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コイウタ 好騎乗で後続を完封[2007年]

切れ味勝負の東京競馬場

 GIやJpnIなどでは競走馬の“格”が重視される。また、直線の長い東京競馬場では差し・追込み馬が高く評価されがちだ。

 2007 年・第2回ヴィクトリアマイルで人気上位に支持されたのも、前年のオークスと秋華賞を力強く差し切って二冠を達成したカワカミプリンセス、鋭い末脚で秋華賞と宝塚記念を制したスイープトウショウ、驚異的な追込みを見せて桜花賞2着・オークス4着・秋華賞4着など善戦を続けてきたアドマイヤキッス、と、格と切れ味にまさる馬たちだった。

 だがこのレース、直線では逃げたアサヒライジングが粘りに粘り、2番手のキストゥヘヴンにもバテる様子がない。好位追走から早めに仕掛けたデアリングハートとコイウタも力強い脚さばき。これら前で競馬を進めた面々が、中団から後方に控えた有力馬たちを凌ぐ走りを見せたのだった。

東京マイル実績馬が直前急浮上

コイウタ写真

 中でもコイウタの走りが素晴らしかった。

 実績の点でコイウタは、確かに人気上位馬たちに劣っていたといえるだろう。前年の4歳シーズン、牝馬3冠に皆勤だったコイウタは、桜花賞こそ3着と好走したものの、オークスでは競走中止、秋華賞は17着大敗と見せ場なし。4歳となったこのシーズンも、交流競走のクイーン賞で13着、京都牝馬Sは9着、東風 Sが13着と苦戦を強いられていた。

 が、前走・ダービー卿チャレンジトロフィーでは牡馬に混じって2着、復活の兆しを示していたことは確か。東京の芝マイル戦はクイーンCで重賞制覇を果たした舞台でもある。単勝オッズ60.3倍の12番人気は、少しばかり低すぎる評価といえた。

鞍上松岡騎手のリード冴える

 加えてこの一戦では、鞍上・松岡正海騎手の手綱さばきも光った。前走では追い込んで2着だったが、緩やかなペースとなった今回は無理に抑えず好位をキープ。直線では、各ジョッキーが馬場のいい外へと持ち出すのとは対照的に、躊躇なく内を突く。

 こうした好判断の連続が功を奏して、コイウタは生涯最高のパフォーマンスを見せた。外の各馬をしり目にグイグイと伸び、最後はアサヒライジングを2分の1馬身、内から差し切っての1着ゴール。鮮やかな戴冠式となったのである。

 松岡騎手にとっても、初のGI/JpnI級制覇。乗れるジョッキーとしてファンや競馬サークルで注目を集めていた若手のホープが、その評価を不動のものにした一戦だったともいえるだろう。

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