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第74回 皐月賞特集 2014年4月20日(日)15時40分発走 中山競馬場 芝2000m

紅一点バウンスシャッセに大仕事の可能性あり!

1)ヘイルトゥリーズン系に、なんとか対抗するノーザンダンサー系

  過去10年の連対馬20頭うち、16頭がヘイルトゥリーズン系だ。特にサンデーサイレンス(SS)の直仔が3連対、ネオユニヴァースとステイゴールドの産駒が各2勝、アグネスタキオン産駒が1勝などSS系の成績が突出している。10年のうち6回がSS系のワン・ツー・フィニッシュというのは凄い。

 ただし、勝率や連対率が抜群に高いわけではなく、あくまで「数で稼いだ」結果ともいえる。なにしろ出走馬の半数がSS系なのだから。能力があることは確かだが、無事クラシック路線に乗る成長曲線、しっかりと権利をつかむ勝負センスや仕上げやすさなどが他の系統より秀でているのだろう。

 SS系以外から出た連対馬は、まずはブライアンズタイムとシンボリクリスエス、すなわち「その他のヘイルトゥリーズン系」の産駒。さらにオペラハウス産駒とローエングリン産駒が各1勝、ザグレブとテンビーの産駒が2着1回ずつとノーザンダンサー系が計4連対している。

 これら以外の血統はあって3着。その確率も低い。順当に「SS系を中心とするヘイルトゥリーズン系に、なんとか対抗するノーザンダンサー系」という図式だと考えていいはずだ。

父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7回 7回 4回
91頭
7.7%
15.4%
19.8%
その他のヘイルトゥリーズン系 1回 1回 3回
22頭
4.5%
9.1%
22.7%
ノーザンダンサー系 2回 2回 0回
31頭
6.5%
12.9%
12.9%
ミスタープロスペクター系 0回 0回 2回
23頭
0.0%
0.0%
8.7%
ナスルーラ系 0回 0回 1回
12頭
0.0%
0.0%
8.3%
その他の系統 0回 0回 0回
1頭
0.0%
0.0%
0.0%

【過去10年の連対馬の父と母父】

過去10年の連対馬の父と母父

2)スピードよりスタミナ&パワーを重視

 連対馬の父は15頭。このうちザグレブ(愛ダービー)、オペラハウス(キングジョージなど)、ネオユニヴァースとスペシャルウィークとディープインパクト(日本ダービーなど)、マンハッタンカフェ(菊花賞など)、ステイゴールド(香港ヴァーズ)、シンボリクリスエス(有馬記念など)の8頭は2400m以上のGI勝ち馬。この8頭の産駒で計5勝・2着5回となっている。

 アグネスタキオンとフジキセキは2000mまでしか実績がないものの、ともに勝った弥生賞は重馬場だったし、アグネスタキオン産駒の皐月賞馬キャプテントゥーレ、フジキセキ産駒の皐月賞2着馬ドリームパスポートとサダムパテックは、いずれも母父が凱旋門賞馬である。

 ブライアンズタイムとサンデーサイレンスは日本ダービー馬や名ステイヤーを数々輩出し、どちらも元はダートで活躍。ゴールドアリュールも2000mのダートGIを勝利し、テンビーは英2100m重賞の1着がある。

 昨年の勝ち馬ロゴタイプの父ローエングリンはマイラー色の強い馬だったが、2200m、ダート、重馬場での勝ち鞍があり、ジャパンC勝ち馬シングスピールと仏オークス馬カーリングの血を引いていることでなんとかなったのかもしれない。

 全体としてスピードよりスタミナ&パワーの気配が強く漂っているのが特徴。単純・軽快なスピード血統では勝ち負けできそうにない。

3)母父は混戦も「マイル向き」か「長距離向き」がカギ

 母父の系統別成績は以下の通りだ。

母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ノーザンダンサー系 4回 5回 2回
53頭
7.5%
17.0%
20.8%
ナスルーラ系 2回 2回 1回
37頭
5.4%
10.8%
13.5%
サンデーサイレンス系 1回 1回 3回
31頭
3.2%
6.5%
16.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 0回 0回 0回
7頭
0.0%
0.0%
0.0%
ミスタープロスペクター系 1回 0回 2回
29頭
3.4%
3.4%
10.3%
その他の系統 2回 2回 2回
23頭
8.7%
17.4%
26.1%

 安定しているのがノーザンダンサー系で、ナスルーラの系統も勝ち負けできそう。4大血統以外の「その他」もオルフェーヴルやゴールドシップの母父であるメジロマックイーン(マイバブ系)の頑張りで、かなりの高アベレージを実現している。

 長らく不振だった「母父SS系」という馬も、昨年1・2・3フィニッシュを決めた。「その他のヘイルトゥリーズン系」以外なら、どの系統でも勝ち負けできそうだ。

 ただ、1着馬の母父について現役時の重賞成績を見ると、ノーザンテースト、Sadler's Wells、Machiavellianが1400m〜マイルG1の勝ち馬、Alzao、トニービン、メジロマックイーンは2400m以上の重賞ウィナー、ダンシングブレーヴは両カテゴリーで勝っていて、サンデーサイレンスは自身はダート中距離タイプだったが、産駒はマイルも長距離もOK。母父は「マイルか長距離か」といったイメージである。

4)母の母の父まで見据えた配合チェックを

 連対馬20頭の「母の母の父」も見てみよう。父の系統別にまとめたのが以下のリストだ。

父の系統 母母父の系統 頭数
父ヘイルトゥリーズン系× 母母父ノーザンダンサー系 8頭
母母父ナスルーラ系 1頭
母母父ミスタープロスペクター系 1頭
母母父その他の系統 6頭
父ノーザンダンサー系× 母母父ヘイルトゥリーズン系 1頭
母母父ナスルーラ系 3頭

 父がヘイルトゥリーズン系(特にSS系)の場合、母父や母母父はノーザンダンサー系/ナスルーラ系/その他の系統というタイプが皐月賞向き。父がノーザンダンサー系の場合、母父の系統は問わないが母母父はナスルーラ系がベターだ。

5)2歳〜3歳春の活躍馬を出した母系がいい

 下表の通り、連対馬の母系からは必ずといっていいほど2歳重賞〜3歳春のクラシックで上位に食い込んだ馬が出ている。血統的に“筋の通った”母系であること、2歳戦、皐月賞戦線、桜花賞やオークスなどで活躍した近親がいることが必須条件となりそうだ。

年度 馬名 母馬 母系から出た主な活躍馬
2004 ダイワメジャー スカーレットブーケ 桜花賞3着のダイワルージュ
コスモバルク  イセノトウショウ 日本ダービー5着のソーエームテキ
2005 ディープインパクト ウインドインハーヘア スプリングS1着のブラックタイド
シックスセンス デインスカヤ イタリア2歳王者のウィルダンサー
2006 メイショウサムソン マイヴィヴィアン 桜花賞6着のノーザンプリンセス
ドリームパスポート グレースランド 弥生賞1着のバランスオブゲーム
2007 ヴィクトリー グレースアドマイヤ 日本ダービー1着のフサイチコンコルド
サンツェッペリン プラントオジジアン サウスウエストS3着のキングオヴスキャット
2008 キャプテントゥーレ エアトゥーレ 朝日杯3歳S2着のスキーキャプテン
タケミカヅチ カズミハルコマ オークス1着のシャダイターキン
2009 アンライバルド バレークイーン 日本ダービー1着のフサイチコンコルド
トライアンフマーチ キョウエイマーチ 母馬自身が桜花賞1着
2010 ヴィクトワールピサ ホワイトウォーターアフェア 青葉賞4着のスウィフトカレント
ヒルノダムール シェアエレガンス 祖母が仏2歳G1勝ち馬
2011 オルフェーヴル オリエンタルアート 朝日杯勝ち馬ドリームジャーニー
サダムパテック サマーナイトシティ 四代母はCCAオークス2着
2012 ゴールドシップ ポイントフラッグ 青葉賞1着のガクエンツービート
ワールドエース マンデラ 母馬自身が独オークス3着
2013 ロゴタイプ ステレオタイプ  オークス3着のオリーブクラウン
エピファネイア シーザリオ 母馬自身がオークス馬

結論

 中心は「父サンデーサイレンス系のスタミナ&パワー型」×「母父や母母父はノーザンダンサー系/ナスルーラ系/その他の系統」というタイプか、「父ノーザンダンサー系×母母父ナスルーラ系」というタイプで、いずれにせよ「母父はマイルまたは長距離のGI馬」、「近親に2歳〜3歳春のクラシック路線(とりわけオークス)好走馬がいる」ことが望ましい。

 父がミスタープロスペクター系のトゥザワールド、アドマイヤデウス、クラリティシチー、スズカデヴィアスらは信用できず、父ナスルーラ系のキングズオブザサンも疑問。

 父サンデーサイレンス系の各馬を見ると、母父の実績に不満があるなど一長一短。父ノーザンダンサー系の馬もアジアエクスプレスは母父がGI未勝利など、やはり抜け出せない。

 たとえばバウンスシャッセは、父が2400mOK、母父Hallingは「その他の系統」で中距離GI馬(この点がマイナス)、母母父はノーザンダンサー系、姉フロアクラフトはオークス5着と、牝馬ながら上位に食い込むことは可能な雰囲気。

 大混戦である。

【バウンスシャッセの血統表】

バウンスシャッセの血統表

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