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ワンダーパヒューム 輝いた一瞬の閃光 [1995年]

遅れてきたシンデレラ

 2歳夏のデビュー戦を好タイムで逃げ切った牝馬は、その時点で“桜花賞候補”と呼ばれることも多い。確かに「仕上がりの早さとスピード能力の高さを武器に、先行して押し切る」というのが桜花賞での代表的な勝ちパターンであることは事実だ。

 だがいっぽうで、遅めのデビュー、切れ味を生かして桜花賞を制覇、という馬も増えている。1995年・第55回桜花賞の勝ち馬ワンダーパヒュームもそんなタイプだったといえる。

 福島記念勝ち馬アラシやスプリント重賞で活躍したゴールドマウンテンらを出した種牡馬フォティテンと、金鯱賞などを勝ったラブリースターとの間に生まれたワンダーパヒューム。スピード能力のありそうな馬だったが、ソエのために満足な調教ができず、デビューは明け3歳1月のダート1200m戦まで遅れてしまった。が、この一戦で1番人気マヤノトップガンらを降して勝利したことから、この馬のシンデレラ・ストーリーが始まる。

アネモネSでようやく出走権

ワンダーパヒューム写真

 ワンダーパヒュームの2戦目は2月、やはりダートで、1400m戦。前走で見せた鋭い差し脚から1番人気に推された寒梅賞だったが、ここは競り負けて3着となってしまう。

 このままでは桜花賞出走のための賞金が足りない。そこで3月、ワンダーパヒュームは果敢にも桜花賞トライアル・アネモネSへと挑む。依然として強い調教が出来ず、初の芝レースでもあったが、ここでワンダーパヒュームが持って生まれた切れ味が生かされた。中団からメンバー中最速となる末脚を繰り出して、逃げ粘るヤングエブロスをクビ差追い詰めての2着。晴れて桜花賞出走が叶うことになったのだ。

 デビューからの11連勝で報知杯4歳牝馬特別を制した公営馬ライデンリーダー、サンデーサイレンスとダイナアクトレスの娘プライムステージ、良血素質馬ダンスパートナーらに比べて実績も血統的魅力も劣るワンダーパヒュームは、7番人気で桜花賞に臨んだ。

ダンスパートナーを完封

 桜花賞での鞍上・田原成貴騎手は、ワンダーパヒュームと初コンビ。だが母ラブリースターが現役時代にその手綱を取っており、娘の御し方も心得ていた。

 中団につけたワンダーパヒュームは絶妙のタイミングで仕掛けられ、最大の武器である切れ味を発揮、ライバルたちよりひと足早く先頭に踊り出る。そして、ダンスパートナー、プライムステージ、ライデンリーダーら遅れて追い込んできたライバルたちを完封、2着ダンスパートナーにクビ差をつけてゴールへと飛び込んだのである。

 残念ながらワンダーパヒュームはこれ以後、オークス3着、ローズS4着といった善戦はあったものの勝てず、4歳初戦・京都牝馬特別のレース中に骨折して競走中止、予後不良となってしまう。

 デビューからわずか3か月、一瞬の末脚で、一瞬にして頂点に立ったワンダーパヒュームは、輝いた季節も一瞬だった。

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