G1特集 第66回 安田記念G1特集 第66回 安田記念

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モーリス 敵なしの絶対王者が連覇に挑む

モーリス
昨年、春秋のマイルG1制覇を果たしたモーリス

今年初戦は香港に遠征し、チャンピオンズマイルに出走。2着のコンテントメントに0.4秒差をつける快勝劇で、見事に期待に応えた。G1・4連勝を含む、7連勝中と勢いは留まることを知らない。風格が漂う安定したレース運びと、その地力は年度代表馬にふさわしく、現マイル界では絶対王者として君臨する。今回は連覇がかかる一戦。昨年はクビ差だったが、着差以上に余力はあったように見えた。当然今年も勝ち負けは期待できるし、勝利が求められることになるだろう。勝てば08〜09年のウオッカ以来となる連覇達成となる。

リアルスティール ドバイターフで悲願のG1初制覇

リアルスティール
国内のG1タイトル獲得を目指すリアルスティール

休み明けの中山記念は3着に敗れたが、次走ドバイターフを見事に優勝。悲願のG1初制覇が、海外のビッグレースという快挙を飾った。以前のドバイデューティーフリーにあたるレースで、過去に日本馬ではアドマイヤムーンやジャスタウェイが優勝。非常にハイレベルな芝中距離戦だ。日本国内のG1を勝つ力もあると考えるべきだろう。成績を振り返ると、その前の重賞勝ちが共同通信杯。左回りの方が合っているかもしれない。マイル戦は初めてだが、距離が長くなるよりは全然問題ないはず。王者モーリスを下すことができるか、注目だ。

サトノアラジン 強烈な瞬発力はG1でも通用

サトノアラジン
京王杯SCを鋭く抜けたサトノアラジン

前走京王杯SCではいつものように後方寄りの追走。最後の直線は大外からの伸びになったが、豪快に差し切り待望の重賞初制覇を飾った。勝ち時計もなかなか優秀で、本番につながりそうなポテンシャルは見せたといっていい。もっとも、昨年のマイルCSでは4着と、すでにG1で善戦している。ただ、極端な脚質がゆえに、展開や馬場、コース取りに左右されるのが弱点だ。東京コースは走りやすいはずだが、過去に重賞ではエイシンヒカリやダノンプラチナに勝利を阻まれている。G1馬を相手にしっかり差し切るには、運も必要になってきそうだ。

コンテントメント 好勝負が期待される香港馬

香港から遠征の6歳セン馬。モーリスが出走した5月のチャンピオンズマイルでは2着に入線した。内容的には完敗に見えたが、昨年の香港マイルでは、モーリスと0.4秒差の5着。展開一つでG1でも勝ち負けになる地力はあると考えられる。これまで着外となったのは芝1800m以上のレースだけ。芝1400〜1600mでの安定度は高い。今回、初の海外遠征で、左回りも初めて。このあたりは当然課題だが、香港馬が左回りを苦にする印象はあまりない。父はミスタープロスペクター系。日本の馬場との相性も良さそうで、好勝負が期待できそうだ。

フィエロ 勝ちみに遅いが、上位争いは可能

マイルCSで2年連続で2着に入るなど、古馬マイル戦線ではトップクラスの地力がある。ただ、勝ち鞍には長い間恵まれておらず、14年の六甲S以降勝利がない。したがって、重賞未勝利の身だ。ディープインパクト産駒特有の鋭い決め手が持ち味ながら、脚の使いどころが難しい印象で、名手の手腕をもってしても最良の結果は得られていない。前走マイラーズCは直線外からの追い出しで、上位3頭とはコース取りの差が明らかに出た。1番人気で4着だったが、悲観することはない。うまく立ち回ることができれば、昨年の安田記念(4着)以上の結果も可能だろう。