第66回安田記念レース回顧｜GⅠ特集

レース回顧

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レース結果

ロゴタイプ、まんまと逃げ切りＧ１・３勝目！

第66回安田記念は田辺裕信騎手騎乗の８番人気ロゴタイプが、果敢に先手を奪うとマイペースに持ち込み、最後の直線はラチ沿いを快走。後続の追撃を押さえ切って逃げ切り勝ちを果たした。勝ち時計は1分33秒0（良）。13年皐月賞以来となる久々の勝利で、Ｇ１・３勝目を飾った。鞍上の田辺騎手、本馬を管理する田中剛調教師は、このレース初勝利となった。

２着は１馬身1/4差でＴ.ベリー騎手騎乗の１番人気モーリス。３着はハナ差で内田博幸騎手騎乗の６番人気フィエロ。

レース展開・総括

ロゴタイプがハナへ行きマイペースに持ち込む

スタートで３番ロサギガンティアがやや後手を踏んだが、そのほかはそろった出だし。４番ディサイファが好ダッシュを切ったところを、外から６番ロゴタイプが交わして先頭へ。そして８番モーリスが掛かり気味に出ていき、２番手へ。さらに外から11番リアルスティールも掛かり気味に先行した。ディサイファは好位の内々に控え、隣に５番コンテントメント。差がなく１番クラレント、９番イスラボニータが続き、10番フィエロ、７番サトノアラジンも差がなく追走。１馬身差で12番レッドアリオン。内に２番ダノンシャーク。１馬身差の最後方からロサギガンティアが追走した。

前半800m通過は47秒0でスローペース。ロゴタイプが単独先頭でマイペースの逃げ。１馬身差でモーリス。それを見ながらディサイファやリアルスティールらが進み、淡々とレースが流れて各馬は３～４コーナーの中間へ。後続集団も差がなく続き、脚をためながら最後の直線へと入っていった。

モーリスは馬場の中ほどでの叩き合いから抜けるも

ロゴタイプは最内のラチ沿いへ。モーリスは馬場の内側を開けて、真ん中へ進路を取った。リアルスティールやイスラボニータがモーリスをマークしながら横一線に並んでの追い出し。その後ろの集団からはサトノアラジンらが追い出しを開始した。

残り400mを過ぎてもロゴタイプが先頭。横に離れた集団が一斉となって追い出しにかかるが、その差はなかなか詰まらなかった。残り200mを過ぎると、ロゴタイプのリードは３馬身と逆に広がった。馬場の真ん中からモーリスらが懸命に脚を伸ばし、前との差をようやく詰めにかかったが、ジリジリとした伸び。ロゴタイプがまんまとそのまま逃げ切った。３着には外から強烈に伸びたフィエロが入った。

雨上がりの馬場も味方につけ、鞍上が好判断

ロゴタイプの手綱を取った田辺騎手の好騎乗・好判断。速い逃げ馬がいない中、積極的に出ていきマイペースに持ち込んで主導権を握った。この馬自身は逃げて勝った経験はなかったが、元々瞬発力で勝負するタイプではない。思い切った作戦でも戸惑うことなく対応し、見事に結果を残した。そして、良馬場ながら雨上がりの馬場で、他の騎手が馬場の内目を気にして避けたことも、幸運だったと言える。

圧倒的１番人気に支持されたモーリスは２着に敗れて連勝が止まった。緩い流れで序盤は掛かり気味。それでいて最後の直線は、横一線の叩き合いからライバルたちに先んじて入線したのだからやはり力はある。ジョッキーがロゴタイプをマークし続け、最後の直線で内に入り馬体を併せにいっていれば勝機はあっただろう。調整も難しい中、最低限の結果は残しているし、力負けではない。

【第66回安田記念　成績表】

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着順	枠番	馬番	馬名	性齢	斤量	騎手	タイム	着差
1	5	6	ロゴタイプ	牡6	58	田辺裕信	1.33.0
2	6	8	モーリス	牡5	58	ベリー	1.33.2	1 1/4
3	7	10	フィエロ	牡7	58	内田博幸	1.33.2	ハナ
4	6	7	サトノアラジン	牡5	58	川田将雅	1.33.2	クビ
5	7	9	イスラボニータ	牡5	58	蛯名正義	1.33.3	1/2
6	4	4	ディサイファ	牡7	58	武豊	1.33.3	ハナ
7	2	2	ダノンシャーク	牡8	58	岩田康誠	1.33.4	1/2
8	1	1	クラレント	牡7	58	小牧太	1.33.5	1/2
9	3	3	ロサギガンティア	牡5	58	Ｍ．デムーロ	1.33.6	クビ
10	8	12	レッドアリオン	牡6	58	川須栄彦	1.33.8	1 1/4
11	8	11	リアルスティール	牡4	58	福永祐一	1.34.0	1 1/4
12	5	5	コンテントメント	セ6	58	プレブル	1.34.3	2

【第66回安田記念　払戻金】