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ヤエノムテキ 最強世代の名中距離馬[1988年]

東京競馬場で行われた皐月賞

 天皇賞秋春連覇を果たしたスーパークリーク、マイルCSで後続を4馬身もちぎり捨てたサッカーボーイ、朝日杯3歳Sと日本ダービーを制したサクラチヨノオー、そして怪物オグリキャップ……。1985年生まれの牡馬たちからは綺羅星のごとく名馬が誕生し、当時“史上最強世代”とも称された。

 その一角として活躍したのがヤエノムテキ。1990年の天皇賞(秋)優勝、同年の安田記念2着、宝塚記念3着と、中距離を中心に大レースで上位を争った存在である。

 ヤエノムテキが競馬ファンに初めてその名を知らしめたのが1988年の第48回皐月賞。中山競馬場改修工事のため、東京競馬場でおこなわれた一戦である。

抽選でこぎつけた皐月賞出走

ヤエノムテキ写真

 この年のクラシックでは、前年の阪神3歳Sでレコードタイムの8馬身差という衝撃的な勝利を飾ったサッカーボーイが本命視されていた。が、弥生賞3着の後、脚部不安のため皐月賞を回避。一転して混戦の気配が漂い始めることになる。

 皐月賞で人気を集めたのは、スプリングSを制して通算5戦4勝としたモガミナイン、朝日杯と弥生賞を勝ったサクラチヨノオー、京成杯勝ち馬トウショウマリオといった面々。これらに混じってヤエノムテキもゲートに収まったが、単勝オッズ25.2倍の9番人気という低評価だった。

 それも無理はない。デビューから2か月もたっておらず、しかもダートで2連勝した後に重馬場の毎日杯で4着という戦績だ。確かにダートの2戦では2着を大きく突き放していたが、芝の良馬場では未知数、かつ実績不足。抽選でようやく皐月賞出走にこぎつけたという馬なのだから、注目する者が少なくて当然といえただろう。

堂々と抜け出して快勝

 しかし、ヤエノムテキはその評価を覆す。

 アイビートウコウの逃げを、サクラチヨノオーやトウショウマリオが好位から追い、道中で不利を受けたモガミナインもジワリと押し上げてくる。そんな流れの中、1番枠から好スタートを切ったヤエノムテキは先行馬群の内で脚をためながら仕掛けの機をうかがっていた。そして直線、坂を駆け上がりながら堂々と抜け出したヤエノムテキは、食い下がるサクラチヨノオーをねじ伏せ、追い込んできたディクターランドも4分の3馬身振り切ってゴールへと達したのである。

 それは、後に最強世代の一翼を担うことになる馬が、覚醒した瞬間だった。

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