを迎える。

 その走りは群を抜くものだった。楽々と5連勝を飾り、休養明け2着惜敗を挟んで2連勝。その後に負った後肢管骨の骨折はかなりの重症だったが、1年3か月後の復帰初戦を4馬身差で快勝する。通算9戦8勝の成績を残して、5歳の夏、トロットサンダーは勇躍中央入りを果たすのである。

マイルで突然の変身

トロットサンダー写真

 さすがにレベルの高い中央、これまでのように連戦連勝とはいかなかった。900万下で2着、1着、準オープンで1着、初の重賞挑戦となった中山記念では7着に敗退。準オープンに戻ってあっさり勝ち上がったものの、札幌記念は7着、函館記念も7着。毎日王冠でようやく3着と善戦するが「重賞では少し足りない」というのが、当時のトロットサンダーに対する評価だったといえるだろう。

 そんな声を一掃してみせたのが、続く2戦のレースぶりだ。まずはアイルランドトロフィーで、差してなお後続を3馬身ちぎる圧勝。初のGI挑戦となったマイルCSでも、後方から怒涛の末脚を一閃、メンバー中唯一となる推定34秒台の切れ味でマイル王の座を手に入れてみせた。

 振り返れば、ここまでマイル戦では地方時代も含めて6戦全勝。いっぽう1800m以上では6戦1勝。類稀なるマイル適性の高さで、トロットサンダーは頂点を極めたのである。

強烈な末脚でマイルG1連勝

 1996年、7歳となったトロットサンダーは東京新聞杯を制してマイル戦の連勝を7に伸ばすと、京王杯スプリングC3着を挟んで安田記念に挑んだ。名マイラーとしてどうしても欲しいタイトルである。

 ここでのレースぶりも凄まじかった。逃げ粘るヒシアケボノと好位から迫るタイキブリザードが叩き合い、もうこの2頭で決まりだと思われた瞬間、大外からトロットサンダーが飛んできた。まさに飛ぶような末脚。最後はキッチリとハナ差だけタイキブリザードを交わしてのゴール。またもマイル戦での強さを強烈に印象づけたのだった。

 生涯マイル戦無敗。トロットサンダーこそ、最強マイラーの名のふさわしい馬である。

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