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高松宮記念特集
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サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の良血馬に注目

1)サンデーサイレンスの血はスプリントでも健在

 過去10年の連対馬のべ20頭のうち、サンデーサイレンス産駒が7頭、母の父サンデーサイレンスという馬が1頭、フジキセキ産駒が2頭と、SSの血を持つ馬が計10頭で半数を占めている。昨年の連対馬はSSの血を持たなかったが、直子ソルジャーズソングが15番人気で3着に突っ込んで面目を保った。

 一般に「マイル〜中長距離の瞬発力勝負向き」というイメージの強いサンデーサイレンスだが、スプリント戦でのスピード競馬にも対応可能。それどころか中心勢力と見ていい存在である。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)ノーザンダンサーも侮れないが、ミスプロは……

 サンデーサイレンス以上に重要なのがノーザンダンサーの血。父または母の父がノーザンダンサー系という馬は13頭にものぼる。昨年はキングヘイロー×テンビーのローレルゲレイロ、クロフネ×Nureyevのスリープレスナイト、なんとノーザンダンサー×ノーザンダンサーという馬がワン・ツー・フィニッシュを決めた。

 内訳としては、凱旋門賞馬ダンシングブレーヴの名前も見えるが、一応はダンチヒやリファール、キングヘイローなど、ノーザンダンサー系の中でもスピード寄りの種牡馬が優位と見ていいだろう。

 反面、意外と冴えないのがミスタープロスペクター系。トロットスター、キーンランドスワン、ラインクラフトと3頭の連対馬を出してはいるが、スピード豊かな系統として知られる割には、やや寂しい。

 また、条件級のスプリント戦では絶大な力を誇示するサクラバクシンオーも、高松宮記念ではショウナンカンプを出しただけ。1996年以来、産駒8頭が計12回走って1勝・3着1回というのは物足りない。昨年も9着と18着に終わっている。

3)母の血が重要だ

 連対馬は、母系の優秀さにも目を奪われる。世界的な名牝グッバイヘイロー(キングヘイローの母)、姉に米年度代表馬のいるグレートクリスティーヌ(ビリーヴの母)など、なかなかの血統揃い。昨年の場合、ローレルゲレイロは5代母に天皇賞馬クリヒデを、スリープレスナイトは祖母に愛1000ギニー勝ち馬Katies(ヒシアマゾンの母でもある)を持っていた。

 母が未勝利・未出走、祖母も未勝利、近親にたいした馬がいない。そんな血統の馬が勝ち負けに持ち込むことは、かなり厳しいのではないだろうか。

年度
馬名
着順
母馬 母馬の戦績/母馬の近親・血統
2009
ローレルゲレイロ
1
ビッグテンビー 1勝/先祖は天皇賞・秋の勝ち馬クリヒデ
2009
スリープレスナイト
2
ホワットケイティーディド 英仏3勝/母は愛2000ギニー勝ち馬ケイティーズ
2008
ファイングレイン 
1
ミルグレイン 3勝/姉は愛オークス馬ピュアグレイン
2008
キンシャサノキセキ
2
カルトシャーン 不出走/兄はリュパン賞勝ち馬グルームダンサー
2007
スズカフェニックス
1
ローズオブスズカ 不出走/兄は英ダービー馬ドクターデヴィアス
2007
ペールギュント  
2
ツィンクルブライド 桜花賞2着/母は米で9勝のデビルズブライド
2006
オレハマッテルゼ 
1
カーリーエンジェル 未勝利/母はオークス馬ダイナカール
2006
ラインクラフト  
2
マストビーラヴド 未勝利/母は重賞3勝のダイナシュート
2005
アドマイヤマックス
1
ダイナシユート 重賞3勝/近親に重賞勝ち馬多数
2005
キーンランドスワン
2
トゥアクト 未勝利/母は米G1馬コメディアクト
2004
サニングデール  
1
カディザデー 未勝利/兄は英ダービー馬カヤージ
2004
デュランダル   
2
サワヤカプリンセス 4勝/近親に米G1馬スペルバウンド
2003
ビリーヴ     
1
グレートクリスティーヌ 米1勝/姉は米年度代表馬レディーズシークレット
2003
サニングデール  
2
カディザデー 未勝利/兄は英ダービー馬カヤージ
2002
ショウナンカンプ 
1
ショウナングレイス 2勝/メジロマックイーンなどを出したアサマユリ系
2002
アドマイヤコジーン
2
アドマイヤマカディ 不出走/母は英1000ギニー勝ち馬ミセスマカディー
2001
トロットスター  
1
カルメンシータ 3勝/母グロウデイクは未勝利
2001
ブラックホーク  
2
シルバーレーン 米3勝/弟は米G1馬ホークスター
2000
キングヘイロー  
1
グッバイヘイロー 米G1を7勝/おじは種牡馬ラシアンルーブル
2000
ディヴァインライト
2
メルドスポート 不出走/姉は重賞勝ち馬シャダイコスモス

4)純スプリント血統の不振

 3番人気以内に推されながら4着以下に敗れて期待を裏切った馬の血統も見てみよう。

 意外にも、サクラバクシンオー、ニホンピロウィナー、ダンチヒ、タイキシャトルなど、バリバリのスプリント血統が多い。サンデーサイレンスのような万能型血統にスピードだけで挑んでも勝てない、ということだろうか。

【3番人気以内に推されながら4着以下に敗れた馬の血統一覧(1996年以降)】

3番人気以内に推されながら4着以下に敗れた馬の血統一覧(1996年以降)


■■結論■■

 高松宮記念での狙い目は「サンデーサイレンスかノーザンダンサー、またはその両方の血を持ち、母系から重賞級の馬が出ていること」ということになりそうだ。

 フジキセキ産駒のキンシャサノキセキ、アルティマトゥーレは、いずれも母の母の父がノーザンダンサー系、母系も芯が通っていて、まずはこの2頭が主軸。ファイングレインの復活、プレミアムボックスの突っ込みにも要注意だ。

 出られればトップオブピーコイとピサノパテックが、どちらもサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系で穴馬候補。昨年同様ノーザンダンサー系×ノーザンダンサー系ということなら、エーシンエフダンズとスズカコーズウェイにも注目しておきたい。

【キンシャサノキセキの血統表】

キンシャサノキセキの血統表

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