第49回 スプリンターズステークス レース回顧｜G�T特集

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ストレイトガール、鮮やかに差し切りＧ１・２勝目！

第49回スプリンターズＳは戸崎圭太騎手騎乗の１番人気ストレイトガールが、中団追走から最後の直線だけ外に持ち出されると、鮮やかな決め手で差し切り優勝。春のヴィクトリアマイルに続き、Ｇ１・２勝目を飾った。勝ち時計は1分08秒1（良）。鞍上の戸崎騎手、本馬を管理する藤原英昭調教師ともにこのレースは初勝利となった。

２着は3/4馬身差で横山典弘騎手騎乗の11番人気サクラゴスペル。３着はクビ差で四位洋文騎手騎乗の９番人気ウキヨノカゼ。なお、10番マジンプロスパーは故障のため、出走取消となった。

レース展開・総括

ハクサンムーンが行くも、異例のスローペース

スタートは全馬ほぼ横一線。７番ベルカントが好ダッシュで飛び出したが、９番アクティブミノル、８番ハクサンムーンが仕掛けて前へ。結局、ハクサンムーンが先頭に立った。２番手に控えてアクティブミノル。１馬身差の３番手には13番ミッキーアイル。４番手に押さえてベルカント。５番手に１番リッチタペストリーと４番サクラゴスペル。その直後から２番ストレイトガールと11番レッドオーヴァル。１馬身差で３番リトルゲルダと15番コパノリチャード。その後ろから５番スギノエンデバーと12番ウリウリ。後方に６番ウキヨノカゼ。２馬身差で16番ティーハーフと14番フラアンジェリコが並んで最後方から追走した。

隊列は縦長だったが、前半600m通過が34秒1でスローペース。ハクサンムーンが１馬身のリードで溜め逃げする形。アクティブミノルとミッキーアイル、それからベルカントが手ごたえよく続いて４コーナーをカーブ。後続集団はやや押す形でコーナーを回り、最後の直線へと入っていった。

ストレイトガールが外から鋭く伸びて差し切る

ハクサンムーンは間もなくアクティブミノルに差されて後退。残り200mではミッキーアイルが先頭に並びかけ、２列目からはサクラゴスペルの伸び。内目のベルカントは反応が悪くなり、後退した。馬場の外からはストレイトガールとウリウリが懸命の伸び。大外からはウキヨノカゼが追い出しにかかった。

坂を駆け上がったところでミッキーアイルがわずかに先頭に立つも、勢いは外。サクラゴスペルとストレイトガールが併せ馬の形でグイと伸び、最後はストレイトガールが抜けきって優勝した。

待望の良馬場で本来の力を発揮

序盤の隊列は縦長だったが、前半600m通過が34秒1という異例のスローペース。10Ｒの勝浦特別もあまりペースが速くなかったが、それ以上に遅くなった。それでも楽をしていた先団勢ではなく、ストレイトガールら中団勢が鋭い瞬発力を見せて勝負を決めた。ストレイトガールにとっては待望となる良馬場での芝1200m・Ｇ１。鞍上の手綱さばきもさえ、本来の力を出し切り大きな勲章を一つ加えた。

２着サクラゴスペルは勝ち馬同様、内枠を十分に生かし、惜しい競馬。３着ウキヨノカゼは一旦下げてから大外からスパートする前走同様の競馬。キーンランドＣがフロックではなかったことを証明した。

レース直前まで１番人気を勝ち馬と争っていたベルカントはまさかの13着。道中やや力みがある走りだったようにも見えたが、明確な敗因は不明。力を全く出し切れなかった。

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