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第46回 スプリンターズステークス特集 2012年9月30日(日)15時40分発走 中山競馬場 芝1200m

カレンチャンの連覇なるか!?

1)サンデーサイレンス系とサクラバクシンオーを過信するな

 勝ち馬の血統がコロコロと変わる中、過去10年で唯一2勝しているのがサンデーサイレンス(SS)。ただし数で稼いだ(最多の19頭出走)イメージで、ビリーヴの勝ち星は新潟でのものだし、デュランダルだって2度も取りこぼしている。

 SS後継種牡馬ではフジキセキが16頭をスプリンターズSに送り込んでいるものの、未勝利。高松宮記念を連覇したキンシャサノキセキもここでは2着どまりだ。SS系総合では43戦2勝・2着5回・3着2回。勝率4.7%、連対率16.3%、複勝率20.9%で“並”の数字。ちなみに母父SS系の馬も未勝利だ。

 短距離ナンバー1種牡馬であるはずのサクラバクシンオーもスプリンターズSは相性が悪い。10年間で、のべ18頭が走って3着が2回だけ。現役時からは想像しにくいほどの不振である。

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)ノーザンダンサー系が一歩リードか

 系統別の成績は下記の通り。勝率と勝ち数からいえば、主力はノーザンダンサー系、次いでミスタープロスペクター系か。ただ、どんな系統の馬でもまんべんなく馬券にはなっている。

系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 4回 2回 2回 34頭
11.8%
17.6%
23.5%
ヘイルトゥリーズン系 2回 6回 4回 56頭
3.6%
14.3%
21.4%
ミスタープロスペクター系 2回 1回 1回 20頭
10.0%
15.0%
20.0%
ナスルーラ系 1回 1回 2回 27頭
3.7%
7.4%
14.8%
その他の系統 1回 0回 1回 16頭
6.3%
6.3%
12.5%

 ちなみにナスルーラ系からの1着はグレイソヴリン系アドマイヤコジーン産駒のアストンマーチャン、「その他の系統」から出た勝ち馬はインテント系ウォーニング産駒のカルストンライトオ。どちらも不良馬場での逃げ切りだった。馬場が渋れば非主流血脈の逃げ馬が台頭するようだ。

3)芝のマイル以上に適性のある種牡馬が狙い目

 過去10年の勝ち馬の父と、その現役時の主な勝ち鞍は以下の通り。

馬名 父の主な勝ち鞍
ビリーヴ
サンデーサイレンス
ケンタッキーダービー、米BCクラシック
デュランダル
サンデーサイレンス
ケンタッキーダービー、米BCクラシック
カルストンライトオ
ウォーニング
サセックスS、クイーンエリザベスII世S
サイレントウィットネス
El Moxie
米ダートのマイル前後で計6勝
テイクオーバーターゲット
Celtic Swing
仏ダービー
アストンマーチャン
アドマイヤコジーン
朝日杯3歳S、安田記念
スリープレスナイト
クロフネ
NHKマイルC、JCダート
ローレルゲレイロ
キングヘイロー
高松宮記念
ウルトラファンタジー
Encosta de Lago 
ヴィクヘルスC
カレンチャン
クロフネ
NHKマイルC、JCダート

 もともとダート血統のサンデーサイレンスだが、芝・マイル以上への適性は歴史が証明している。同じくダート馬のEl Moxieも、その父はベルモントS勝ち馬Conquistador Cielo。米国風の「ガリガリと飛ばすスピード馬」ではなかったはずだ。ウォーニングは英マイル路線を主戦場としていた。

 以後も、仏ダービー馬セルティックスウィング、マイルGIを2勝したアドマイヤコジーン、NHKマイルCのクロフネと、芝マイル以上で活躍した種牡馬が健闘。GI勝ちは高松宮記念のみのキングヘイローも、皐月賞2着、東京新聞杯や中山記念勝利などマイル以上への対応力を示していた。ウルトラファンタジーの父Encosta de LagoもマイルG2の勝ち鞍があり、産駒には豪2000ギニーやニュージーランドオークスの勝ち馬が揃う。

4)母父もノーザンダンサー系のマイラーがベター

 以下は勝ち馬の母父の系統と現役時代の成績。ノーザンダンサー系から5頭の勝ち馬が出ていることが目立つ特徴だ。マイル前後で活躍した馬が多く、純粋なスプリント血統より「マイル中心で中距離にも適応できる」という血統がいいようだ。

母父名 系統 現役時代の成績
Danzig
ノーザンダンサー系
3戦3勝/種牡馬として成功
ノーザンテースト
ノーザンダンサー系
フォレ賞
クリスタルグリツターズ
ナスルーラ系(レッドゴッド系)
イスパーン賞
Bureaucracy
その他の系統(ハイペリオン系)
1500mのG1勝ち
Archregent
ノーザンダンサー系
カナダのダート短距離
Woodman
ミスタープロスペクター系
フューチュリティS
Nureyev
ノーザンダンサー系   
英2000ギニー1位入線失格
テンビー
ノーザンダンサー系
グランクリテリウム
Sir Ivor
その他の系統(サーゲイロード系)
英2000ギニー
トニービン
ナスルーラ系(グレイソヴリン系)
凱旋門賞

結論

 重要視したいのは「マイル路線を中心に活躍し、中距離への適応力も示したノーザンダンサー系」が父か母父に入っていることだろう。

 連覇を目指すカレンチャンは問題なし。ロードカナロアは、父がNHKマイルC勝ち馬キングカメハメハ、母父がノーザンダンサー系で幾多の名馬を輩出しているStorm Catで強力なライバルとなりそうだ。外国馬ではラッキーナイン(父Dubawiは愛2000ギニー勝ち馬で英ダービー3着/母父はノーザンダンサー系Green Desert)が一番手だろう。

 逆にサクラバクシンオーやSS系の産駒、母父SS系などは軽視したい。ダッシャーゴーゴー、パドトロワ、エピセアローム、マジンプロスパーなどには厳しい戦いが待っていそうだ。

【カレンチャンの血統表】

カレンチャンの血統表

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