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血統分析

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母父、母母父ともに一流のタッチングスピーチに期待!

1)数の上ではサンデーサイレンス系断然だが…

過去3年連続でワン・ツー・フィニッシュを決めるなど、連対馬の数は断然サンデーサイレンス系が多い。ただし勝率6.7%、連対率16.7%、複勝率18.9%という数字は「ちょっといい」程度。1着より2着が目立ち、1番人気に限ると5頭いて1勝どまりだ。出走馬の過半数を占めるがゆえ、つまりは“数で稼いだ”結果と考えるべきで、過信するのは避けたい。

勝率としてはミスタープロスペクター系やナスルーラ系のほうが上。が、それでも明確に有利とは言い難い。やや不振といえるノーザンダンサー系、勝ち馬を出せていない「その他のヘイルトゥリーズン系」は軽視すべきだろうが、サンデーサイレンス系、ミスタープロスペクター系、ナスルーラ系には等しくチャンスがあると捉えたいところだ。

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父馬の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6回 9回 2回 90頭 6.7% 16.7% 18.9%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 3回 15頭 0.0% 0.0% 20.0%
ミスタープロスペクター系 2回 1回 2回 23頭 8.7% 13.0% 21.7%
ノーザンダンサー系 1回 0回 2回 38頭 2.6% 2.6% 7.9%
ナスルーラ系 1回 0回 1回 10頭 10.0% 10.0% 20.0%
その他の系統 0回 0回 0回 3頭 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付L 馬名 種牡馬 母父馬
2014.10.19 1 6 ショウナンパンドラ ディープインパクト フレンチデピュティ
2014.10.19 2 4 ヌーヴォレコルト ハーツクライ スピニングワールド
2013.10.13 1 16 メイショウマンボ スズカマンボ グラスワンダー
2013.10.13 2 1 スマートレイアー ディープインパクト ホワイトマズル
2012.10.14 1 14 ジェンティルドンナ ディープインパクト Bertolini
2012.10.14 2 1 ヴィルシーナ ディープインパクト Machiavellian
2011.10.16 1 4 アヴェンチュラ ジャングルポケット サンデーサイレンス
2011.10.16 2 1 キョウワジャンヌ ハーツクライ Seeking the Gold
2010.10.17 1 15 アパパネ キングカメハメハ Salt Lake
2010.10.17 2 10 アニメイトバイオ ゼンノロブロイ フレンチデピュティ
2009.10.18 1 5 レッドディザイア マンハッタンカフェ Caerleon
2009.10.18 3 12 ブロードストリート アグネスタキオン Cozzene
2008.10.19 1 4 ブラックエンブレム ウォーエンブレム ヘクタープロテクター
2008.10.19 2 1 ムードインディゴ ダンスインザダーク Sharpo
2007.10.14 1 13 ダイワスカーレット アグネスタキオン ノーザンテースト
2007.10.14 2 17 レインダンス ダンスインザダーク Bob Back
2006.10.15 1 12 カワカミプリンセス キングヘイロー Seattle Slew
2006.10.15 2 16 アサヒライジング ロイヤルタッチ ミナガワマンナ
2005.10.16 1 10 エアメサイア サンデーサイレンス ノーザンテースト
2005.10.16 2 5 ラインクラフト エンドスウィープ サンデーサイレンス
2)東京芝2400mで勝ち負けできる底力

勝ち馬の父の現役当時の活躍ぶりを見てみよう。

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勝ち馬 父馬 活躍した路線(主な勝ち鞍)
エアメサイア サンデーサイレンス 北米・ダ中距離(BCクラシックなど)
カワカミプリンセス キングヘイロー 国内・芝短距離(高松宮記念)
ダイワスカーレット アグネスタキオン 国内・芝中距離(皐月賞)
ブラックエンブレム ウォーエンブレム 北米・ダ中距離(ケンタッキーダービーなど)
レッドディザイア マンハッタンカフェ 国内・芝長距離(菊花賞/有馬記念/天皇賞・春)
アパパネ キングカメハメハ 国内・芝長距離(日本ダービー/NHKマイルC)
アヴェンチュラ  ジャングルポケット 国内・芝長距離(日本ダービー/ジャパンC)
ジェンティルドンナ ディープインパクト 国内・芝長距離(三冠/ジャパンC/有馬記念など)
メイショウマンボ スズカマンボ  国内・芝長距離(天皇賞・春)
ショウナンパンドラ ディープインパクト 国内・芝長距離(三冠/ジャパンC/有馬記念など)

ダート馬からステイヤーまで多彩だが、ある共通項も浮かび上がる。東京の芝2400mでの実績だ。

まず、キングカメハメハ、ジャングルポケット、ディープインパクトは日本ダービー馬。サンデーサイレンスは幾多の日本ダービー馬を輩出している。アグネスタキオンは日本ダービー馬ディープスカイの父だ。

勝ち馬自身でいうと、オークス馬が4頭、オークス僅差2着が2頭。つまり全体として東京の芝2400m、日本ダービー/オークス/ジャパンCといった格の高いレースで勝ち負けできる底力を持ち合わせている血統だといえる。

3)母父は欧州型と米ダート型の戦い

母父の系統別成績は以下の通りだ。

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 6回 3回 3回 61頭 9.8% 14.8% 19.7%
ミスタープロスペクター系 1回 2回 1回 30頭 3.3% 10.0% 13.3%
サンデーサイレンス系 1回 1回 5回 32頭 3.1% 6.3% 21.9%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 1回 0回 12頭 8.3% 16.7% 16.7%
ナスルーラ系 1回 1回 1回 25頭 4.0% 8.0% 12.0%
その他の系統 0回 2回 0回 19頭 0.0% 10.5% 10.5%

ノーザンダンサー系が頭ひとつ抜けているイメージ。それ以外の系統は横並びといったところだが、系統より重視したいのは母父のイメージだ。

勝ち馬の母父の現役成績は、Caerleon(仏ダービー)が欧州の芝・中長距離タイプ、ノーザンテースト(芝1400mのフォレ賞)とヘクタープロテクター(仏2000ギニー)、Bertolini(スプリントC2着)が欧州の芝・短距離タイプ。Seattle Slew(米三冠)とサンデーサイレンスがダート・中長距離タイプで、Salt Lake(ダ1300mのホープフルS)、フレンチデピュティはダート短距離タイプだ。メイショウマンボの母父グラスワンダーはマイルから2500mまで駆けた万能タイプだが、その父Silver Hawkは愛ダービー2着のある欧州の芝・中長距離タイプだった。

つまり、内国産・国内実績タイプよりも、海外・輸入種牡馬が優位。欧州の中長距離型血統と短距離型、米三冠クラスの大物とダート短距離型、という争いと考えたい。

4)母の母の父は2つの系統+マイナー系に注目

勝ち馬の母の母の父を見ると、2つの系統に大別できる。

レッドディザイア(Sadler's Wells)、アヴェンチュラ(El Gran Senor)、ジェンティルドンナ(Lyphard's Special)はノーザンダンサー系。エアメサイア(Well Decorated)、カワカミプリンセス(Secretariat)、アパパネ(Spectacular Bid)はナスルーラからのラインだ。

この2系統以外から出た勝ち馬は、ダイワスカーレット(Crimson Satanはヒムヤー〜ピーターパンのライン)、ブラックエンブレム(Vaguely Nobleはオリオール系)、メイショウマンボ(ミスタープロスペクター系のジェイドロバリー)、ショウナンパンドラ(ファイントップ系のディクタス)。ジェイドロバリー以外は、いわゆるマイナー系だといえる。

ここで名前のあがった種牡馬10頭のうち、Well DecoratedやLyphard's Specialあたりはやや実績が劣るものの、他は各国の年度代表馬クラスだったり歴史的な種牡馬だったり血統背景が優秀だったりする。

結論

正直、他のGIと比べて血統的な狙い目をあげにくいのが秋華賞。一応の軸は「父ミスタープロスペクター系かサンデーサイレンス系」で、サンデーサイレンス系以外のヘイルトゥリーズン系とノーザンダンサー系はややマイナス。「父系または自身に芝2400mで勝ち負けできる底力は必須」、「母父はノーザンダンサー系がベターで、欧州型か米ダート型」、「母の母の父はノーザンダンサー系かナスルーラ系の超名馬、またはマイナー系」といった条件を満たす馬となるだろう。

父サンデーサイレンス系の馬としては、まずはタッチングスピーチ。父ディープインパクト、母父Sadler's Wells(ノーザンダンサー系・欧州型)、母の母の父Irish River(ナスルーラ系でG1を7勝)と死角のない血統構成だ。次いでミッキークイーン。父ディープインパクト、母父Gold Away(ノーザンダンサー系・欧州型)はいいとして、母母父Procida(ミスタープロスペクター系)がタッチングスピーチに比べるとマイナス。自身の芝2400m適性でどこまで食い下がれるか。

父ミスタープロスペクター系の馬ならトーセンビクトリー。父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリー、母父サンデーサイレンスで芝2400m適性に問題はなく、母の母の父はノーザンダンサー系の名馬Nureyevだ。

桜花賞馬レッツゴードンキは、母父マーベラスサンデーが内国産で、やや割り引きたい。

【タッチングスピーチの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
Wind In Her Hair
1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
タッチングスピーチ
 Touching Speech(JPN)
 牝 3歳 父10歳・母7歳時産駒
 2012年 鹿毛(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Sadler's Wells
1981年(米)
Northern Dancer
1961年(加)
Neactic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Fairy Bridge
1975年
Bold Reason Hail to Reason
Lalun
*リッスン
 Listen
 2005年 鹿毛(愛)
Brigid
1991年
Special Forli
Thong
Irish River
1976年(仏)
Riverman Never Bend
River Lady
Irish Star Klarion
Botany Bay
Luv Luvin'
1977年
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Ringing Bells Bold Lad(USA)
Prayer Bell