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第44回 スプリンターズステークス特集 2010年10月3日(日)15時40分発走 中山競馬場 芝1200m

単調なスプリント血統では勝てない

1)サンデーサイレンス系を過信するな

 過去10年の連対馬の父を見ると、サンデーサイレンスの名が目立つ。だがこれはビリーヴ、デュランダルという傑出したスプリンターが複数年にわたって活躍したおかげ。この2頭を除いたサンデーサイレンス系は、23頭が計32回走り、2着1回(フジキセキ産駒キンシャサノキセキ)、3着が2回(サンデーサイレンス産駒アドマイヤマックス)にとどまっている。昨年もフジキセキ産駒アルティマトゥーレが1番人気5着、キンシャサノキセキが4番人気12着と期待を裏切っていて、むしろ「あまり良くない」といえる。


【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)ミスタープロスペクター系とノーザンダンサー系の戦い

 系統別の勝率・連対率・複勝率は下記の通りだ。

系統 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 2 4 2 29
5.4%
16.2%
21.6%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 1 1 10
0.0%
8.3%
16.7%
ミスタープロスペクター系 3 0 1 13
17.6%
17.6%
23.5%
ノーザンダンサー系 2 4 2 30
5.3%
15.8%
21.1%
ナスルーラ系 1 1 2 21
4.0%
8.0%
16.0%
その他 2 0 2 17
9.5%
9.5%
19.0%

※ナスルーラ系にはボールドルーラー系、グレイソヴリン系、プリンスリーギフト系などを含む


 サンデーサイレンス系が見た目通りには信用できないことを考えると、主力は3勝をあげているミスタープロスペクター系と6頭連対のノーザンダンサー系だろう。

 ちなみにナスルーラ系からの1着はアドマイヤコジーン産駒のアストンマーチャン、そのほかの系統から出た勝ち馬はダイタクヘリオス産駒のダイタクヤマトとウォーニング産駒のカルストンライトオ。非主流血脈を狙うなら逃げ脚質がベターといえるかもしれない。

3)実は不振、フジキセキ産駒とサクラバクシンオー産駒

 今春の高松宮記念を制し、スプリンターズSでも一昨年2着のあるキンシャサノキセキだが、すでに述べた通りフジキセキ産駒の信頼度は低い。これまで13回走って未勝利、2着がそのキンシャサノキセキだけという成績だ。

 もっと悪いのがサクラバクシンオー。スプリンターズSがG1に格上げされた90年以降、連覇した唯一の存在であり、その産駒も短距離戦線で絶大な支持を集めているが、なぜかスプリンターズSではさえない。12回走って未勝利、2着もゼロ、3着がショウナンカンプとカノヤザクラだけ。イメージだけで「サクラバクシンオーの子は押さえておこう」と考えるのは間違いなのだ。

4)芝のマイル以上に適性のある種牡馬が狙い目

 過去10年の勝ち馬の父と、その現役時の主な勝ち鞍は以下の通り。

勝ち馬 父の主な勝ち鞍
ダイタクヤマト ダイタクヘリオス マイルCS2勝
トロットスター ダミスター ダンテS
ビリーヴ サンデーサイレンス ケンタッキーダービー、米BCクラシック
デュランダル サンデーサイレンス ケンタッキーダービー、米BCクラシック
カルストンライトオ ウォーニング サセックスS、クイーンエリザベスII世S
サイレントウィットネス El Moxie 米ダートのマイル前後で計6勝
テイクオーバーターゲット Celtic Swing 仏ダービー
アストンマーチャン アドマイヤコジーン 朝日杯3歳S、安田記念
スリープレスナイト クロフネ NHKマイルC、JCダート
ローレルゲレイロ キングヘイロー 高松宮記念

 ダイタクヘリオスはマイルCSで2勝をあげており、先祖はジャックルマロワ賞の勝ち馬リュティエだ。ダミスターは欧米の2000〜2400m路線で活躍し、ウォーニングは英マイル路線を主戦場としていた。

 もともとダート血統のサンデーサイレンス、あるいはEl Moxieに“荒らされた”こともあったが、一応は欧州の「マイル〜中距離血統」の時代だったといえるだろう。

 近4年も、仏ダービー馬セルティックスウィング、マイルGIを2勝したアドマイヤコジーン、NHKマイルCのクロフネと、芝マイル以上で活躍した種牡馬が健闘。GI勝ちは高松宮記念のみのキングヘイローだが、皐月賞2着、東京新聞杯や中山記念勝利など中距離への対応力もあり、やはり「マイル〜中距離血統」の時代は続いているようだ。

 ただし、サンデーサイレンスやEl Moxie、クロフネ、2006年の2着馬メイショウボーラー(自身はフェブラリーS勝ち、父はダートでも強かったタイキシャトル)、2007年の2着馬サンアディユ(父は米ダートで活躍したフレンチデピュティ)などを考えると、「ダート色」または「芝・ダート兼用」の色合いが濃くなっているようにも思える。

結論

 フジキセキ産駒キンシャサノキセキは、セントウルS取り消しの影響も加味してズバっと切りたいところ。そのセントウルSを勝ったダッシャーゴーゴーも、サクラバクシンオー産駒なら3着が精いっぱいではないだろうか。

 中心は、夏のチャンピオン・ワンカラット、悲願のGI制覇を目指すビービーガルダン、近走好調のメリッサ。いずれも父はマイル以上に適性のあるノーザンダンサー系だ。香港のグリーンバーディーも悪くないが、父がスプリンターだったので1枚割り引きたい。

 穴なら勝率のいいミスタープロスペクター系から、父エルコンドルパサーが芝マイル以上もダートもOKのアイルラヴァゲインを抜擢したい。


【ワンカラットの血統表】

ワンカラットの血統表

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