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第48回 スプリンターズステークス特集 2014年10月5日(日)15時40分発走 新潟競馬場 芝1200m

注目は母父ノーザンダンサー系のローブティサージュ!

1)サンデーサイレンス系とサクラバクシンオーを過信するな

 過去10年間、サンデーサイレンス産駒は12戦して未勝利、2着が2回。その後継種牡馬たちも、のべ26頭が走って未勝利だ。高松宮記念を連覇したほどのキンシャサノキセキ(父Fuji Kiseki)ですらスプリンターズSでは2着2回が精一杯という現実がある。

 また短距離ナンバー1種牡馬であるはずのサクラバクシンオーもスプリンターズSとは相性が悪い。この10年間で、のべ21頭が走って3着が1回だけ。現役時からは想像しにくいほどの不振である。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)ノーザンダンサー系が一歩リードか

 系統別の成績は以下の通り。安定して上位に来ているのはミスタープロスペクター系とノーザンダンサー系だ。ただしミスタープロスペクター系の数字は、主に外国馬や歴史的な名スプリンター・ロードカナロアといった特殊な存在が稼いだもの。一気にスプリント女王へと駆け上がったスリープレスナイト、復活勝利のローレルゲレイロ、そしてカレンチャンなど、多彩なプロフィールの馬が勝利しているノーザンダンサー系のほうが、このレースに向いていると考えることも可能だ。

 前述の通りサンデーサイレンス系はイマイチで、その他のヘイルトゥリーズン系も未勝利。これらはせいぜい連勝や3連複の軸、あるいはヒモとして機能するかどうか、といったところである。

父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 4回 3回 3回 34頭
11.8%
20.6%
29.4%
ミスタープロスペクター系 4回 2回 1回 27頭
14.8%
22.2%
25.9%
ナスルーラ系 1回 0回 1回 31頭
3.2%
3.2%
6.5%
サンデーサイレンス系 0回 4回 1回 38頭
0.0%
10.5%
13.2%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 1回 3回 17頭
0.0%
5.9%
23.5%
その他の系統 1回 0回 1回 12頭
8.3%
8.3%
16.7%

 ちなみにナスルーラ系からの1着はグレイソヴリン系アドマイヤコジーン産駒のアストンマーチャン、「その他の系統」から出た勝ち馬はインテント系ウォーニング産駒のカルストンライトオ。どちらも不良馬場での逃げ切りだった。馬場が渋れば非主流血脈の逃げ馬が台頭するようだ。

3)芝のマイル以上に適性のある種牡馬が狙い目

 過去10年の勝ち馬の父と、その現役時の主な勝ち鞍は以下の通り。

勝ち馬 父の主な勝ち鞍
カルストンライトオ ウォーニング サセックスS、クイーンエリザベスII世S
サイレントウィットネス El Moxie 米ダートのマイル前後で計6勝
テイクオーバーターゲット Celtic Swing 仏ダービー
アストンマーチャン アドマイヤコジーン 朝日杯3歳S、安田記念
スリープレスナイト クロフネ NHKマイルC、JCダート
ローレルゲレイロ キングヘイロー 高松宮記念
ウルトラファンタジー Encosta de Lago ヴィクヘルスC
カレンチャン クロフネ NHKマイルC、JCダート
ロードカナロア キングカメハメハ 日本ダービー、NHKマイルC

 もともとダート血統のサンデーサイレンスだが、芝・マイル以上への適性は歴史が証明している。同じくダート馬のEl Moxieも、その父はベルモントS勝ち馬Conquistador Cielo。米国風の「ガリガリと飛ばすスピード馬」ではなかったはずだ。ウォーニングは英マイル路線を主戦場としていた。

 以後も、仏ダービー馬セルティックスウィング、マイルGIを2勝したアドマイヤコジーン、NHKマイルCのクロフネ、変則二冠馬キングカメハメハと、芝マイル以上で活躍した種牡馬が健闘。GI勝ちは高松宮記念のみのキングヘイローも、皐月賞2着、東京新聞杯や中山記念勝利などマイル以上への対応力を示していた。ウルトラファンタジーの父Encosta de LagoもマイルG2の勝ち鞍があり、産駒には豪2000ギニーやニュージーランドオークスの勝ち馬が揃う。

 どうやらスプリント勝負一辺倒の血統では厳しく、マイル以上への対応力が求められるようだ。

4)母父もノーザンダンサー系のマイラーがベター

 以下は勝ち馬の母父の系統と現役時代の成績だ。母父ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系を含む)が未勝利である点(19戦して2着1回のみ)と、母父ノーザンダンサー系が5頭の勝ち馬を出していることが目立つ特徴だ。

 勝ち馬9頭のうち、4頭は父がノーザンダンサー系、4頭が母父がノーザンダンサー系で、ノーザンダンサー系×ノーザンダンサー系という配合も2頭いる。父も母父もノーザンダンサー系でないのは3頭だが、このうちアストンマーチャンはノーザンダンサーの4×4というインブリードを持っていた。

 また勝ち馬の父と同様、母父もマイル前後で活躍した馬が多く、ダート馬も目につく。純粋な芝スプリント血統より「マイル中心で中距離やダートにも適応できる」という血統がいいようだ。

勝ち馬の母父 母父の系統 母父の現役時の主な勝ち鞍
クリスタルグリッターズ ナスルーラ系(レッドゴッド系) イスパーン賞
Bureaucracy その他の系統(ハイペリオン系) 1500mのG1勝ち
Archregent ノーザンダンサー系 カナダのダート短距離
Woodman ミスタープロスペクター系 フューチュリティS
Nureyev ノーザンダンサー系 英2000ギニー1位入線失格
テンビー ノーザンダンサー系 グランクリテリウム
Sir Ivor その他の系統(サーゲイロード系) 英2000ギニー
トニービン ナスルーラ系(グレイソヴリン系) 凱旋門賞
Storm Cat ノーザンダンサー系 ヤングアメリカS

結論

 最重要視したいのは「マイル路線を中心に活躍し、中距離への適応力も示したノーザンダンサー系」が父か母父に入っていることだろう。逆にサクラバクシンオーやサンデーサイレンス系・ヘイルトゥリーズン系の産駒、母父ヘイルトゥリーズン系などは軽視したい。

 マヤノリュウジンは父がローレルゲレイロと同じキングヘイロー、母父は米ダート中距離GIの勝ち鞍があるキンググローリアス。ローブティサージュは父が米二冠馬ウォーエンブレム、母父がドバイワールドCやジャパンCを勝利したノーザンダンサー系のSingspiel。この2頭くらいしかピタリと合致する馬はいない。あとは前年2着のハクサンムーンも、ノーザンダンサーのインブリードがあって消す必要はなさそうだ。

 ガルボ、コパノリチャード、ストレイトガール、ハナズゴール、レッドオーヴァルは父がサンデーサイレンス系、グランプリボスは父がサクラバクシンオー、セイコーライコウは母父がサンデーサイレンスと、人気になりそうな馬たちは死角を抱えている。

【ローブティサージュの血統表】

ローブティサージュの血統表

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