G1特集 第57回 宝塚記念G1特集 第57回 宝塚記念

コース解説

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上半期の総決算
阪神芝2200m〔Bコース〕

コース解説

昨年はラブリーデイが制し、G1初制覇

やや時計がかかる決着か

3回阪神開催の最終日に行われる、上半期の中央競馬を締めくくるグランプリ。今年も今開催は前半4日間がAコースを使用、後半4日間がBコースを使用。よって宝塚記念はBコースで行われる。宝塚記念がBコースで行われるようになったのは11年から。それ以前は主にAコースで行われていた。芝はイタリアンライグラスによるオーバーシード。JRA発表によると、2回開催終了後、傷みが大きかった各スタート地点の芝の張り替えを実施した模様。芝の生育は概ね順調で、全体的に良好な状態とのことだ。

ただ、前週日曜日は天候が小雨から雨に。それに伴い、芝は稍重→重へと馬場は悪化した。11レースの米子S(古馬オープン・芝1600m)の勝ち時計が1分34秒6(重)。そこまで極端に時計がかかったわけではないが、道悪の影響はあった。近年の宝塚記念の勝ち時計は2分13〜14秒台で決着。良馬場でもペースが遅かったりして、多少時計がかかっている。速ければ2分11〜12秒台の時計も出るが、元々天候が不安定な時期だけに、それほど速いタイムの決着にはならないかもしれない。

昨年はスローだが通常は平均以上

コース解説図

スタート地点は正面スタンド前直線の右端。外回りコースの4コーナー出口付近。スタート直後に内回りコースとの合流地点を通り過ぎる。1コーナーまでの距離は525m。かなりの距離があるが、スタート直後は下り坂のため(その後はゴール前に上り坂)、前半からペースが速くなりやすいのが特徴だ。逃げ・先行馬の頭数・出方にもよるが、このレースは特に前半のペースが厳しい。

近年ではレコード決着だった11年が、前半3ハロン33秒6とかなり速いペースとなった。13年は34秒7だったが、後半600mは38秒0。明らかな前傾ラップであり、かなりのハイペースだったことがわかる。それに対し、昨年は前半600m通過が36秒0で、その直後に13秒台のラップが二つ入った。全体的にはスローペースとなり、かなり異例の展開だったと言える。馬群全体ではなく、主に1頭の速い馬が飛ばす展開も含め、通常は淀みないラップが続くレースとなりやすい。

3〜4コーナーは内回りを使用。最後の直線が359.1m(Bコース時)と短いせいもあって、各馬の仕掛けは早めになる。前半は中団以降に待機していた馬がマクリ気味に進出してくるので、力がない逃げ・先行馬は非常に厳しくなる。問われるのは、瞬発力ではなく、末脚の持続力と底力。内回りコースなので、ロングスパートの際には器用さも必要だ。道中の流れが厳しい分、レース全体の上がりの時計がかかる。速い上がりの決着にはならない。

差し馬にも勝機、枠は不問

過去10年(京都開催を除く)の脚質別成績は、逃げ馬が【1.0.1.7】という成績。勝利したのはエイシンデピュティ(08年)のみ。展開に恵まれての残り目は厳しく、真に強い馬だけが逃げて押し切れる。先行馬は【4.7.3.24】。連対率や複勝率ではトップの数字だが、勝ち鞍よりは2着が多い点が特徴。

そして、差し馬が【3.0.4.39】。差し馬にも勝機は十分にある。追い込み馬は【1.2.1.37】。勝利したのは12年のオルフェーヴルのみ。同馬ほどの力がないと、差し切るのは簡単ではない。

過去10年(京都開催を除く)の枠順傾向は、8枠が【4.1.1.14】で最多勝。6枠が【3.0.0.15】となっており、外目の枠に勝ち馬は集中している。2着馬は4〜5枠に集中。1枠が【1.0.4.9】で複勝率が35.7%と高い。基本的には中枠より内が有利となっているコースではあるが、外目の枠でもあまり気にしなくていいだろう。