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第7回 ヴィクトリアマイル特集 2012年5月13日(日)15時40分発走 東京競馬場 芝1600m

ディープインパクト産駒の2頭に注目

1)ヘイルトゥリーズン系、断然の強さ

 ようやく6回を終えたばかりのヴィクトリアマイル。血統的な特徴を断じてしまうのは早計かも知れないが、ここまではヘイルトゥリーズン系が断然。中でもサンデーサイレンスの血が極めて強い一戦だといえる。

 第1回はサンデーサイレンスの直子が1〜3着独占、第2回もフジキセキ、ロイヤルタッチ、サンデーサイレンスの決着。第3回はフジキセキ産駒の連覇となり、第5回はスペシャルウィーク産駒ブエナビスタが優勝、昨年の第6回もブエナビスタが2着に入った。

 馬券対象である1〜3着馬計18頭のうち、なんと14頭が父ヘイルトゥリーズン系、うち11頭がサンデーサイレンス系という好成績ぶりである。

【過去6年の1〜3着馬の父と母父】

過去6年の1〜3着馬の父と母父

2)出走数の違いだけでは片付かない

 過去6回の出走馬のべ107頭のうち、ヘイルトゥリーズン系は64頭。6割以上を占めているのだから、上位を独占するのも当然だ。だが、ただ単に「数にモノをいわせて」というわけではない。

 以下は1〜5番人気、つまり勝ち負けできるはずと予想された馬たちだけの系統別成績である。

系統 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
ヘイルトゥリーズン系
4回 3回 2回
10回
21.1%
36.8%
47.4%
ミスタープロスペクター系
1回 0回 1回
2回
25.0%
25.0%
50.0%
ノーザンダンサー系
0回 0回 0回
4回
0.0%
0.0%
0.0%
上記以外の系統
0回 0回 0回
3回
0.0%
0.0%
0.0%

 ヘイルトゥリーズン系以外の馬を列挙すると、2006年は前走・阪神牝馬Sを勝ったラインクラフトが9着、同じく前走・中山牝馬Sを勝ったヤマニンシュクルが7着に敗れ、2007年はカワカミプリンセスが生涯初の10着大敗を喫し、GI3勝のスイープトウショウも9着。2008年は前年のオークス2着馬ベッラレイアが8着、2009年はカワカミプリンセスが8着、前年の桜花賞馬レジネッタが16着、2010年は前走・阪神牝馬S2着のプロヴィナージュが9着。そして昨年はアプリコットフィズが最下位。

 実績馬・好調馬であっても掲示板確保すらままならないありさま。昨年はキングカメハメハ産駒のアパパネが勝利、レディアルバローザも3着に入ったが、ヘイルトゥリーズン系以外の馬にとっては“鬼門”といえるレースであることは間違いないはずだ。

3)ノーザンダンサーの血も重要

 以下は母の父の系統別成績、ノーザンダンサー系が頭ひとつ抜け出している。ヘイルトゥリーズン系以外から出た初の勝ち馬アパパネも母父はノーザンダンサー系だった。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系
4回 2回 3回 39頭
10.3%
15.4%
23.1%
ヘイルトゥリーズン系
0回 1回 0回 19頭
0.0%
5.3%
5.3%
ミスタープロスペクター系
0回 0回 1回 12頭
0.0%
0.0%
8.3%
ナスルーラ系
1回 2回 2回 25頭
4.0%
12.0%
20.0%
その他の系統
1回 1回 0回 12頭
8.3%
16.7%
16.7%

 1〜3着馬のうち、父・母父がヘイルトゥリーズン系でもノーザンダンサー系でもない馬は、昨年3着レディアルバローザのみ。ヘイルトゥリーズンの血と同じくらいノーザンダンサーの血も重要なレースだ。

4)選手権距離への適性が必須

 勝ち馬の父・母父と、その現役時代の主な勝ち鞍をまとめてみた。

種牡馬・母父馬 主な勝ち鞍
サンデーサイレンス
BCクラシック
Nijinsky
英三冠馬
フジキセキ
朝日杯3歳S
ドクターデヴィアス
英ダービー
デインヒル
英スプリントC/(英2000ギニー3着)
タニノギムレット
日本ダービー/(NHKマイルC3着)
ルション
ムーランドロンシャン賞
スペシャルウィーク
日本ダービー/ジャパンC
Caerleon
仏ダービー
キングカメハメハ
日本ダービー/NHKマイルC
Salt Lake
キングスビショップS(ダ1400m)

 芝の2400mとマイル戦は、世界共通の選手権距離。そのカテゴリーで強さを示し、格の高いレースで活躍した馬が多いことがわかる。

5)マイル適性があり、かつ質のいい牝系出身であること

 ダンスインザムードは名繁殖牝馬ダンシングキイの娘。コイウタは近親にビハインドザマスク(京都牝馬S1着)のほか、タンパベイダービーを勝ったファントムジェットなどがいる。エイジアンウインズの四代母スペシャルのラインからは、ヌレイエフ、サドラーズウェルズ、エルコンドルパサーなどが出ていて、世界的な超名牝系。ウオッカの母系は日本を代表するシラオキ系のラインで、近親にはシスタートウショウ(桜花賞1着)がいる。ブエナビスタの母はビワハイジ(阪神3歳牝馬S1着)、アパパネの母ソルティビッドはオープンを2勝している。

 どの母系も良質。しかもマイルGIで勝ち負けできる潜在能力を感じられる。

結論

 狙いたいのは「父がヘイルトゥリーズン系、中でもサンデーサイレンス系の種牡馬」であり、「父・母父から2400mとマイルへの適性を受け継いでいること」、「母系はマイル適性がある名牝系」という馬だ。ヘイルトゥリーズン系以外から狙うなら母父ノーザンダンサーが必須条件となる。

 さらに「できれば母か祖母が輸入馬(連対馬のうちこの条件を満たさないのはウオッカとアサヒライジングだけ)」を加えればベターだろう。

 連覇を目指すアパパネだが、血統的にはより適性の高い馬がゴロゴロといる。注目はディープインパクトの娘2頭だろう。

 マルセリーナは母・母父ともマイルG1の勝ち馬、母父はノーザンダンサー系。ドナウブルーも母がG1馬、母父がノーザンダンサー系で、妹ジェンティルドンナが桜花賞を勝ったばかりだ。

【マルセリーナの血統表】

マルセリーナの血統表

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