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第53回 宝塚記念特集 2012年6月24日(日)15時40分発走 阪神競馬場 芝2200m

オルフェーヴル復活なるか!?

1)サンデーサイレンスの牙城崩れる

 中長距離路線では多くのGIで良績を残しているサンデーサイレンスと、その後継種牡馬たち(SS系)。が、この宝塚記念はそれほど得意ではないようだ。

 過去10年で宝塚記念を勝ったSS系は、2006年のディープインパクト、2009年のドリームジャーニー、2010のナカヤマフェスタと計3頭。2着が6回、3着が4回あるが、のべ73頭という圧倒的な出走頭数、つまり「数で稼いだ」というイメージ。率としては悪い。

 ちなみに同じグランプリである有馬記念ではヘイルトゥリーズン系が10連勝、うちシンボリクリスエスの2勝を除く8勝がSS系。これと比べると、この系統が宝塚記念で苦しんでいることは明らかである。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系
3回 6回 4回
73頭
4.1%
12.3%
17.8%
他のヘイルトゥリーズン系
2回 1回 1回
17頭
11.8%
17.6%
23.5%
ノーザンダンサー系   
1回 2回 3回
27頭
3.7%
11.1%
22.2%
ミスタープロスペクター系
2回 0回 1回
13頭
15.4%
15.4%
23.1%
ナスルーラ系
0回 1回 0回
14頭
0.0%
7.1%
7.1%
その他の系統
2回 0回 1回
7頭
28.6%
28.6%
42.9%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)SS系なら母父はマイナー系がベター

 不振のSS系とはいえ毎年大量に出走してくるため、そのうち1〜2頭は馬券になる。そんな「買えるSS系」の目安となるのが母父だ。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系
1回 3回 2回
28頭
3.6%
14.3%
21.4%
ナスルーラ系
0回 1回 1回
17頭
0.0%
5.9%
11.8%
ミスタープロスペクター系
0回 0回 1回
8頭
0.0%
0.0%
12.5%
ヘイルトゥリーズン系
0回 0回 0回
5頭
0.0%
0.0%
0.0%
その他の系統
2回 2回 0回
15頭
13.3%
26.7%
26.7%

 狙いは4大系統以外。母父サッカーボーイ(ファイントップ系)のツルマルボーイが2着に2度も突っ込み、母父メジロマックイーン(マイバブ系)のドリームジャーニーも強いレースで久々のGI制覇、母父タイトスポット(リボー系)のナカヤマフェスタが8番人気で勝利している。

 これに次ぐのがノーザンダンサー系だが、こちらは勝ったのが絶対的存在だったディープインパクトだけで、人気を裏切る馬も多くてトーンは落ちる。

3)ノーザンダンサーの血を探せ

 SS系以外の勝ち馬7頭を見ると、父ノーザンダンサー系が1頭、母父ノーザンダンサー系が3頭。残りの3頭は2003年のヒシミラクルと2007年のアドマイヤムーン、そして昨年のアーネストリーだ。このうちアーネストリーはノーザンダンサーのインブリードを持っている。

 実は2003年は3歳のネオユニヴァースが2番人気、2007年は同じく3歳のウオッカが1番人気と、古馬が“甘く見られた”年だった。古馬のレベルが低くない限り、勝ち負けするためにはノーザンダンサーの血が必須といえるだろう。

4)配合にも注意したい

 下表は連対馬の母父一覧。各馬の勝ったレースをもとに3つのタイプに分類してみた。

タイプ 連対馬の母父 勝利したレース
長距離型 Alzao 2400mのG3
Caerleon 仏ダービー
シェイデイハイツ 英国際S
タイトスポット アーリントンミリオン
ダンシングブレーヴ 凱旋門賞
トニービン 凱旋門賞
メジロマックイーン 天皇賞・春
マイル型 Woodman 1600mのG3
サッカーボーイ マイルCS
サンキリコ 1600mのG2
ノーザンテースト フォレ賞
ダート型 Northern Dancer ケンタッキーダービー
サンデーサイレンス 米BCクラシック

 勝ち馬6頭・2着馬6頭を送り出した「長距離型」が最有力。連対馬12頭中8頭が父ヘイルトゥリーズン系、うち7頭がSS系だ。

 母父「マイル型」は、ダンスインザダーク×サッカーボーイのツルマルボーイ、ブライアンズタイム×サンキリコのダンツフレーム、トニービン×ノーザンテーストのナリタセンチュリーと、スタミナ型種牡馬との配合となっている。エイシンデピュティの父フレンチデピュティはダート馬だが、天皇賞(春)の勝ち馬アドマイヤジュピタなどを出しているようにスタミナもあると考えていいだろう。

 また母父「ダート」型は、Pleasant Tap(G1勝ちは中距離だが、もともとは米BCスプリント2着など短距離で活躍)×Northern Dancerのタップダンスシチー、エンドスウィープ(6ハロンのG1勝ち)×サンデーサイレンスのアドマイヤムーンと、スピードタイプとの配合。サクラメガワンターの父グラスワンダーも朝日杯でレコード勝ちを果たしている。

結論

 血統的には混戦といえるレースだが「父SS系の場合、母父はマイナーな系統かノーザンダンサー系で長距離型」という馬をピックアップ。ノーザンダンサーの血も欲しいところ。非SS系なら、ノーザンダンサーの血は必須、マイル型×スタミナ型やダート型×スピード型の宝塚記念向き配合馬を抜擢したい。

 まずSS系。ステイゴールド×メジロマックイーンのオルフェーヴルは、ドリームジャーニーの全弟、ノーザンダンサーのインブリードも持っていて、やはり有力。ナカヤマナイトも母父カコイーシーズが「長距離型」でノーザンダンサーのインブリードありだ。穴なら母父ダンシングブレーヴのネコパンチだろう。

 続いて非SS系。面白そうなのがシンボリクリスエス×Last Tycoon(ノーザンダンサー系マイル型)のモンテクリスエス。昨年の勝ち馬アーネストリーも、一応は侮れない。

 父ミスタープロスペクター系勢は、キングカメハメハを「スピードあり」と考えるなら母父ダート型のトゥザグローリーが、ノーザンダンサーのインブリードもあって浮上してくる。

 あとは父がノーザンダンサー系クロフネ×母父サンデーサイレンスのホエールキャプチャ。こちらもクロフネを「スピードあり」ととらえるなら買える馬だ。

【オルフェーヴルの血統表】

オルフェーヴルの血統表

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