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第62回 安田記念特集 2012年6月3日(日)15時40分発走 東京競馬場 芝1600m

初のマイル戦でも適性ありそうなペルーサに期待

1)どこからでも買えるレース

 昨年は3歳馬リアルインパクトが勝利、父ディープインパクトの種牡馬としての優秀性を高らかに告げる結果となった。が、過去10年の連対馬データからは、飛び抜けて優秀な系統は存在せず、「どの系統からでも買えるし、手広く構えるべき」というレースに思える。

父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ヘイルトゥリーズン系
5回 4回 4回
78頭
6.4%
11.5%
16.7%
ノーザンダンサー系
2回 4回 2回
51頭
3.9%
11.8%
15.7%
ナスルーラ系
2回 1回 0回
21頭
9.5%
14.3%
14.3%
ミスタープロスペクター系
1回 1回 4回
27頭
3.7%
7.4%
22.2%
その他の系統
0回 0回 0回
3頭
0.0%
0.0%
0.0%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)母父ヘイルトゥリーズン系は切り?

 父馬の系統が「どこからでも買える」のと同様、母の父の系統別成績にも目立った特徴はない。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系
3回 5回 3回 74頭
4.1%
10.8%
14.9%
ナスルーラ系
3回 0回 1回 27頭
11.1%
11.1%
14.8%
ミスタープロスペクター系
1回 3回 0回 23頭
4.3%
17.4%
17.4%
ヘイルトゥリーズン系
0回 0回 4回 19頭
0.0%
0.0%
21.1%
その他の系統
3回 2回 2回 37頭
8.1%
13.5%
18.9%

 1〜3着回数が圧倒的に多いノーザンダンサー系だが、率としては平凡。ナスルーラ系の勝率の高さもウオッカという傑出した馬によるものだと考えれば、実質的なアドバンテージはないといえる。

 唯一目立つのは、母父ヘイルトゥリーズン系の不振。2001年のブラックホーク(母父Silver Hawk)を最後に勝利がなく、近年のトレンドである母父サンデーサイレンスは未勝利だ。

3)ノーザンダンサー必須から新時代へシフト

 過去10年の連対馬のべ20頭のうち、父ノーザンダンサー系が6頭、母父ノーザンダンサー系が8頭。ノーザンダンサーの血を持つことは、ほぼ必須条件だといえた。

 だが詳しく見ると、2002年〜2006年の連対馬10頭のうち父・母父ともノーザンダンサー系でなかったのはツルマルボーイのみだったのに対し、2007年以降は10頭のうち5頭が「非ノーザンダンサー馬」。連対馬のどちらかは「父か母父がノーザンダンサー系」という状況も昨年ストップし、母父ノーザンダンサー系のアパパネは1番人気6着と敗れた。

 逆に成績を伸ばしているのが、父ヘイルトゥリーズン系。2002年〜2006年は1勝・2着1回・3着1回で勝率は3.1%、連対率は9.4%と低かったが、2007年以降は4勝・2着2回・3着3回で勝率8.7%、連対率13.0%とアップ。また母父がナスルーラ系という馬も、2002年〜2006年は連対なし、2007年以降はウオッカの連覇+ショウワモダンの激走で成績上昇を果たしている。

 安田記念は「ノーザンダンサーの時代」から「父ヘイルトゥリーズン系、母父ナスルーラ系の時代」へとシフトしているのかもしれない。

4)スピード競馬にも2000mにも対応できる素養が必要

 優勝馬の父・母父について、1200〜1800m重賞における現役成績をまとめたのが下の表。ほとんどの馬が、父・母父ともに格の高い短距離重賞を勝っていることがわかる。また、節目となる重賞でレコード勝ちを果たした種牡馬も多い。スピード競馬に対応できる素養が必要といえそうだ。

馬名 父・母父の実績
アドマイヤコジーン
父CozzeneはBCマイル勝ち馬/母父ノーザンテーストはフォレ賞勝ち馬
アグネスデジタル
母父Chief's CrownはBCジュヴェナイル勝ち馬
ツルマルボーイ
母父サッカーボーイはマイルCS勝ち馬
アサクサデンエン
母父Machiavellianはサラマンドル賞勝ち馬
ブリッシュラック
父Royal AcademyはBCマイル勝ち馬/母父AlyshebaはフィリップHアイズリンH勝ち馬
ダイワメジャー
父サンデーサイレンスはサンタアニタダービー勝ち馬/母父ノーザンテーストはフォレ賞勝ち馬
ウオッカ
父タニノギムレットはNHKマイルC3着/母父ルションはムーラン・ド・ロンシャン賞勝ち馬
ショウワモダン
父エアジハードは安田記念とマイルCS制覇
リアルインパクト
母父Meadowlakeはアーリントンワシントンフューチュリティ勝ち馬

 ただし「安田記念新時代」の近5年、勝ち馬の父は、サンデーサイレンス(米BCクラシック)、タニノギムレット(日本ダービー)、ディープインパクト(皐月賞など)と2000m以上のG1勝ち馬が増えている。エアジハードも天皇賞・秋の3着があり、スピードだけでは通用しないレースになっているともいえる。

5)配合に注目

 父馬と母父を、外国籍、輸入種牡馬、内国産に分けて考え、さらに2002年〜2006年と2007年以降で成績をまとめてみよう(海外でも日本でも供用された種牡馬の場合、JRA−VANデータで血統を見た際、アルファベット表記なら外国籍、カタカナ表記なら輸入種牡馬と考える。またシンボリクリスエスは外国産だが種牡馬としては内国産とカウントした)。

配合 成績
02〜06年 外国籍×外国籍 3勝・2着1回・3着3回
外国籍×輸入 1勝・2着0回・3着0回
輸入×外国籍 0勝・2着0回・3着1回
輸入×輸入 0勝・2着4回・3着0回
内国産×輸入 0勝・2着0回・3着1回
内国産×内国産 1勝・2着0回・3着0回
07年以降 外国籍×外国籍 0勝・2着2回・3着2回
輸入×輸入 1勝・2着1回・3着0回
内国産×外国籍 1勝・2着2回・3着1回
内国産×輸入 3勝・2着0回・3着2回

 かつては外国産馬や香港馬など「外国籍×外国籍」が強かったが、サンデーサイレンスの後継種牡馬が成績を伸ばし始めたのに合わせて「内国産×輸入または外国籍」が好成績を収めるようになってきた。

結論

 安田記念は新時代への過渡期にあると考えられ、断然有利の血統をピックアップするのは難しい。それでも一応は、「父ヘイルトゥリーズン系」、「母父ナスルーラ系」、「父・母父に1200〜1800mの重賞勝ち鞍がある」、「父に2000mGIの勝ち鞍がある」、「内国産×輸入または外国籍の配合」、といった条件をなるべく多く満たす馬が狙いとなるだろう。

 軽視したいのは「母父ヘイルトゥリーズン系」で、父か母父がノーザンダンサー系という馬にも黄信号がともっている。外国産馬や外国馬も、やや疑問だ。

 推したいのはペルーサ。父がゼンノロブロイ、母父は仏2000ギニー2着のCandy Stripes。マイル戦は初めてになるが、適性は十分にありそうだ。

【ペルーサの血統表】

ペルーサの血統表

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