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第63回 安田記念特集 2013年6月2日(日)15時40分発走 東京競馬場 芝1600m

ロードカナロアは勝ち切れない!?

1)ヘイルトゥリーズン系が“やや”有利か

 過去10年の結果を見ると、サンデーサイレンスを経由しないヘイルトゥリーズン系の成績がいい。ただしこれはウオッカという傑出した存在と、2年連続で好走したスマイルジャック、ストロングリターン、この3頭の活躍によるもの。一応は「ヘイルトゥリーズン系がいい」とはいえるが、飛び抜けて優秀な系統は存在せず、どこからでも買えるレースと考えるべきかも知れない。

父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 3回 2回 1回
58頭
5.2%
8.6%
10.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 3回 1回 2回
24頭
12.5%
16.7%
25.0%
ノーザンダンサー系 2回 4回 2回
48頭
4.2%
12.5%
16.7%
ナスルーラ系 1回 2回 0回
19頭
5.3%
15.8%
15.8%
ミスタープロスペクター系 1回 1回 5回
29頭
3.4%
6.9%
24.1%
その他の系統 0回 0回 0回
2頭
0.0%
0.0%
0.0%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)母父ヘイルトゥリーズン系は切り?

 母父の系統別成績は父の系統別成績とは異なり、ヘイルトゥリーズン系の不振が目立つ。2001年のブラックホーク(母父Silver Hawk)を最後に母父ヘイルトゥリーズン系の勝利はなく、近年のトレンドである母父サンデーサイレンスは14戦未勝利だ。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス 0回 1回 2回
14頭
0.0%
7.1%
21.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 2回
9頭
0.0%
0.0%
22.2%
ノーザンダンサー系 2回 4回 2回
69頭
2.9%
8.7%
11.6%
ナスルーラ系 3回 0回 2回
28頭
10.7%
10.7%
17.9%
ミスタープロスペクター系 2回 3回 0回
24頭
8.3%
20.8%
20.8%
その他の系統 3回 2回 2回
36頭
8.3%
13.9%
19.4%

 ファイントップ系のサッカーボーイ、レイズアネイティヴ系のAlysheba、プリンスキロ系のMeadowlakeなどさまざまな系統から勝ち馬が出ており、やはり「どこからでも買える」といわざるを得ない現状だ。

3)ノーザンダンサー必須から新時代へシフト

 過去10年の連対馬のべ20頭のうち、父ノーザンダンサー系が6頭、母父ノーザンダンサー系も6頭とノーザンダンサーの血を持つ馬が一大勢力を築いている。が、この10年を2007年までと2008年以降に2分割してみると、あることに気づく。

 2007年までの連対馬10頭のうち、父・母父ともノーザンダンサー系でなかったのはツルマルボーイのみ。いっぽう2008年以降の連対馬10頭は、7頭が「非ノーザンダンサー馬」となっている。2011年は母父ノーザンダンサー系のアパパネが1番人気6着と敗れ、昨年も母父ノーザンダンサー系のサダムパテックが1番人気で9着に沈んだ。

 逆に成績を伸ばしているのが、2007年以降5勝・2着2回の父ヘイルトゥリーズン系。また母父がナスルーラ系という馬も、2008年と2009年はウオッカが連覇、2010年はショウワモダンが勝利、2011年はクレバートウショウが8番人気4着、2012年はコスモセンサーが15番人気3着と健闘を見せている。

 安田記念は「ノーザンダンサーの時代」から「父ヘイルトゥリーズン系、母父ナスルーラ系の時代」へとシフトしているのかもしれない。

4)スピード競馬にも2000mにも対応できる素養が必要

 優勝馬の父・母父について、1200〜1800m重賞における現役成績をまとめたのが下の表。格の高い短距離重賞を勝っている馬の多さがわかる。

馬名 父・母父の実績
アグネスデジタル 母父Chief's CrownはBCジュヴェナイル勝ち馬
ツルマルボーイ 母父サッカーボーイはマイルCS勝ち馬
アサクサデンエン 母父Machiavellianはサラマンドル賞勝ち馬
ブリッシュラック 父Royal AcademyはBCマイル勝ち馬
ダイワメジャー 父サンデーサイレンスはサンタアニタダービー勝ち馬/
母父ノーザンテーストはフォレ賞勝ち馬
ウオッカ 父タニノギムレットはNHKマイルC3着/
母父ルションはムーラン・ド・ロンシャン賞勝ち馬
ショウワモダン 父エアジハードは安田記念とマイルCS制覇
リアルインパクト 母父Meadowlakeはアーリントンワシントンフューチュリティ勝ち馬
ストロングリターン 母父Smart Strikeはダート1700mG1勝ち馬

 ただし近年、勝ち馬の父としては、サンデーサイレンス(米BCクラシック)、タニノギムレット(日本ダービー)、ディープインパクト(皐月賞など)、シンボリクリスエス(天皇賞・秋など)と、2000m以上のG1勝ち馬が増えている。エアジハードも天皇賞・秋の3着があって中距離適性もあった馬だ。安田記念はスピードだけでは通用しないレースになっているともいえる。

5)配合に注目

 父馬と母父を、外国籍、輸入種牡馬、内国産に分けて考えてみよう(海外でも日本でも供用された種牡馬の場合、JRA−VANデータで血統を見た際、アルファベット表記なら外国籍、カタカナ表記なら輸入種牡馬と考える。またシンボリクリスエスは外国産だが種牡馬としては内国産とカウントした)。

 外国籍種牡馬の産駒が最後に勝ったのは2006年。2009年の3着ファリダット以後は馬券に絡んでいない。いっぽう「母父が外国籍」というタイプは、2004年と2010年以外はコンスタントに馬券に絡んでいる。

 輸入種牡馬の産駒もサンデーサイレンス産駒ダイワメジャーが最後の勝ち馬。だが「母父が輸入種牡馬」という馬は毎年のように3着以内に来ている。

 内国産種牡馬の産駒は、2008年以降連勝中。しかし「母父が内国産種牡馬」というタイプはツルマルボーイしか好走例がない。

 近年の安田記念におけるベスト配合は「父が内国産種牡馬×母父が外国籍または輸入種牡馬」だといえそうだ。

結論

 安田記念で狙うべきは、「父がヘイルトゥリーズン系の内国産種牡馬」、「母父はナスルーラ系の外国籍または輸入種牡馬」、「父・母父に1200〜1800mの重賞勝ち鞍がある」、「父に2000m以上のG1勝ちがある」、といった条件をなるべく多く満たす馬がとなるだろう。

 軽視したいのは「母父ヘイルトゥリーズン系」で、父か母父がノーザンダンサー系という馬にも黄信号が灯っている。外国籍種牡馬や輸入種牡馬の産駒も苦戦しそうだ。

 ロードカナロアやダノンシャーク、サダムパテックなどは母父ノーザンダンサー系、グランプリボスは母父サンデーサイレンスで、あるとしたら2〜3着か。

 配合的にはトウケイヘイローが面白いが、父・母父に芝重賞実績がなく穴馬評価まで。ダイワマッジョーレは父ダイワメジャー×母父が“その他の系統”で短距離G1の2着があるLaw Society、ヴィルシーナは父ディープインパクト×母父Machiavellian。この2頭を有力馬としてあげておこう。

【ダイワマッジョーレの血統表】

ダイワマッジョーレの血統表

【ヴィルシーナの血統表】

ヴィルシーナの血統表

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