JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

馬券購入に役立つオッズ情報や競馬情報をはじめ、競馬データによる競馬予想の楽しさをご紹介。

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

ウルトラファンタジー 悲願のGI制覇を日本で[2010年]

1番人気はもう一頭の香港馬

 2010年・第44回スプリンターズSでは、サマースプリントシリーズ覇者ワンカラット、高松宮記念勝ち馬キンシャサノキセキと同2着のビービーガルダン、連覇を目指すローレルゲレイロらを押さえて、香港馬グリーンバーディーが1番人気に推された。

 短距離馬の層の厚さでは世界最高ともいわれる香港。スプリンターズSにも毎年のように強豪を送り込み、人気の面でも結果においても上位を賑わわせている。グリーンバーディー自身も国際G1クリスフライヤーインターナショナルスプリントの勝ち馬であり、鋭い末脚で2着に追い込んだセントウルSのイメージも鮮烈。「やはり香港馬は侮れない」と、その存在感に敬意が払われての本命評価だった。

 そう、やはり香港馬は侮れなかった。レースを制したのは、香港から参戦していたもう1頭、ウルトラファンタジーである。

ムラで人気はないがスピード能力は確か

ウルトラファンタジー写真

 すでに8歳、50戦近くを消化しているウルトラファンタジー。重賞勝ちは香港G2スプリントカップがあるだけで、グリーンバーディーに比べれば地味な存在、単勝オッズ29倍超の10番人気に甘んじていたのも無理のない話だ。

 が、香港スプリント路線の主力セイクリッドキングダムとは僅差の戦いを繰り返しており、グリーンバーディーにはチェアマンズスプリントプライズとスプリントカップで先着を果たしている。前走シャティンヴァーズで14着に沈むなど派手な負け方も多いため注目されなかったが、確かなスピード能力の持ち主だったのだ。

好ダッシュから逃げに逃げて戴冠

 そのスピードを、ウルトラファンタジーは存分に披露した。

 好ダッシュから果敢にハナを切り、ローレルゲレイロに迫られるとさらにギアを上げて逃げ脚を伸ばす。緩むことのないペースを維持しながら15頭を引き連れて直線へ向かうと、粘りに粘り、ひたすらゴールを目指すウルトラファンタジー。大外から伸びたキンシャサノキセキ、最内から迫るダッシャーゴーゴー、鋭く追い込むサンカルロらを振り切って、遂に1着ゴールだ。

「揉まれずに先頭でレースを進められれば粘れる」というプラン通りの走りを完遂して、ウルトラファンタジーは、悲願だったG1初制覇を日本で成し遂げたのである。

 香港馬侮れずの印象を、より強く日本のファンに与えた伏兵の逃走劇だった。

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN